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招かれざる虫 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2018/10/16

様々な保存食材に付着する虫による被害。 そういった害虫の調査や同定、駆除にあたってきた筆者が経験してきた様々な「事件」を紹介している本です。 あとがきにもある通り、日本人の食事や文化が変化し、次第に豪華になってきたことにより「被害」を与えるとされる虫も多様になってきています。 ...

様々な保存食材に付着する虫による被害。 そういった害虫の調査や同定、駆除にあたってきた筆者が経験してきた様々な「事件」を紹介している本です。 あとがきにもある通り、日本人の食事や文化が変化し、次第に豪華になってきたことにより「被害」を与えるとされる虫も多様になってきています。 「米」の文化から「小麦粉」の文化になったり、外国産のタバコやチョコレートを輸入するようになったり、「エコ」のために植物由来の緩衝材(それまでは石油由来の発泡スチロールなどが使われていた)が使われるようになったりしたことで、それまで日本での活動が話題にならなかった虫たちが目立つようになりました。 どのような経路で虫が商品に付着したのか、そしてその虫はいったいどんな虫なのか、事務所に寄せられる電話をもとに、写真から推察したり、現場に赴いて調査をしたりしながら、筆者が特定していきます。 その様子は推理小説のよう、と言えなくもありませんが、舞台となる虫たちのサイズか矮小であり、どうしてもスケールが小さい話が多いです。 また、昆虫の描写がリアルであるほか、写真(巻末にはカラー版も掲載されている)が生々しく、昆虫のアップの画像に免疫がないと読むのが少しつらいかもしれません。

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2018/10/02

衛生害虫の勉強をし始めたころに読んだ本です。 写真とちょろっと文章で説明というものばかりで、だれかに解説するときに「へー!」って興味をもってもらえるようになりたくて読みました。

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2018/02/23

食料に発生する害虫について、害虫駆除を職業とする著者の体験談を綴った本。 以前、自宅に発生した小さな虫はどうやらタバコシバンムシらしいということが判明。小麦粉にわいていたのを駆除してからは見かけていないのでなんとか駆除に成功したようだ。 ところで、本書の書きぶりがどうにも年寄...

食料に発生する害虫について、害虫駆除を職業とする著者の体験談を綴った本。 以前、自宅に発生した小さな虫はどうやらタバコシバンムシらしいということが判明。小麦粉にわいていたのを駆除してからは見かけていないのでなんとか駆除に成功したようだ。 ところで、本書の書きぶりがどうにも年寄り臭い。なんというかスラスラ読み進めず、いちいちつまずいてしまう文章だ。巻末の著者略歴を確認すると1940年生まれとのことで、確かにこのくらいの方々の書く文章だよなと納得。

Posted byブクログ

2022/06/01

食品に虫が入っていた。なんて小せえことで騒ぐなよ、といいたいところだが、なぜ入っていたのか、どんな虫が入っていたのか、と考えると興味深い。 本書は、乾燥食品害虫のコンサルタント(ってなんかすごい職業だ)による、相談事例を記したもの。虫が入っていた、困った、とお客が駆け込んできて...

食品に虫が入っていた。なんて小せえことで騒ぐなよ、といいたいところだが、なぜ入っていたのか、どんな虫が入っていたのか、と考えると興味深い。 本書は、乾燥食品害虫のコンサルタント(ってなんかすごい職業だ)による、相談事例を記したもの。虫が入っていた、困った、とお客が駆け込んできて、その虫を同定して、なぜ入っていたのかを探る、というのが大まかな流れで、全体はその繰り返し。 入っていた虫がノシメマダラメイガだと報告されていたが、いやこれはチャマダラメイガである、なんて言われても僕もそこまで虫マニアでないのでどっちでもいいや、と思ってしまう。 だがその違いは大きい。これはチョコレートへの混入事例で、チョコレートの場合はたいていノシメマダラメイガだ、と判定されるようだが、チャマダラメイガは製造元のフランスで最初に発見された虫で、おそらく製造段階で紛れ込んだのだろう、と判断できる。 ところが、最初にノシメマダラメイガと判断したので、それを覆すと大変だから、クレーム処理はそのまま進める、ということになったそうだ。非科学的〜。 さて、混入は製造時に限らないし、食品にも限らない。たとえば煙草。室内で煙草をすえない人たちは、開封した煙草を喫煙場所付近に置いておくことがある。こうなると虫も万々歳。煙草の葉も旨いらしい。でもその後火炙りになってしまう。 梱包材やら靴底やらも、かつては石油化学製品だったのが、最近は植物由来の原料になっているものもある。そうすると虫がやってくる。 虫が一匹入っていただけで、メディアが消費者を炊きつけて、企業が倒産する可能性もある。だが本書を読めば、虫の混入をゼロにすることはかなり難しいこともわかるだろう。一方で、人間がいい加減だから起こる事例もある。 まあ、ちょっとぐらいいいじゃねえか、と思うけどね。中にはそんな害虫を食料にしちゃう、という話もあるし。虫混入の歴史も人の生活様式とともに変わってきている。意図的に毒物を混入する時代だからねえ、今は。虫ぐらいかわいいもんだ、とかいうと怒られるのかな。

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2016/05/02

「横浜の事務所、今日も電話のベルが鳴る。」で始まる連作短編集のようだが、内容は食品への虫混入事例の分析結果で、実直な報告書。成虫・幼虫の画像がバンバン出てくるので苦手な人にはおすすめできない。虫の生態説明が詳細すぎるように思われるのは筆者の思い入れであり致し方ないか。 読んでみる...

「横浜の事務所、今日も電話のベルが鳴る。」で始まる連作短編集のようだが、内容は食品への虫混入事例の分析結果で、実直な報告書。成虫・幼虫の画像がバンバン出てくるので苦手な人にはおすすめできない。虫の生態説明が詳細すぎるように思われるのは筆者の思い入れであり致し方ないか。 読んでみると、混入の原因は品質管理がひどい例もあるが、大量生産である以上避けられないと感じるケースもある。大量発生でない限り、いたずらに騒ぎ立てるよりは淡々と交換してもらうように認識を変えていく方が生産者消費者お互いに幸せになる気がする。エコ製品による虫混入の増加は皮肉というか。 機関車トーマスの「事故は起こるさ」ではないが「虫は入るさ」ってなもんか。

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2016/01/14

食品製造過程に混入する虫の専門家の 長年の経験談。 餌のあるところ虫あり。 虫がいることは決して不自然なことではないが 包装された食品に虫が混入すると 不自然なこととなる。 これも大量生産にともなうリスクのひとつであろうか。 日本とイタリアで虫に対する意識が違うのも面白か...

食品製造過程に混入する虫の専門家の 長年の経験談。 餌のあるところ虫あり。 虫がいることは決して不自然なことではないが 包装された食品に虫が混入すると 不自然なこととなる。 これも大量生産にともなうリスクのひとつであろうか。 日本とイタリアで虫に対する意識が違うのも面白かった。 我が家のパスタも虫にやられてまずくなったことがありあました。

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