宇宙の戦士 新訳版 の商品レビュー
やっと、読みました。機動戦士ガンダムのモビルスーツの元ネタになったパワードスーツが登場する、SF小説。 哲学、政治、軍隊組織等についての濃厚な授業を受けているがごとく、作者が提示する社会と現代の社会との違いや、理想とするべき哲学はなにか等、深く考えさせられた作品だった。物語として...
やっと、読みました。機動戦士ガンダムのモビルスーツの元ネタになったパワードスーツが登場する、SF小説。 哲学、政治、軍隊組織等についての濃厚な授業を受けているがごとく、作者が提示する社会と現代の社会との違いや、理想とするべき哲学はなにか等、深く考えさせられた作品だった。物語として、さらっと読んでも面白いし、随所でカタルシスを感じることができる娯楽作品の側面もあり、名作と言われる所以がよくわかった。 『夏への扉』とともに、時々読み返したい作品だ。
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旧訳で読んだのは中学生の頃だったか。。。民主主義が崩壊した後の世界観がマッチョ過ぎw。昨今のミリタリーものとは格が違いすぎるっしょ!仔犬の躾に例えられる罰の与え方なんかは、いまの御時世だと妙に説得力がある。もっと戦闘シーンがテンコ盛りと記憶していたが、意外と少なめだった。リコが訓...
旧訳で読んだのは中学生の頃だったか。。。民主主義が崩壊した後の世界観がマッチョ過ぎw。昨今のミリタリーものとは格が違いすぎるっしょ!仔犬の躾に例えられる罰の与え方なんかは、いまの御時世だと妙に説得力がある。もっと戦闘シーンがテンコ盛りと記憶していたが、意外と少なめだった。リコが訓練を通じて認識していくハインラインが描く世界観がメインに語られていると感じた。30数年振りに読むと、こんなに印象が違うのか。面白かった。
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スタジオぬえによるカバーイラストには馴染みのあるパワードスーツが描かれています。1980年代のロボットアニメに夢中になった自分はそれを見るだけでワクワクし、本書を読んでパワードスーツのくだりに来るとブックカバーを外して、またイラストを眺め返したりをしていました。 パワードスーツ...
スタジオぬえによるカバーイラストには馴染みのあるパワードスーツが描かれています。1980年代のロボットアニメに夢中になった自分はそれを見るだけでワクワクし、本書を読んでパワードスーツのくだりに来るとブックカバーを外して、またイラストを眺め返したりをしていました。 パワードスーツとその出典は知っていましたが、本書を読むのは今回が始めて。「老人と宇宙」の解説に、これは21世紀版「宇宙の戦士」とコメントされていたことから「いつか読む本リスト」に加えていました。 SFの醍醐味は、その世界観、虚構世界の構成、設定、ロジックを味わうところにあると思っているのですが、間違いなくユニークで興味のそそられると同時に、本書の後に登場する多くのSFの礎なんだと思うことが多くありました。 そして、新兵の目を通した世界や周囲の人々(軍人)を語ることで、民間人には知り得ない軍隊組織の裏設定をわかりやすく伝えてくれる小説とも本書は言えます。解説にもありますが、現代の事象をSFの世界に置き換えて描くのが作者の手法ということも納得がいくものでした。
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良い訳本だった。よくあるような違和感のある訳がなく、訓練のされ方とか、戦場でのやりとりとか、とても自然に感じられるものばかりだった。中身は、まとめてしまえば、異星人からの侵略を受けている地球である兵士が軍に入隊するところからオールドマンになって出動するところまでの経験や成長の物語...
良い訳本だった。よくあるような違和感のある訳がなく、訓練のされ方とか、戦場でのやりとりとか、とても自然に感じられるものばかりだった。中身は、まとめてしまえば、異星人からの侵略を受けている地球である兵士が軍に入隊するところからオールドマンになって出動するところまでの経験や成長の物語、と、ありふれた感じになってしまうけれど、細部に至るまで違和感なく描かれていて、途切れ途切れではあるけれど最後まで一気に読んでしまいたくなる楽しさだった。 180807
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SFもの、特に宇宙戦争や未来の戦争描写ではほぼ必須とも言えるパワードスーツの原点となる作品だというので読んでみた。 これは未来における若者が軍人として成長する物語。元々あこがれはあったが、その場の流れで志願することとなってしまったというのがきっかけ。しかしながら訓練と実践を無事に...
SFもの、特に宇宙戦争や未来の戦争描写ではほぼ必須とも言えるパワードスーツの原点となる作品だというので読んでみた。 これは未来における若者が軍人として成長する物語。元々あこがれはあったが、その場の流れで志願することとなってしまったというのがきっかけ。しかしながら訓練と実践を無事にくぐり抜け生き残り、一人前になる。アメリカの軍や軍人ってこんな感じなんだろうか。日本の自衛隊ってどうなのかな。 パワードスーツの原点という意味では、ふーんこれがそうなんだというだけ。それを中心に描いているわけではないし、それが話の展開に関係するわけではない。ただ、昨今のゲームやアニメで、女性が無駄に肌を露出した格好してるのを考えれば、非常に現実的だし、あとがきにもあるが、関節部分をどうするかが難しいというのは納得。
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ガンダム‥! 主人公がいい。ぼっちゃんで真面目で甘々な善人だから、描かれているのが戦争なのに、若者の成長物語みたいなノリですごく好きです。
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ある戦争を一兵士の成長という小窓から覗くという画期的な作品、あるいはある若者が成長していく様を宇宙という広大な世界の中に描いた作品、あるいはその両方であって、宇宙を題材に取ったある種の大河作品。いかようにも読めるだろうが、定型詩でもない散文なのに小気味良さを感じさせるのはなぜだろ...
ある戦争を一兵士の成長という小窓から覗くという画期的な作品、あるいはある若者が成長していく様を宇宙という広大な世界の中に描いた作品、あるいはその両方であって、宇宙を題材に取ったある種の大河作品。いかようにも読めるだろうが、定型詩でもない散文なのに小気味良さを感じさせるのはなぜだろうか。 最初に読んだのは8年近く前であったと思うが、その時に引っかかった部分と全く同じ部分に引っかかったのには驚いた。「父親も軍隊に参加したかった」という辺りであるが、この辺りの軍隊描写を冷笑的に読むのも面白いかもしれない。
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本気で入隊するつもりはなかった主人公が地球連邦軍に入隊し、機動歩兵部隊でパワードスーツ身を包みバグと呼ばれる異星人と戦っていくことになる、ジュブナイル。 「ガンダムのルーツを新訳で」という安彦良和氏の帯が付いていた。
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1人の兵士が学生の頃から、軍に入るきっかけ、何が起こって現在どうあるのか、までを彼の語りで描いた話。哲学的な部分も多々あるし、具体的な絵面が浮かばなくて「?」となった場面もあって、読むのに少し時間がかかった。けれど、ラストちょっと感動。
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2016年9月15日読了。友人とともに軍に志願し起動歩兵となったリコだが、激化するバグズ戦争の中、当初の軽い気持ちは否応なく変化していくことになる…。「パワードスーツ」という概念を広めた作品、映画『スターシップ・トゥルーパーズ』の原作でもあり読んでみた。作中でも滔々と語られる軍隊...
2016年9月15日読了。友人とともに軍に志願し起動歩兵となったリコだが、激化するバグズ戦争の中、当初の軽い気持ちは否応なく変化していくことになる…。「パワードスーツ」という概念を広めた作品、映画『スターシップ・トゥルーパーズ』の原作でもあり読んでみた。作中でも滔々と語られる軍隊・戦争・教育に関する著者の思想・意見については微妙なものがあるが「ま、架空世界を舞台にしたフィクションなんだからさ」と割り切ってしまってよいものか?臨戦中の軍事行動・通信の様にはさすがのリアリティがある。人間の動作がどうパワードスーツに伝わって増幅されるか、について数ページを割いての説明があるが、後続の作品が「パワードスーツ」というだけでこの説明をしないで済まされているのは間違い無く本書のおかげなのだろう。最初に物事を発明する、というのはすごいことだ。
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