凪の司祭 の商品レビュー
身勝手なテロに対する怒りが湧き上がる。すさまじい破壊力で、「確信犯」に届く言葉はないのだと空しくなる。読後感は不快以外のなにものでもないが、テロリストの視点はこういうものなのかもしれないと(ここまでふっきれていないとテロなど起こせないだろう)、ある意味腑に落ちる。
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先が気になって、一気に読んだ自分が言うのも何だが、この小説の加害者、及びその協力者には動機も行動も一切共感できない。だからやり遂げたカタルシスはない。加害者はまるで機械のようで、途中ずっとさっさと捕まればいいのにと思っていた。 協力者も利己的な理由ばかり。その中のひとりは本気で恋人を助けたかったのか。現場から遠ざけたいなら、いくらでも方法はあるのに、死んでもいいかと考えていたとしか思えない。 むしろ被害者側に感情移入して、胸が痛くなる。描かれているのは、普通の人たちでこんな理不尽な死に方をすべきではない。最後にふられた青年にも同情する。あの場合、自分も鍵をかけるかもしれないと思うからだ。それはエリート意識ではなく、恐怖だ。それを青年の独白で悪い印象にされている。 最後もなんかいい話に、無理やり持って行こうとしているように感じる。2000人以上の犠牲者の影に、その何倍もの被害者遺族の存在がいることが消されている。つまり、全てが中途半端なのだと思う。 結局、巨大ショッピングモールで大量殺戮する話が書きたくて、動機をこじつけたような印象は否めなかった。 座間味くんシリーズ好きなのに…
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最悪。 婚約者の死が人災だという言葉に反応しての 大量殺りく?! 同情も理解も納得もできんわ、そんなん。 一緒に計画を練る仲間たちの動機もイミフ。 1人なんて、恋人をそのテロでなくしてるのに、 なんで、あんな爽やかなラストなんだかね。 あーーあ。 昔の石持さんは、好きだったんだ...
最悪。 婚約者の死が人災だという言葉に反応しての 大量殺りく?! 同情も理解も納得もできんわ、そんなん。 一緒に計画を練る仲間たちの動機もイミフ。 1人なんて、恋人をそのテロでなくしてるのに、 なんで、あんな爽やかなラストなんだかね。 あーーあ。 昔の石持さんは、好きだったんだけどな~。
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共感できる部分はないし(共感できたら逆にコワイ)、こうやって終わらせるしかないね、と。 深く考えずに読めばよいのでしょう。
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ヒロインの女性がショッピングモールで二千人殺害というミッションを達成出来るかどうかが読みどころのエンタメ作品。迫力と疾走感で一気に読めましたが、ヒロインが無敵過ぎて殺戮劇が淡々としていました。途中何度か躓くような展開があれば、緩急がついてもっと面白くなっていたと思います。 また、...
ヒロインの女性がショッピングモールで二千人殺害というミッションを達成出来るかどうかが読みどころのエンタメ作品。迫力と疾走感で一気に読めましたが、ヒロインが無敵過ぎて殺戮劇が淡々としていました。途中何度か躓くような展開があれば、緩急がついてもっと面白くなっていたと思います。 また、最後はヒロイン一味の感慨深い思い出話にして味わいのある感じに仕上がっていましたが、彼らの行いを正当化しているようであまり好ましいものではありませんでした。
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周到に練られたテロ計画を淡々とこなしていく様と、阿鼻叫喚の地獄絵図にただただ戦慄。動機に納得できないと感じる人が多そうですが、狂気の演出に一役買っているのと、題材が題材だけに共感しづらいように気をつかっているのだろうなと邪推してみる。
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ゲリラ豪雨の被害で恋人を失った女性が、テロで2,000人以上の命を奪う話が延々と描かれる。次々と人を殺していく様子は、あまりにも残酷で、読んでいて、心が折れそうになった。ゲリラ豪雨が天災ではなく、人災だという考え方も理解出来ない訳ではないが、その復讐のためにここまでしなくても・・...
ゲリラ豪雨の被害で恋人を失った女性が、テロで2,000人以上の命を奪う話が延々と描かれる。次々と人を殺していく様子は、あまりにも残酷で、読んでいて、心が折れそうになった。ゲリラ豪雨が天災ではなく、人災だという考え方も理解出来ない訳ではないが、その復讐のためにここまでしなくても・・・と言うのが率直な感想。
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著者自身がひどい話と言っているが、ひどいなんてものではない。クズのような話だ。ゴミクズだ。以下、ネタバレ等には一切配慮しない。 一言で言うと、頭おかしい女が、巨大ショッピングモールで無差別に殺しまくる、それだけの内容だ。背後で糸を引いていたのは、5人のこれまた頭おかしい人間...
著者自身がひどい話と言っているが、ひどいなんてものではない。クズのような話だ。ゴミクズだ。以下、ネタバレ等には一切配慮しない。 一言で言うと、頭おかしい女が、巨大ショッピングモールで無差別に殺しまくる、それだけの内容だ。背後で糸を引いていたのは、5人のこれまた頭おかしい人間ども。計画立案や武器の手配等で、専門的立場から協力していた。 この人の作品の登場人物に共感できないのはいつものことだし、その思考回路に突っ込むのが、この人の作品の楽しみ方だと思っていた。今回は、もはや共感どうこうではない。自分の目的のためなら大量の犠牲者を屁とも思わない、クズたちなのだ。 おい、実行者の女。気の毒ではあるし、そういう説があるのは聞いたことがある。だからといって、結論が大量虐殺テロなのか? おい、5人委員会とかいうクズども。たしなめるどころか、後押しするのか? 決行当日まで、何の疑問も持たずに? 決行はこども休憩室から。自分が親になって以降、何の罪もない幼子をあっさり殺すような描写は受け付けなくなった。序盤で早くも、本作は駄作に認定だ。いや、駄作ならまだましか。本作は駄作を超越したクズなのだから。 たった1人の女がそんなにうまくやれるのかとか、クズどもがまんまと容疑から逃れられるのかとか、そんなことは些細な問題でしかない。2000人以上死んでも、自分の恋人は助けたい? ついでに金品を奪おう? 保険金をせしめよう? はあ??? 挙句の果てには、モモちゃんとかいう女は、テロリストではなく儀式の司祭だった? 2162人は生贄だった? 祈るしかない? お前らバカか? クズか? 一切良心の呵責も感じずに、のうのうと生きていくのか? 爽やかにまとめてんじゃねえよ。 最初から最後までクズ本だった。シュレッダーにかけてやりたい。
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