白をつなぐ の商品レビュー
まはら三桃さんによる,都道府県駅伝の小説。 一月に広島で開催される都道府県対抗男子駅伝。 県を代表して,中学生から社会人までの幅広い年齢の選手が,故郷の県のために襷をつなぐ。 それぞれの選手,コーチ,監督が,それぞれの思いを抱いて走る。 駅伝,めっちゃいいですよ。 ...
まはら三桃さんによる,都道府県駅伝の小説。 一月に広島で開催される都道府県対抗男子駅伝。 県を代表して,中学生から社会人までの幅広い年齢の選手が,故郷の県のために襷をつなぐ。 それぞれの選手,コーチ,監督が,それぞれの思いを抱いて走る。 駅伝,めっちゃいいですよ。 物語としては,誰が主人公というわけでもなく,それぞれの視点で,それぞれの思いを走りに昇華させる。それは駅伝を走った選手だけに限らず,補欠,コーチ,監督,それぞれの思いを持って,一本の襷をつなぐ。 この中の誰もが主人公であり,群像劇だなというのは感じました。 福岡県代表のチーム,中学生の山野海人,佐々木和,斎藤湊,高校生の沢田瞬太,谷山林太郎,川原大貴,大学生の水島颯,実業団の吉武弘一。そして監督の熊沢速一,コーチ澄川佑太,小野仁。 場面ごとに,それぞれの人物の思いがつながっていくんだと感じました。 そして,物語全体を「白」がつないでいます。 やっぱり,ほとんど恋愛要素のない男子の群像劇って好きかも。 登場人物の一部にちょっとだけ恋愛要素あります。でもほぼ走っています。
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群像を描くのに駅伝は最適だと思う。 中学生から大人までが関わる都道府県対抗駅伝、様々な視点が入ることで、学生の話とは違う、より広い世界の物語になっている。 同じ時、同じ場所、同じ競技を目指していても、人はそれぞれの状況を、悩みを、考えを持っている。 一丸となって、なんてことはな...
群像を描くのに駅伝は最適だと思う。 中学生から大人までが関わる都道府県対抗駅伝、様々な視点が入ることで、学生の話とは違う、より広い世界の物語になっている。 同じ時、同じ場所、同じ競技を目指していても、人はそれぞれの状況を、悩みを、考えを持っている。 一丸となって、なんてことはないのだと思い知らされる。 一方で、それでも走るということで、どこか繋がっている人たち。それは心躍ることだ。 白、駅伝ではこんな悲しいものはない。 繋がらなかった襷、でも、それでも繋ぐものがあるという話。 吉竹の話が、いぶし銀で好き。 川原くんのエピソードもいい。
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駅伝小説の名作と言えば「風は強く吹いてる」が鉄板(自分比)やけど、この本もなかなかエエぞ。こっちは県別対抗の広島駅伝を舞台にしている。大学駅伝と違って色んな年齢層の混成チームってのも良い。 こっから先、ネタバレします。バラさないと書けないことです。 つないでいくとはどういうことか、最初俺はたすきの色かと思ったら、いきなりそうではなく、この作品のテーマも白とは何か?をずっと考えさせられる。 「風が吹いてる」同様、駅伝シーンは各走者が主人公となり、その目線でレースを走り、白とは何かを考えていくわけだけど、この構成いいなぁ。 何よりすごいのは、所謂通常の意味では「タスキをつなげなかった」レースになること、そっからどうしていくのか?でもたすきをつながなかったからこそ、白をつなぐ最高のレースにできたという落とし所が、小説として上手いなぁと思った。 お正月、お節つつきながら朝祝いで飲む時、ニューイヤーとか箱根の中継をテレビで流すんだけど、こないだまでは景観DVD的な味方してたのが、自分でも走り出して、「風が吹いてる」読んでから、ドラマを見いだせるようになって… この本読んだから、次の正月の駅伝中継が楽しみである。もっと色んなこと考えて見れるようになるんじゃないかなぁ
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前半で期待を抱かせたけど、中盤で失速。 特にレース開始からレース中盤くらいまでは「なななんじゃこりゃ?」と驚くような出来。ほんとうに同一著者が書いとるんかいなと思うほど、物語前半との質の差がでかい。 レース中盤からはまた盛り返してきて、また質の高い物語になって一安心ではあった。つ...
前半で期待を抱かせたけど、中盤で失速。 特にレース開始からレース中盤くらいまでは「なななんじゃこりゃ?」と驚くような出来。ほんとうに同一著者が書いとるんかいなと思うほど、物語前半との質の差がでかい。 レース中盤からはまた盛り返してきて、また質の高い物語になって一安心ではあった。つくづく中盤が惜しい。
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読み出したらスタートからゴールまで止まらない、疾走感がある話だった。 男子全国都道府県駅伝に出場する福岡チームは「白」をテーマに走り抜く。最後まで襷は繋がるのか?白って結局何なんだ?そういえばレースの結果は??意外な結末ではあったものの、気持ち良く読了できた。 各章にそれぞれの選...
読み出したらスタートからゴールまで止まらない、疾走感がある話だった。 男子全国都道府県駅伝に出場する福岡チームは「白」をテーマに走り抜く。最後まで襷は繋がるのか?白って結局何なんだ?そういえばレースの結果は??意外な結末ではあったものの、気持ち良く読了できた。 各章にそれぞれの選手やコーチ陣の視点からの「白」が書かれており、飽きが来ない。今回の課題図書の中では1番読みやすいと思う。
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1月に広島で開催される「都道府県対抗男子駅伝」の話。 駅伝って凄く好きで、いろんな駅伝があるなかで都道府県対抗を選んだってところが良い。 地域色が濃くなるし郷土愛が出る。 中学生から社会人までがチームになるから、その内容もいいです。
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全国都道府県対抗男子駅伝大会の福岡県チームの面々が主人公。監督やコーチ、選手、それぞれの視点で物語が進んでいく。 中学生から社会人まで様々な年代の選手がたすきをつないでいく。それぞれドラマがあり、特にアンカー選手の走りには心揺さぶられた。来年の走りもぜひ読みたいと思った。名残惜し...
全国都道府県対抗男子駅伝大会の福岡県チームの面々が主人公。監督やコーチ、選手、それぞれの視点で物語が進んでいく。 中学生から社会人まで様々な年代の選手がたすきをつないでいく。それぞれドラマがあり、特にアンカー選手の走りには心揺さぶられた。来年の走りもぜひ読みたいと思った。名残惜しい。。
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都道府県対抗男子駅伝を題材にした小説。駅伝ファンならずとも楽しめると思う。 福岡チームという設定です。 「駅伝」なので、章ごとに視点が変わることが全く違和感ない。 この短編で7選手+控え選手+指導者3人をよく描いたな…と思うくらい人が多いです。 選手の年齢層が広い(中学生~社会人)のでそれぞれのエピソードがかぶらないのがいい。 間もなく開催。今読むとより楽しめそう。
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都道府県対抗男子駅伝。中学生から社会人までの世代の違う選手達が、それぞれの思いを胸に走る。好きな話しだな。 2015.12.1
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