ネットフリックスの時代 配信とスマホがテレビを変える の商品レビュー
メディアレンタルも国が変われば事情も異なる。日本であれば学校帰りや仕事帰りにちょっと駅前で、というノリだが、米国はそうはいかない。最寄りのショッピングセンターですら週末マイカーで1時間かけて、の世界。ネットフリックスが米国で誕生したのは、ある意味必然であり合理的な時代の流れ。ゆえ...
メディアレンタルも国が変われば事情も異なる。日本であれば学校帰りや仕事帰りにちょっと駅前で、というノリだが、米国はそうはいかない。最寄りのショッピングセンターですら週末マイカーで1時間かけて、の世界。ネットフリックスが米国で誕生したのは、ある意味必然であり合理的な時代の流れ。ゆえにそれ自体は大したことではない。ネットフリックスの凄いのは、オリジナルコンテンツをネット配信に組み込んだこと。なんとそれだけでTVという巨大メディアの放送モデルの対抗馬になってしまった。まさにゲームチェンジャーのポテンシャル。第4次産業革命に匹敵するメディア革命といえる。
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アメリカで成功を収めているVOD(ビデオオンデマンド)大手のネットフリックスの発展とそれに伴うテレビなどの既存メディアの関係性を映画や音楽と言った視点から解説してある。日本ではまだまだテレビが強いものの将来的にはVODにかわられるのではないかと思った。録画して見る人が大勢いる中で...
アメリカで成功を収めているVOD(ビデオオンデマンド)大手のネットフリックスの発展とそれに伴うテレビなどの既存メディアの関係性を映画や音楽と言った視点から解説してある。日本ではまだまだテレビが強いものの将来的にはVODにかわられるのではないかと思った。録画して見る人が大勢いる中で、未だにリアルタイムに観てる人のみを対象にした視聴率という数字に縛られているテレビ業界。映画やドラマの番宣のためにテレビに出まくる俳優さん達に辟易しつつある。その点VODは見たいときに見たいものを観れるし、リアルタイムに視聴数が多いコンテンツが分かるらしく、広告出す側も効果的にうてるのではないかと思った。良書。
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SNSからの伝播も多いが、まだ番組はテレビでの宣伝が今も一番効果的。 暇つぶしの機器のファーストチョイスがスマホになった。 ネットでのSVODはイッキ見が増加した。 週に1話というテレビの世界を崩壊させた。
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丁寧な取材に基づいた良書。SVODの現在、変遷とその潮流について深く知ることができる。 ・Netflixの成り立ちがネットでのディスクレンタルから始まった ・2012年にオリジナル路線を強化し、オリジナルコンテンツであるハウスオブカードにハリウッド並の100億円をかけ、エミー賞...
丁寧な取材に基づいた良書。SVODの現在、変遷とその潮流について深く知ることができる。 ・Netflixの成り立ちがネットでのディスクレンタルから始まった ・2012年にオリジナル路線を強化し、オリジナルコンテンツであるハウスオブカードにハリウッド並の100億円をかけ、エミー賞を受賞するレベルのクオリティまで仕上げて大ヒットした ・Huluは海外ドラマフックで始めたがパイが小さいため苦戦→日本テレビ資本で日本のドラマコンテンツを充実させて再チャレンジしようとしている ・テレビはSVODに食われると思って毛嫌いするが実は消費者行動を調べると補完的な役割。見逃し配信が宣伝になってテレビに戻ってくる(だから最終回に近づくと見逃し配信再生数は減る) ・アニメはネット配信に向いている。権利が自社に固まっているため配信までのコストが小さいから利益が得やすいため ・NetflixでもdTVでもコンテンツにタグをつけてリコメンデーションしている。監督名などのメタタグだけでなく、恋愛、身分違いの恋などのレベルで人海戦術でつけている。それが、イッキ見につながる ・Netflixはデータドリブン。ただしコンテンツ制作はクリエイターに任せ、そのコンセプトで当たるのかという市場調査に金と時間をかける。巨額の投資を確実にするためにここに最もかける。(ハリウッドと一緒) ・SVODはとちゅにCMを挟まないため、尺に制限がない。よってコンテンツとして放送でできないことが生まれてくる可能性がある ・バンダイが大作アニメでとるウィンドウ戦略が面白い。プレミア上映、同時に高額ネット配信する
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SVOD(定額ビデオ配信サービス)の時代がきた。 Netflixの強み、あるいはSVODの強みとして、レコメンドエンジンの効果、イッキ見の中毒性、テレビ放送エリアの問題など書かれているが、結局一番はどこまでコンテンツを充実させるかにかかっていると思う。 本著の中でも権利問題につ...
SVOD(定額ビデオ配信サービス)の時代がきた。 Netflixの強み、あるいはSVODの強みとして、レコメンドエンジンの効果、イッキ見の中毒性、テレビ放送エリアの問題など書かれているが、結局一番はどこまでコンテンツを充実させるかにかかっていると思う。 本著の中でも権利問題についてアメリカと日本の違いが書かれている。 イッキ見は英語でBinge Watching というらしい。(p105) 文章は平易で、さらっと読める。 --- memo 88 アメリカでは、出版でも映像でも、製品化する際には、製作者・出演者等と企業とのあいだで、包括的な契約を交わすのが一般的だ。要は「著作権や肖像権はあなたのものだけれど、あらゆる形で製品化する際の判断を企業が行う」といった契約が交わされるわけだ。日本の場合違う。(略)特に日本の場合には、芸能プロダクションの力が強く、彼らが「ビジネスとしてクラスである」と言う判断を下さないと、権利処理がままならない場合も多い。(略)アニメは権利者が集中しており、実写と違い出演者も少ない。 101 見逃し配信は日本のなかならばどこからでも見られる。自県で放送していない番組でも、だ。
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ネットフリックスというより、SVOD(定額制動画配信サービス)についての本。 SVODというと自分はHuluを思い出すのだけど、アメリカではHuluよりネットフリックスのほうが人気なんだとか。日本にも流行の兆しがあるらしく、中にはテレビのリモコンのボタンに『NETFLIX』なんて...
ネットフリックスというより、SVOD(定額制動画配信サービス)についての本。 SVODというと自分はHuluを思い出すのだけど、アメリカではHuluよりネットフリックスのほうが人気なんだとか。日本にも流行の兆しがあるらしく、中にはテレビのリモコンのボタンに『NETFLIX』なんてボタンがあるテレビもあるそう。そこまでの存在なのか。個人的には、TVerを気軽に見れるテレビがあればうれしい。 動画配信というと、よく動画が止まるんじゃないかと思うのだけど、『適応型ストリーミング』といって、回線速度によって画質を変更する技術を用いているらしい。理論は分かるけど、どういう仕組みなんだろう。 何気にこの本を読んで驚いたのが、『dTV』というサービスが、ドコモよりもエイベックスのほうが出資比率高いという話(エイベックスが7割だそう)。もはや、ドコモのサービスというイメージが強いけど、むしろエイベックスのサービスだよなぁ……。 それと、日本における見逃し配信の筆頭は2002年に放送された、『機動戦士ガンダムSEED』らしい。そんな前からアニメの動画配信があったことに驚き。ただし、フレッツ利用者限定のサービスで、地域によって見れないようにしていたんだとか。なんじゃそりゃ。 なお、日本において優良音楽配信は2009年をピークに下がっているのだとか。なぜ、2009年にピークだったかというと、フィーチャーフォン向けの着うた市場が強かったかららしい。確かに、今はCDレンタルしてコピーしたものをスマホに簡単に入れれる時代になったしね。なお、CDレンタルというビジネスは日本特有らしい。何でなんだろう?
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テレビとネットの関係。 スマホ時代の映像配信では、端末を選らばず、(番組の)続きが見られるサービスは有効である。 テレビを見ない世代では、「イッキ見」をする環境があれば、視聴率はあがる。 音楽ネット配信で(買う)状況が変わった。 ビッグデータがテレビを変える。 放題≒フリー?
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コンテンツ業界における革命とも評されたNetflixに関して、ユーザーの姿勢における登場前後を比較して論じた書。 ユーザーがコンテンツに求めるものがガラリと変容してしまったのだと改めて感じた。
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身近にHuluのユーザーがいる。地上波テレビもTVerなどで見られるようになってきた。また、音楽の世界でもネット配信はポピュラーになった。そうなると、テレビや映画といった映像も、ネット経由でオンデマンドで見ることが普通になってくるのかもしれない。そんな問題意識をくすぐる本に出会っ...
身近にHuluのユーザーがいる。地上波テレビもTVerなどで見られるようになってきた。また、音楽の世界でもネット配信はポピュラーになった。そうなると、テレビや映画といった映像も、ネット経由でオンデマンドで見ることが普通になってくるのかもしれない。そんな問題意識をくすぐる本に出会った。 本書は、アメリカにおけるネットフリックスの興隆を含むSVOD(有料で見放題のビデオ・オン・デマンド)の普及、日本におけるSVODに関する各供給主体の動き、音楽分野における流通経路の変遷などをバランスよく紹介している。 日本でSVODが普及するかどうかについての見通しは、必ずしも明らかでない。マスコミは、新規性の強いものを過剰に報じるので、近いうちにテレビが廃れてSVODが一般化するかのような雰囲気もあるが、筆者はやや慎重に考えているように見受けられる。それでも、映像の流通チャネルは確実に変化しつつあり、キー局のコンテンツを流すことが主体の地方テレビ局などその存立基盤が危うくなっていることにも警鐘を鳴らしており、大変説得力がある指摘が多い。中々有益な一冊であった。
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ネットが普及すればするほどテレビの役割が単なるデスプレーになってしまう。情報はネットから入手する。はたしてこんな状況に変化していいのだろうか。危機感を感じる。
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