大人の発達障害 の商品レビュー
平易な解説とそこそこの事例で、発達障害というものを知る第一歩には悪くないかもしれない。しかし、踏み込んだ内容を求めたり、多くの事例を期待して読むとちょっと物足りない部分があった。
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読了。 具体的な事例を多く挙げてPDDとは何か?を丁寧に説明する良書。いま思えば「あの人はそうだったのか」と思い当たるフシも多々あり。”許容"を各人に委ねている現状、こういった書籍を通じてPDDの認知が広まれば、社会としての許容幅も広がるのではないか。
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この手の本は「そういう人(アスペルガー)にどう接すればいいか」に頁が割かれていて、当人がどうすればいいのかよく分からないので、つらさが軽減されないのがなんとも。この本の内容を踏まえて上司に相談したら、「そこまで自覚できてるなら、自力でなんとかしなよ」と言われて絶望した私のようなケ...
この手の本は「そういう人(アスペルガー)にどう接すればいいか」に頁が割かれていて、当人がどうすればいいのかよく分からないので、つらさが軽減されないのがなんとも。この本の内容を踏まえて上司に相談したら、「そこまで自覚できてるなら、自力でなんとかしなよ」と言われて絶望した私のようなケースもあるしな。
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家族に対して、もしかして…と思ったところから手に取った一冊。結果的には私に問題があったわけだけれども。自分が経験しえない感覚の話がてんこ盛りで、じつは、読み物としても興味深かった。
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頭の整理になるかなと思って読んだが、そういう役には立たなかった。けれど著者が現場で出会った人たちの話は面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「変わった人」は困った人じゃないんだよ。 色々な人がいるから,ちょっと気になる「変わった人」はどこにでもいる。その「変わった人」と上手に生きていくには。発達障害というのは,一つの考え方で言うと,グラデーションなので,その「変わった人」と良好な関係を築くというのは,あらゆる人との良好な関係を考えることに似ている。全てではなく,個々に対応すること。お互いがお互いにストレスをかけあって,みんなで共倒れ,なんて哀しすぎる。 当たり前だが,この本に解決する魔法があるわけではない。考え方を少し変えたり,適切な助けを求めたりするきっかけになるのだ。
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昨年「隠れアスペルガーという才能」という本を読んだ後に、私の様々な欠点は、軽度のアスペルガー症候群の所為なのだとガッテンいって、ずいぶん気が楽になったのであるが、その後私の欠点が改善したかと言うと、そうではなく、もしかしたら、たまたま自己診断がこうなったから、自己弁護として使って...
昨年「隠れアスペルガーという才能」という本を読んだ後に、私の様々な欠点は、軽度のアスペルガー症候群の所為なのだとガッテンいって、ずいぶん気が楽になったのであるが、その後私の欠点が改善したかと言うと、そうではなく、もしかしたら、たまたま自己診断がこうなったから、自己弁護として使っているだけなのではないかと、反省を始めた。そういうわけで、もう一冊読んでみた。 最後の自己診断を受けると、前回のように「あと一歩で真正アスペルガー」ということではなく、かろうじて「発達障害の傾向がある程度認められます。日常生活に支障が出ることは少ないと思われますが、一部の人にはなんらかの支障が生ずることもあります」に分類された。しかも、その中でもかなり点数は低かった。「あまり気にしすぎるのもどうかと思うよ」も言われているのかもしれない。また、再度「隠れアスペルガー」の「傾向」は出たということでもある。 この本は前著と違って、ホントのお医者さんの書いた本なので、主には医学的な説明と用語説明、様々な臨床ケース(大人になって発達障害と認められる人々に限る)の紹介に終始していて、軽度の発達障害者の者は、或いは隠れアスペルガーの者は 、これからどうすればいいかということを展開した本ではない。ということでもあるのかもしれない。著者の言うように、もともと診断のつきにくい病気だし、軽度ならばなおさら。ホントに仕事に支障が来たすほどに、迷惑がかかっている本人や、周りの人には、だいたいの方向性を見つけるにはいい本かもしれない。ただし、この本だけで解決はむつかしい。気になる人は、1番は信頼できるお医者さんにかかることだろう。 2017年7月21日読了
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周りも苦しむ(場合もある)が、 本人も苦しんでいる(場合もある)、という中で ちょっと変わっているということを理解する だけではなく、その変わっていると感じられること 相手がどう思う、感じるかさえわからない、 なぜなら、それが自分にとって普通だから、 ということも踏まえて、単に相...
周りも苦しむ(場合もある)が、 本人も苦しんでいる(場合もある)、という中で ちょっと変わっているということを理解する だけではなく、その変わっていると感じられること 相手がどう思う、感じるかさえわからない、 なぜなら、それが自分にとって普通だから、 ということも踏まえて、単に相手に配慮しましょう ではなく、お互いに生きやすい社会にしましょう という姿勢は参考になる。 ただそれは、ちょっと変わっている人が ある才能を発揮する可能性があるからではなく、 なんの才能・能力をはっきしない/できないとしても 一人の人として、人格・人権を尊重されるべきだから と、建前的には思う部分もあるけど。
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大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本 と、銘打っているが、注意しないといけないのは、 「楽になる」のは、当事者ではなく周りの人間だという事。 こういう障害を抱えていない(と思っている)人は、 こういう障害を抱えている人とどう接していけば良い(楽な)...
大人の発達障害 アスペルガー症候群、AD/HD、自閉症が楽になる本 と、銘打っているが、注意しないといけないのは、 「楽になる」のは、当事者ではなく周りの人間だという事。 こういう障害を抱えていない(と思っている)人は、 こういう障害を抱えている人とどう接していけば良い(楽な)のか を解説してある。 サザエさんとSWのくだりはイマイチ伝わらなかったが、坊っちゃんのくだりは「たしかにそうだ」と納得。 この本を解決策にするのではなく、軽くサラっと読む、どちらかという「読み物」な1冊。
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