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驚くべき日本美術 の商品レビュー

3.4

6件のお客様レビュー

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2022/03/18

<目次> 第1章  日本美術を「見る」ということ 第2章  日本美術との出会い方 <内容> 美術史家、山下裕二から美術ライターへの橋本麻里のインタビュー集。雪舟を専門に研究していた山下氏が、ひとさまの解釈(簡単に言えば「権威」)に寄り添って作品を見るのではなく、虚心坦懐に美術作...

<目次> 第1章  日本美術を「見る」ということ 第2章  日本美術との出会い方 <内容> 美術史家、山下裕二から美術ライターへの橋本麻里のインタビュー集。雪舟を専門に研究していた山下氏が、ひとさまの解釈(簡単に言えば「権威」)に寄り添って作品を見るのではなく、虚心坦懐に美術作品と向き合え、と言う。赤瀬川原平との出会い、長谷川等伯・伊藤若冲・雪村・白隠から会田誠・岡本太郎などまで。そしてこのインタビュー集は、山下氏の自伝となっている。へらへらしていそうで、雪舟の線が見えてしまう、そこまで画と向き合ってきての発言は、しっかりと重い。

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2021/02/20

 もっと早くにこの本(山下祐一氏)に出合っていたら、日本美術にとどまらず、美術全般への心構えが違っていたのではと思う。

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2017/03/12

日本画にもいろいろあるんだなあということと、審美眼というのは基本的には生まれつきのもんなのかねえという二つの感想。 著者は知識不要論っぽいことを言っているけど、著者の言葉一つ知ることで絵の見方ががらっと変わってくるので、やっぱ(少なくとも生まれつきの審美眼を持っていない人間には)...

日本画にもいろいろあるんだなあということと、審美眼というのは基本的には生まれつきのもんなのかねえという二つの感想。 著者は知識不要論っぽいことを言っているけど、著者の言葉一つ知ることで絵の見方ががらっと変わってくるので、やっぱ(少なくとも生まれつきの審美眼を持っていない人間には)絵を見る際の知識ってのは大切なんじゃないかなあと思う。

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2016/12/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1958年生まれの山下裕二氏、 東大文学部美術史学科、同大学院卒。 専門の室町時代の水墨画にとどまらず 縄文から現代美術まで、作品の発掘、普及に努めている。 彼が発掘しプッシュし、広く広めた作家群。 このところ私が気になっていた作家は、この人の啓蒙作戦の 術中にしっかりはまった格好だ。 美術作品は、解説文などから読んではダメ! まずは、知識のない心で感じるのがベスト。 5分見て、ダメなものはダメ。 そのくらいでいい、、、、とおっしゃる。 来る日も来る日も、作品を食い入るように見た その目の記憶が、片隅を見ただけで 誰の筆致かわかるという。 作家はその人にしか無い『整理的曲線』を持っていて、 その生理的曲線は、作品に現れ存在しないことがない。 文字の筆跡と同様というと、わかりやすいか。 商品として膨大な数が海外に流れてしまった 明治から大正の美術品。 今では再現も不可能なほどの圧倒的な技術と美! もっともっと、知らなければならない。 いや、知らねば、もったいないのだ!知らねば、もったいないのだ! http://www.meijigakuin.ac.jp/~art/prof/yamashita/

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2022/06/01

日本美術がブームだそうだ。たしかに周辺でもそんな雰囲気を感じる。僕も言ってみたいと思うような展覧会も開かれている。 その日本美術の、見ればわかるが言語化は難しい、印刷では伝わらない実物の魅力を、それでもなんとか語ろうとする本。まあまあ伝わった、気がする。 部屋の中に宇宙をつく...

日本美術がブームだそうだ。たしかに周辺でもそんな雰囲気を感じる。僕も言ってみたいと思うような展覧会も開かれている。 その日本美術の、見ればわかるが言語化は難しい、印刷では伝わらない実物の魅力を、それでもなんとか語ろうとする本。まあまあ伝わった、気がする。 部屋の中に宇宙をつくり出そうとするのが日本美術だという。わかる気がする。屏風が小さな本に印刷されているのと、そこにあるのとでは違う。襖を開けると出てくる絵がある。そういうのは、そこで開け閉めをしてはじめてわかる。いや僕にはわかっていない。「初めて見る」チャンスは最初の一回しかない。知ってしまえばもう知らない状態には戻れない。もっと勝手に見ればいい。そんな奔放な日本美術へのまなざし。 文脈倒れの作品は、絵を描けないやつが理屈に逃げているだけ、という言葉があった。ドキッとした。 後半はだんだんラジカルになってくる。日本美術、という枠を通り越して、世界の広げ方、という趣だ。けれど最後に、日本美術の敷居を上げたい、という驚くべき結びが待っている。いやあ〜、素敵な本だなあ、いろいろと。

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2015/12/19

ジャケ買いみたいな感じで、表紙に惹かれて手に取った。 本書にも書いてあるが、実物を見ないとわからないことは多い。美術館に足を運ぶためのモチベーションアップには良いのかも。

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