喉の奥なら傷ついてもばれない の商品レビュー
トラウマが行動原理になっている女性たちの物語。トラウマがあることで非合理的な選択に強い説得力が生まれている。逆に言えば、読み手にとって過去の傷は判断力を狂わせるだけの力を持ち続けているということだ。 ストーリー自体は手垢のついたゴシップのようなテーマなのだが、各話の主人公が意識の...
トラウマが行動原理になっている女性たちの物語。トラウマがあることで非合理的な選択に強い説得力が生まれている。逆に言えば、読み手にとって過去の傷は判断力を狂わせるだけの力を持ち続けているということだ。 ストーリー自体は手垢のついたゴシップのようなテーマなのだが、各話の主人公が意識の底に沈めたはずのトラウマによって脳をハックされるプロセスにうなずくしかないのだ。 ああ、これは脳をハックされる話なのだな、と書いていて気付いた。
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愛情と呼ばれる檻につながれている人へ その檻、意外と脆いかもしれないよ あまりに美しい。どの短編もフィクションだが、リアリティがあり読んでいて心がゾワゾワした。 人間が愛を持つと汚くなる部分、歪んだ愛情、すべてが詰め込まれている。ただの異性的な愛だけではない、親子愛、計算され尽くした愛などがテーマの物語もあり嬉しい。 個人的には「天国の鬼」が好きだった、虐待されていた子はうまく愛することができないから虐待を連鎖させる。死にたいもの同士の愛は苦しく、美しい。
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いびつな愛の形しか知らない女性に関するストーリーの短編集。 特に最後の「泥梨の天使」はホラーだった。娘を誰よりも愛し、表面上は娘の安全健康を願うよき母として振る舞いながら、全ての行動を監視、コントロールしようとする。スマホの電話やチャット履歴は全て把握し、母が不要と思うレース付...
いびつな愛の形しか知らない女性に関するストーリーの短編集。 特に最後の「泥梨の天使」はホラーだった。娘を誰よりも愛し、表面上は娘の安全健康を願うよき母として振る舞いながら、全ての行動を監視、コントロールしようとする。スマホの電話やチャット履歴は全て把握し、母が不要と思うレース付きのパンツや化粧品は全て知らない間に捨てられる。 全てその行動を正当化する心の声が読めるのも怖い。 何か愛なのか、愛の名の下に相手に押し付けているものがないか怖くなる。
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官能的。校閲ガールも読んだことあるけどこういう作風が本領なんだろうかと思った。 「ろくでなし」が好き。
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そんなむちゃくちゃな…っていう感じの展開で、男も女も行為に走るお話だけど、反面、何か考えさせられるお話が6つ。 最後の泥梨の天使なんて、ええ~?このお母さんあり得ないって感じだけど、でも実際にはいるんだろうな、こういう人。とも思える。 不思議な読後感。
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愛情という名の監房。 その檻の監守は誰で 囚われてるのは誰か。 監守は母でその娘が 囚われてるケースが 真っ先に浮かびます。 母に支配され自分の 人生を生きられない 娘。 ところが、表面的に そう見えて実は真逆 だったりして・・・ 娘に執着することで、 母もまた自分の...
愛情という名の監房。 その檻の監守は誰で 囚われてるのは誰か。 監守は母でその娘が 囚われてるケースが 真っ先に浮かびます。 母に支配され自分の 人生を生きられない 娘。 ところが、表面的に そう見えて実は真逆 だったりして・・・ 娘に執着することで、 母もまた自分の人生 を生きられてないと したら、 真の監守は娘の方で、 その手の内に檻の鍵 が握られてるのかも しれません。 ヒグチユウコさんの 挿絵が狂気を帯びた 世界を彩ります。
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愛に囚われ欲望の渦に呑み込まれもがき続ける女の物語 人は皆どこか欠落している、それを埋めようと必死になっている。 心なんて簡単に壊れてしまうのに それでもあなたはまだ檻の中にいるの? ー愛情という檻に繋がれている人へー
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こういうドロドロしたやつ苦手だけど、この本はとても好き 読み進める事に面白くなる 個人的にはヤクザと駆け落ちするお話が好きでした
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女性が主人公の短編集。女性たちにびっくり。 私の生活じゃ絶対あり得ないような女性たちの行動や立場にドキドキ。不倫とかヤクザとの恋とか、次の展開が気になってどんどん読めた。ほっこりとは真逆のおもしろさ。でもちょっと刺激的過ぎたかなぁ(笑)。 表紙はヒグチユウコさんの、たしかオフ...
女性が主人公の短編集。女性たちにびっくり。 私の生活じゃ絶対あり得ないような女性たちの行動や立場にドキドキ。不倫とかヤクザとの恋とか、次の展開が気になってどんどん読めた。ほっこりとは真逆のおもしろさ。でもちょっと刺激的過ぎたかなぁ(笑)。 表紙はヒグチユウコさんの、たしかオフィーリアという作品。オフィーリアは恋人ハムレットと結ばれることなく川で溺れ死ぬ役。短編集の中にもオフィーリアと重なる境遇の主人公がいて、そのときは、おぉ!と思った。オフィーリアが主人公なのもありだなぁ。
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2020.2.23 読了 短編集。 なんとも言えない世界観。 この作家さんのこの世界観 嫌いじゃないので、 どんどん読み進められて、 一気に読んでしまいました。 最後の「泥梨の天使」は 怖かった~。
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