女子大生風俗嬢 の商品レビュー

中村淳彦(著者)

2017/08/09

風俗に勤める事でで漸く学費が賄える異常国家。身ぐるみ剥ぐような奨学金制度もどうかと思う。
学歴による賃金差を無くすとか採用条件に差を無くすとかしないとパパ活やら交際クラブやら形を変えて永遠に続くような気がする。

2017/07/22

健康保険に更に介護保険、年金から源泉徴収の制度、高齢者に厳しい社会です。一方で、親世代の収入の低下と学費の高騰で、今の大学生にはお金がないと。バイト漬け、奨学金という絶望の借金、風俗の選択（女子だけでなく男子も）とか・・・。バイトで月５万、デリヘルで２５万、高級ソープで９０万円・・・、資格を取りたい、留学したい、公務員になりたい、将来を見据える学生ほど風俗を選択しているとか・・・。（本当に本当か！）日本、大丈夫かっ！更に風俗産業も深刻なデフレ、風俗までやって貧乏な時代、生活保護程度しか稼げないとか・・・。

2017/04/02

「風俗をやって本当によかった」彼女たちが異口同音に語る理由。大学がレジャーランドだったのは遠い昔。親は貧困に転落し、ブラックバイトも増加。人生に重い足かせをはめる奨学金の存在…。資格をとりたい、留学したいといった「向上心ある学生」ほど、身体を売らざるをえない現状をリポート。（男子学生もね・・・）

もう、本当にこれが日本の現状なのか？と目を覆いたくなるような悲惨さ、切実さ・・・格差ありすぎ。

そして今や、風俗もAV女優もスペックが高くなければ断られちゃうとか・・・。

奨学金という名の借金のために、時給の安いバイトの掛け持ち、ブラックバイトによる搾取に甘んじなければならない学生の脱出の道が険し過ぎて、想像を絶する。

なんつーか・・・ホントにメチャクチャ。壊れちゃってるよね、日本・・・って感じ。

現実見ると生きていけなくなっちゃうから、心を無にして、もしくは現実逃避の夢を見つつ、日々をこなしている。

スペックが高くって風俗で稼げて、生活にも余裕ができて、学業にも専念できるようになってよかったね、って思えちゃうところがコワイ。

お金持ちの愛人希望とか、ありだよねってなるわなそりゃ・・・。

日本の未来が真面目に心配になること請け合いです。
真面目に、読んだ方がいい1冊だと思います。

2016/12/18

奨学金 という名の借金。
僕が学生だった頃と様相は全く異なる。。
認識を改めなくては。。

この先どうなってしまうのだろう？？
第4章 なぜ彼女たちは騙されるのか は、僕の知らない世界。
彼女たちはほんの氷山の一角だろう。衝撃的だった。

2016/11/18

これは、題名からすると、なんかあざといなという風に思うかもしれません。でも、実はすごくちゃんと取材をして書かれた良作です。以前このメルマガでも紹介した、『ルポ中年童貞』の中村淳彦さんの本ですね。ぼくがこのメルマガで取り上げたことがきっかけで、週刊文春の記者から声がかかりまして、中年童貞をテーマに対談をしたんですよ。その時中村さんに「今取材しているのがすごいんで、本ができたら送ります」と言われたのがこれです。

（石田衣良公式メルマガ「ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』」11号より一部抜粋）

2016/07/02

著者が取材した大学の教授が
「日本はもう、壊れていますよ、メチャクチャです」
といったように、最高学府で学んでいるはずの学生が
経済的な理由からメチャクチャになっていることが分かった。

親の年収は減っているのに大学の学費が他の物価上昇に比べて異常に上がっていること、返すあてもまだ分からない学生に奨学金を貸し付け、学生が学問よりもバイトに明け暮れなければならないこと、そのバイトがてっとりばやく高額を稼げる風俗なこと。
風俗で働くという敷居が低くなっているのか、そうせざるを得ないのか。
風俗、身体を売るということは魂の殺人と同じ。
生活するために自分で自分を傷つけなければ生活できない学生が多くいることに驚いた。
彼氏に騙されても風俗で働き金を貢いでいた女子学生にも驚いた。というか、女性をだまして、風俗で働かせ、風俗で得たお金を巻き上げるという行為が読んでいて怒りがわいてきた。
中国人の富裕層の愛人になりたいという女子学生にも驚いた。

介護、ブラックバイト、風俗、社会での経験が浅い学生をターゲットに負担をかけ、おいしい思いをしている大人がいるかと思うと本当にこの国はメチャクチャだと思った。
騙すほうが悪いのか、騙されるほうが悪いのか、
騙すほうが悪い世の中であって欲しい。

2016/02/15

タイトルによって損をしているのではないか？　教育費が他の物価より上昇が激しかったかつ家庭の所得が落ちたことが「進学」というものを困難にさせている。その結果風俗に…の論点を立たせたタイトルにした方がもっと世に問えたのではと思う。その点だけが残念。

2016/01/10

改めて若年世代の貧困について、リアルに感じられた。
自分が非常に恵まれていることを実感した。
お金や経済に関して、もっと目を向けて、知識を吸収しなければ、自分もすぐに同じ状況になってしまうのではないかと感じた。

2022/06/01

女子大生風俗嬢がつぎつぎに登場するドギツイ本である。

というのは嘘、ではないがミスリードである。

風俗で働く女子大生がつぎつぎに登場する。

多くは貧困のため。見ているとどうも父親がだらしなかったり、いなかったりする。

彼女等を追い込んでいる日本学生支援機構の奨学金という名の教育ローンがドギツイ。

本書では教育ローンどころか、貧困ビジネス、と評している。

そもそもほとんどの18歳に自分の借金とその返済に対するリアリティはない。本書に出てくる人たちは、高校のうちからかなり苦労をして家をささえてきたり、というケースもあるが、中にはまるっきりリアリティをもたずに1000万近い借金をしていたり、稼いだカネを彼氏という名の詐欺男に渡してしまう人もいる。

馬鹿だ、といってしまえば話は簡単だが、恋愛もからむと話が難しくなる。

タイトルには女子大生とついているが、熟女も男娼も登場する。

余談だが売春防止法で定義する「売春」とは、「男性器を女性器に挿入する行為」とされていて、つまり男同士のアレなら売春防止法の対象外だそうだ。

いや、まったく余談だった。

いくつか疑問が残る。風俗というものの位置付けだ。向学心が高く、学校に行くために短い時間で高額が稼げる風俗を選んだ、ということが悲しい物語なのか、苦学、というレベルなのか。ここがどうにもはっきりしない。風俗＝悪、とははっきり書かれていないものの、社会的にあまりよいこと、という雰囲気でも書かれていない。登場する人たちも、誰にも言えない、という人もいれば、親も周りも知っている、という人もいる。慣れれば風俗もなんとも思わない、と多くの人が語る。だが、そこからまた出ていける人と、そうでない人がいる。女子大生たちはそっちなのか。

セーフティネットだったはずの奨学金が、国も交えた貧困ビジネスになっていて、風俗が最後のセーフティネットになる。だがそこには女性供給過多から賃金低下もあったりして…。

というわけで、「女子大生風俗嬢」というタイトルの割に、扱う範囲が広い。

学びたい人にはもっとちゃんと学ばせてやれる社会にしようぜ…と思うけど、大学にいく、と学ぶ、って全然違うからなあ。キャリアパスの一環としての大学、ということをどう考えるか、からがスタートだと思う。

とにかくタイトルからエロを想像しても、エロっぽい話は(男娼のところでちょっとだけしか)出てこないから、間違えちゃいかんよ！

2015/11/17

若者の経済的困窮は放置できない大変な問題。
もっと社会全体で真剣に課題を掘り下げて早急に対策を講じなければと思うが、やはり高齢者問題の方が優先されているような気がする。国の将来を考えれば若年層の貧困問題の方がプライオリティは高いと思う。