猫背の虎 の商品レビュー
作者 真保裕一氏の時代小説を、初めて読む! まず、ずっと、『まほゆういち』と思っていたのだが、『しんぽゆういち』であった事に、気付く! 我ながら、今頃気付くなんて、笑ってしまう。 大江戸動乱始末!と表紙に書かれていて、安政の大地震! 今で言うと、M7の地震であり、当時の江戸の町...
作者 真保裕一氏の時代小説を、初めて読む! まず、ずっと、『まほゆういち』と思っていたのだが、『しんぽゆういち』であった事に、気付く! 我ながら、今頃気付くなんて、笑ってしまう。 大江戸動乱始末!と表紙に書かれていて、安政の大地震! 今で言うと、M7の地震であり、当時の江戸の町は、木と紙で作られた家並み! 江戸の火事の多さで、一つ火事の場所があると、導火線の如く、広がる! 火事を止める為に 潰しやすく、又直ぐ建築出来るようにしてある。 そんな中、主人公24歳の同心、それも6尺(182㌢)の長身で、父亡き後、母に姉達に頭が、上がらない設定にしてある。 読みながら、結婚はしていない 主人公虎之助なのだが、ドラマの必殺仕事人の婿殿!を頭に浮かばせる。 地震で、奉行所の救援活動、二次災害や米の奪い合いなどの無いよう治安を治めて行く中、自分の結婚問題、新吉原の遊女の話、米の転売、父親の素行、盛り沢山の話。 そして、母親の洞察力の凄さ! 焼かれた亡骸から押し込み強盗への 推量が、盗賊逮捕へと! あまりにも、沢山の出来事とこの天災の中不審な遺体の解明が、主人公虎之助でなく、母親である事に、少し内容の中心になる部分が、わからなくなってしまった。 続編が、あるのだろうか? この本は2015年10月25日 第一刷であった!
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縦軸に安政江戸大地震や父親の過去、殺人事件に主人公の恋、横軸に災害や不運に翻弄されつつも懸命に生きようとする庶民たちに起こった事件が配置。盛りだくさん過ぎて消化不良な印象。時代劇ならではのすっきり感不足になってしまっているのが残念。
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異色の時代物といっていいのでないかと思う。なぜなら、主人公たちの価値観が一般的な時代物のヒーローやヒロインたちのそれとかなりずれているからだ。プロットにひねりや工夫は見受けられないけれど、このずれが予期せぬ味わいを感じさせているように思う。賛否両論あるとは思うけれど。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
安政の大地震をバックにリアルな幕末の雰囲気が知りたくて手に取った一冊。一種の短編連作で、必ずしも章ごとで完結していないのはイヤではないのですが、最後までストンと落ちないところがあるのは少し気になった。特に始め頃に登場する「清次」の行方は気になる・・
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