宇宙の戦士 新訳版 の商品レビュー
良い訳本だった。よくあるような違和感のある訳がなく、訓練のされ方とか、戦場でのやりとりとか、とても自然に感じられるものばかりだった。中身は、まとめてしまえば、異星人からの侵略を受けている地球である兵士が軍に入隊するところからオールドマンになって出動するところまでの経験や成長の物語...
良い訳本だった。よくあるような違和感のある訳がなく、訓練のされ方とか、戦場でのやりとりとか、とても自然に感じられるものばかりだった。中身は、まとめてしまえば、異星人からの侵略を受けている地球である兵士が軍に入隊するところからオールドマンになって出動するところまでの経験や成長の物語、と、ありふれた感じになってしまうけれど、細部に至るまで違和感なく描かれていて、途切れ途切れではあるけれど最後まで一気に読んでしまいたくなる楽しさだった。 180807
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SFもの、特に宇宙戦争や未来の戦争描写ではほぼ必須とも言えるパワードスーツの原点となる作品だというので読んでみた。 これは未来における若者が軍人として成長する物語。元々あこがれはあったが、その場の流れで志願することとなってしまったというのがきっかけ。しかしながら訓練と実践を無事に...
SFもの、特に宇宙戦争や未来の戦争描写ではほぼ必須とも言えるパワードスーツの原点となる作品だというので読んでみた。 これは未来における若者が軍人として成長する物語。元々あこがれはあったが、その場の流れで志願することとなってしまったというのがきっかけ。しかしながら訓練と実践を無事にくぐり抜け生き残り、一人前になる。アメリカの軍や軍人ってこんな感じなんだろうか。日本の自衛隊ってどうなのかな。 パワードスーツの原点という意味では、ふーんこれがそうなんだというだけ。それを中心に描いているわけではないし、それが話の展開に関係するわけではない。ただ、昨今のゲームやアニメで、女性が無駄に肌を露出した格好してるのを考えれば、非常に現実的だし、あとがきにもあるが、関節部分をどうするかが難しいというのは納得。
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ガンダム‥! 主人公がいい。ぼっちゃんで真面目で甘々な善人だから、描かれているのが戦争なのに、若者の成長物語みたいなノリですごく好きです。
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ある戦争を一兵士の成長という小窓から覗くという画期的な作品、あるいはある若者が成長していく様を宇宙という広大な世界の中に描いた作品、あるいはその両方であって、宇宙を題材に取ったある種の大河作品。いかようにも読めるだろうが、定型詩でもない散文なのに小気味良さを感じさせるのはなぜだろ...
ある戦争を一兵士の成長という小窓から覗くという画期的な作品、あるいはある若者が成長していく様を宇宙という広大な世界の中に描いた作品、あるいはその両方であって、宇宙を題材に取ったある種の大河作品。いかようにも読めるだろうが、定型詩でもない散文なのに小気味良さを感じさせるのはなぜだろうか。 最初に読んだのは8年近く前であったと思うが、その時に引っかかった部分と全く同じ部分に引っかかったのには驚いた。「父親も軍隊に参加したかった」という辺りであるが、この辺りの軍隊描写を冷笑的に読むのも面白いかもしれない。
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本気で入隊するつもりはなかった主人公が地球連邦軍に入隊し、機動歩兵部隊でパワードスーツ身を包みバグと呼ばれる異星人と戦っていくことになる、ジュブナイル。 「ガンダムのルーツを新訳で」という安彦良和氏の帯が付いていた。
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1人の兵士が学生の頃から、軍に入るきっかけ、何が起こって現在どうあるのか、までを彼の語りで描いた話。哲学的な部分も多々あるし、具体的な絵面が浮かばなくて「?」となった場面もあって、読むのに少し時間がかかった。けれど、ラストちょっと感動。
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2016年9月15日読了。友人とともに軍に志願し起動歩兵となったリコだが、激化するバグズ戦争の中、当初の軽い気持ちは否応なく変化していくことになる…。「パワードスーツ」という概念を広めた作品、映画『スターシップ・トゥルーパーズ』の原作でもあり読んでみた。作中でも滔々と語られる軍隊...
2016年9月15日読了。友人とともに軍に志願し起動歩兵となったリコだが、激化するバグズ戦争の中、当初の軽い気持ちは否応なく変化していくことになる…。「パワードスーツ」という概念を広めた作品、映画『スターシップ・トゥルーパーズ』の原作でもあり読んでみた。作中でも滔々と語られる軍隊・戦争・教育に関する著者の思想・意見については微妙なものがあるが「ま、架空世界を舞台にしたフィクションなんだからさ」と割り切ってしまってよいものか?臨戦中の軍事行動・通信の様にはさすがのリアリティがある。人間の動作がどうパワードスーツに伝わって増幅されるか、について数ページを割いての説明があるが、後続の作品が「パワードスーツ」というだけでこの説明をしないで済まされているのは間違い無く本書のおかげなのだろう。最初に物事を発明する、というのはすごいことだ。
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『夏への扉』に続き、ハインライン作品二作目。ガンダムシリーズのルーツということで手に取った次第。読んで納得。確かに、これはガンダムだ!軍隊とは、ホント特別なルールの下で運営?されているんだなぁ、と。で、敵のバグとは一体なんであったのか・・?ニュータイプなのかな??笑
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
SFの巨匠ハインライン、1959年発表の名作の新訳版。ハインラインを読むのは「夏への扉」に次いで二冊目。さすがに良く出来ている作品と思いますが、主人公の戦士としての成長を描いた極めてオーソドックスでマッチョな戦争もの、私の好みではありませんでした。
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ファーストガンダムのモチーフの一つとしての知識しかなかったが、新訳版発売とのことで読んでみた。 人類が宇宙に進出し、国家に代わり地球連邦が治める未来世界の志願兵の成長が一人称で綴られる。 冷戦時代の1959年発行とのことでその背景を匂わせる描写もあるが古臭さは感じない。徐々に熱さ...
ファーストガンダムのモチーフの一つとしての知識しかなかったが、新訳版発売とのことで読んでみた。 人類が宇宙に進出し、国家に代わり地球連邦が治める未来世界の志願兵の成長が一人称で綴られる。 冷戦時代の1959年発行とのことでその背景を匂わせる描写もあるが古臭さは感じない。徐々に熱さを増す主人公や緊張感のあるバグとの戦いに引き込まれた。 賛否あると思うが、共同体に対し真に身命を賭せる者のみが主権を持つ社会というのは非常に興味深い。
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