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サンタクロース物語 歴史と伝説 の商品レビュー

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2022/01/06

ニコラスがカトリック教の元で聖ニコラスとなり、宗教革命を経てファザー・クリスマスとなる。その後アメリカの独立戦争をきっかけに、シンタクロース(オランダ語で聖ニコラスの意味)と混合、サンタクロースが産まれる。現在のサンタクロース像には時系列的にずれた伝承や歴史が詰め込まれていて面白...

ニコラスがカトリック教の元で聖ニコラスとなり、宗教革命を経てファザー・クリスマスとなる。その後アメリカの独立戦争をきっかけに、シンタクロース(オランダ語で聖ニコラスの意味)と混合、サンタクロースが産まれる。現在のサンタクロース像には時系列的にずれた伝承や歴史が詰め込まれていて面白い。プレゼントを靴下に入れるのは生前のニコラスのエピソードから取られているし、子供だけに贈り物をするのは聖ニコラスの「子どもを守る聖人」という立ち位置が反映されている。訪問日が12月24日なのには宗教革命の救世主、ファザー・クリスマスが絡んでいる。サンタクロースという名前の影にはアメリカ独立戦争がちらつく。イメージ像はムーア教授が新聞社に送った詞「聖ニコラスの訪問」を皮切りにコカ・コーラ社がクリスマスキャンペーンのCM映像によって統一された。ニコラスが存在していなくても、その伝承が手を変え品を変え現在まで生き残ってきたサンタクロースは不死鳥なみのしぶとさであり、畏怖こそされ小馬鹿になんて口が裂けてもできない奴であることは間違いない。

Posted byブクログ

2017/12/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

サンタクロースのモデルとなった「聖ニコラス」についての物語です。 史実をわかりやすく伝えるというよりも、「聖ニコラス」の起こした奇跡の物語を中心に、サンタクロースがどういった存在なのか、ということを念入りに語っています。 エピソードが多く紹介されており、「聖ニコラス」という聖人についても、現在広く知られている「サンタクロース」というキャラクターについても理解することができます。 もともと聖ニコラスがなくなった日である12月6日にお祈りなどの行事があったものが、子どもの守護聖人のおまつりで贈り物をする風習からクリスマスと統合されていく過程も知ることができました。 ただ、サンタクロースの家族関係や「拠点」などについての文章は、「サンタクロースは「実在する」」という立場で語り口が進んでいるので、受け入れられない人にとっては読みにくいかもしれません。

Posted byブクログ

2015/11/20

子ども向けのサンタクロースの歴史書。 サンタクロースが登場する物語集かと思いきや、聖書の聖ニコラスのお話にはじまり、伝説、詩を引き合いにだしながら、現在のサンタクロースに至った経緯を、物語る本でした。

Posted byブクログ