この世にたやすい仕事はない の商品レビュー
ニッチな部分のお仕事小説。どんな仕事をしていても困難はあるし、達成感もあるのだろう。その時々で対処していくしかないと思った。
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主人公が、どこか不思議な仕事をしながら 自分の生き方、働き方を見つめる連作短編。 なんだそれと思うものとあれば ちょっと怖い感じがするものもあり 色んなテイストを楽しめました。
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著者、津村記久子さん、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 津村 記久子(つむら きくこ、1978年1月23日 - )は、日本の小説家。大阪府大阪市出身、大阪府立今宮高等学校、大谷大学文学部国際文化学科卒業。 ---引用終了 で、BOOKデータベー...
著者、津村記久子さん、ウィキペディアによると、次のような方です。 ---引用開始 津村 記久子(つむら きくこ、1978年1月23日 - )は、日本の小説家。大阪府大阪市出身、大阪府立今宮高等学校、大谷大学文学部国際文化学科卒業。 ---引用終了 で、BOOKデータベースによると、本作の内容は、次のとおり。 ---引用開始 「一日コラーゲンの抽出を見守るような仕事はありますかね?」ストレスに耐えかね前職を去った私のふざけた質問に、職安の相談員は、ありますとメガネをキラリと光らせる。隠しカメラを使った小説家の監視、巡回バスのニッチなアナウンス原稿づくり、そして…。社会という宇宙で心震わすマニアックな仕事を巡りつつ自分の居場所を探す、共感と感動のお仕事小説。芸術選奨新人賞受賞。 ---引用終了
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もともとジャンルとして「お仕事小説」が好きなのと、タイトルが自分の持論ズバリそのままだったので思わず手に取った。 主人公は自己肯定感が低く、仕事を評価されても素直に受け取れない。また、仕事にのめり込むと生活に事情を来すほどになってしまい、一つの仕事を長く続けられない。 新卒で働き始めた職場を辞した後、さまざまな短期の仕事に就くも、どの仕事にものめり込みすぎてしまう。 仕事にのめり込んでしまうというのは時給労働であれば無駄だが、自分で事業をするのであれば大きな強みになる。この女性はどちらかというと個人事業主のほうが向いているのではないかと感じた。
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お仕事小説が好きなので、やはり読んでおくべきかなと手に取った。この作者の本は初めてかと思っていたが、水車小屋のネネの作者だったのかと途中で気づいた。 最初の方は仕方なく仕事をしているという感じで、仕事に対する熱も感じられずつまらなかったが、後半のおかきの包装の仕事あたりから主人公...
お仕事小説が好きなので、やはり読んでおくべきかなと手に取った。この作者の本は初めてかと思っていたが、水車小屋のネネの作者だったのかと途中で気づいた。 最初の方は仕方なく仕事をしているという感じで、仕事に対する熱も感じられずつまらなかったが、後半のおかきの包装の仕事あたりから主人公の仕事への真剣さが感じとれるようになり、面白くなっていった!どんな仕事でも真剣に取り組み、自分なりに工夫を凝らす姿は面白い。
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『水車小屋のネネ』が良かったのとタイトルに惹かれて手にしたが、うーん、進まない…。ネネも時間はかかったので、私には読みにくいのかも。 長年勤めた仕事を逃げるように辞めて、恐らく前職とは180度違う職業を求めてハローワークに行く主人公。 一見後ろ向きだけど、仕事を始めてしまうと意...
『水車小屋のネネ』が良かったのとタイトルに惹かれて手にしたが、うーん、進まない…。ネネも時間はかかったので、私には読みにくいのかも。 長年勤めた仕事を逃げるように辞めて、恐らく前職とは180度違う職業を求めてハローワークに行く主人公。 一見後ろ向きだけど、仕事を始めてしまうと意外とのめりこんでしまう性格が見てとれる。 それにしても、こんなニッチな職業ってあるの? ちょっと面白いけど、これを続けるとなるとどの仕事も困ったことが出てくる。 全てに満足できる仕事って、ないよね。 いろいろあって、目をそらし続けた元々の職業に戻るときの複雑な気持ちは共感できる。
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ふふふ、おもしろかったです♪ ミステリアスなお仕事ばかりに転職していくわけですけど、主人公、なかなかにたくましい! わりと順応して(なんなら前のめりぎみ)、その能力があるのに、すり減ってしまった本職って… でも、最後に本職に戻ろうとするところや、菅井さんとの語らいの部分には、な...
ふふふ、おもしろかったです♪ ミステリアスなお仕事ばかりに転職していくわけですけど、主人公、なかなかにたくましい! わりと順応して(なんなら前のめりぎみ)、その能力があるのに、すり減ってしまった本職って… でも、最後に本職に戻ろうとするところや、菅井さんとの語らいの部分には、なんか考えさせられた。 ずっと笑える話だったのに、最後意外とグッときました。
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新卒から14年勤めた職場を燃え尽きて退職した主人公が経験する物凄くニッチな5つのお仕事の話。仕事は人間関係と向き不向きに尽きると言っても過言ではないですね。私も40代で大きな転職を経験したクチなので他人事とは思えませんでした☹️。
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ほんとは…転職の方が大変だと思うんだけど。 人間関係を1から作っていくなんて私にはかなりのストレスだ。 たやすい仕事はないけど、自分の居場所を作るのもたやすくはない。
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津村さんの本には本当にハズレがない。 センスと簡易な文章。 あまりスポットの当たることのない物事に焦点を当てているんだけど、そこが本当に絶妙に興味をそそってくる。デティールへの拘りから現実味を与えてくる。とても良い。 本作は、章ごとに舞台は変わるものの、新卒以降長年勤めた会社を...
津村さんの本には本当にハズレがない。 センスと簡易な文章。 あまりスポットの当たることのない物事に焦点を当てているんだけど、そこが本当に絶妙に興味をそそってくる。デティールへの拘りから現実味を与えてくる。とても良い。 本作は、章ごとに舞台は変わるものの、新卒以降長年勤めた会社を燃え尽き症候群で辞め、短期の仕事を転々とする主人公にフォーカスを当て続ける連作小説。 モニターでひたすら執筆業を生業にする男性を見張り続ける仕事。 地元企業に行ったインタビューをもとにバスのアナウンス原稿を書き上げる仕事。 おかきやせんべいなど、商品ごとに企画・シリーズ化し、袋裏に掲載する豆知識などの原稿を作成する仕事。 官公庁から委託され、店舗や民家などを訪ねて交通安全や緑化、節水などを啓発するポスターを張り替える仕事。 公園の管理事務所で、公園内の見回りをしたり、博物館の展示イベントのチケットにミシン目を入れたりする仕事。 絶妙にマニアック。だけど目が離せない。 最近津村作品にハマっていて、段々作者の好きなことや詳しいことがなんとなくわかるようになってきて嬉しい。(サッカーとスペイン語の要素は特によくでてくる) 個人的には、雑学好きなので"おかきの袋のしごと"に従事したいな…。時給が低くても、"大きな森の小屋での簡単なしごと"も捨てがたい。 装丁も可愛すぎて、本当に絶妙にツボを押さえられてしまう。
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