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ネンレイズム 開かれた食器棚 の商品レビュー

3.4

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  5. 1つ

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2023/04/23

この前も借りてきたのに期限内に読み切れず泣く泣く返却した山崎ナオコーラさんの「ネンレイズム・開かれた食器棚」、読み進めてすぐに私の勤めている下北沢のブリキボタンになんだか似ている くるみボタン という名前の喫茶店が出てきてドキッ。

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2023/06/10

#ネンレイズム 極端な登場人物3人。高校生の時に自分を語れる考えを持てること。大人になってから魅力だなと多様性を題材にした作品を読んでいて痛感します。 #開かれた食器棚 "かわいい子には旅をさせよ"です。心を打たれました。信じ見守る段階です

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2021/04/28

ネンレイズム おばあちゃんに憧れ、おばあちゃんっぽい恰好をし、シルバーカートを押す村崎紫(ムラサキユカリ)18歳。自分のことを「ワシ」と呼ぶ。自称68歳。 親友、紫優香里(ムラサキユカリ、同じ名)は、今を生きたい年相応の女子。二人のユカリは年齢に対する考え方が違う。 徐々に年をと...

ネンレイズム おばあちゃんに憧れ、おばあちゃんっぽい恰好をし、シルバーカートを押す村崎紫(ムラサキユカリ)18歳。自分のことを「ワシ」と呼ぶ。自称68歳。 親友、紫優香里(ムラサキユカリ、同じ名)は、今を生きたい年相応の女子。二人のユカリは年齢に対する考え方が違う。 徐々に年をとりたい、スカート男子加藤君。大人になるのを焦るつもりもない自称9歳。 風変わりな高校生同年の三人が友情を育んでゆき、公民館の編み物教室へ通いだします。おばさんやおばあさんといわれる年齢の婦人との絡みが面白かった。年配の女性は眼鏡に凝るんだなあ、と感じた。かぎ針編みと棒針編み、懐かしい。初心者はかぎ針。少し上級になると棒針でマフラーを編む。小学生のとき流行りました。 途中、なんと優香里が懐妊する。思わぬ展開、相手は加藤君。なのに次々襲う悲劇。 ストーリー展開というより、年齢に関して二人のムラサキユカリの考えの対話が、こちらに訴えかけているようで、それはきっと著者の意図で。 男女、世代の違いがあると、「やっぱり違うから」、とカテゴライズの中で考えてしまうから、取っ払わなくては、と思った。相手の年齢を知ることは、背景を知ることであり大切でもあるのですが。 ほっこりしたがどこか哀しさもあった。 開かれた食器棚 鮎美と園子は幼馴染。二人とも結婚し、30代後半になり園子の自宅の一部を改装し「ハワイアンカフェ」を開く。鮎美の愛娘菫(すみれ)は染色体の障害を持つ。 園子は菫にカフェを手伝うように促し、鮎美、菫に自信をつけるきっかけを与える。二人の友情、菫を見守る姿が素晴らしいと思った。 二つとも、価値観、どのように時間を過ごすか、何を持って幸福を見出すか、問われているような作品だった。

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2021/01/30

久しぶりにヒットした本 ジャンルは全然違うのに、まだ平成だった頃に初めて、人のセックスを笑うな、を読んだときのヒット感が再来した。 多様な価値観の許容、的な部分かな

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2020/08/19

久しぶりのナオコーラさん。 内容を知らないまま図書館で借りた。 2つの物語。 「ネンレイズム」は一風変わった3人の高校生の話。 性別や年齢を越えた趣味思考。 「開かれた食器棚」は仲良し主婦がカフェを始めたって話から入り、実は合併症の娘の話。 2つとも、凄く捻られた話でナオコ...

久しぶりのナオコーラさん。 内容を知らないまま図書館で借りた。 2つの物語。 「ネンレイズム」は一風変わった3人の高校生の話。 性別や年齢を越えた趣味思考。 「開かれた食器棚」は仲良し主婦がカフェを始めたって話から入り、実は合併症の娘の話。 2つとも、凄く捻られた話でナオコーラさんらしいのかな。

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2020/05/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ネンレイズム やることの突拍子さ、将来の見方は若者っぽいなあと思うけれど、会話の中に老成した感覚や達観性が見えてきて、そのアンバランスさがおもしろい。 開かれた食器棚 こっちの話の方が好きでした。 年齢をはじめとする色んな境界線に疑問を呈していますが、小説というよりエッセイ、もしくは寄稿のように、ナオコーラさん自身の思いが書かれているように感じます。 ハワイアンカフェの南の島具合も、境界線のなさを表しているように思います。ハワイっぽさって何よ、みたいな。

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2020/02/08

2作品載っている本。 1作品目は、三人の高校生が出てくる。一人は実年齢らしく(=女子高生らしく)私服なのにEASTBOYを着て女子高生っぽくしている、もう一人は自分の中で年齢を高めに設定しておばあさんっぽくしている。最後の一人は年齢を9歳と低めに設定して、生物学的には男だけれど、...

2作品載っている本。 1作品目は、三人の高校生が出てくる。一人は実年齢らしく(=女子高生らしく)私服なのにEASTBOYを着て女子高生っぽくしている、もう一人は自分の中で年齢を高めに設定しておばあさんっぽくしている。最後の一人は年齢を9歳と低めに設定して、生物学的には男だけれど、男女についても自分では決めていない。 年齢や性別で判断する/されることはつまらない。固定観念にとらわれると、酷いことをしたりされたりになることもある。また、長生きや早死は自己決定できず(自殺はあるかもしれない)、自分の死は決められないから、日常が永遠でないことを忘れがちだけど、折に触れ思い出したいと考えた。 2作品目は、障害のある娘を持つ母親とその友人が経営するカフェの話。このカフェのようにゆるゆると人が交流できる場所があれば、追いつめられ過ぎずいいと思った。

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2019/12/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

外側に手を伸ばしているようで(伸ばしたら)、内側とつながる。 滅茶苦茶箱庭。世界が閉じている。その世界線内できれいに循環している。 「ネンレイズム」読み途中で、一時期の嶽本のばらを思い出しました。 なんでかちょっとわからないんですが。 狙っている読者層違うはずなのに。

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2018/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっと面白い高校生の話かと思いきや、徐々にちゃんの死を機にいっきにシリアスな話になった。「開かれた食器棚」を含め、意外にも考えさせられる小説だった。

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2018/01/17

女子高生なのに68歳になりたい!!! 若いうちは若いってことをもっと謳歌してもいいと思うわよ。焦らなくてもみな平等に年齢を重ねていくのに。 確かに、新聞・雑誌で年齢が書かれていると「そっかー、そんな年齢だったか」と思って記事を読んだりするもんね。ひとつの判断材料なんだろう。なんか...

女子高生なのに68歳になりたい!!! 若いうちは若いってことをもっと謳歌してもいいと思うわよ。焦らなくてもみな平等に年齢を重ねていくのに。 確かに、新聞・雑誌で年齢が書かれていると「そっかー、そんな年齢だったか」と思って記事を読んだりするもんね。ひとつの判断材料なんだろう。なんか、それぞれにこだわりのある高校生3人が集まると楽しそう。 『開かれた食器棚』 大切な者は守るのではなく見守るほうがいいような。それが自分の子供であっても別の者なのだから。

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