境遇 の商品レビュー

湊かなえ(著者)

2017/07/04

いままで読んできた湊かなえさんの作品の中で一番読みやすく、ノンストップで読み続けた作品でした。

最後に事件の鍵となる絵本が収録されています。全て読み終わったあとにこの絵本を読んだら、涙が溢れてきました。

2017/07/19

湊かなえ作品で読んだ中でダントツでアッサリ。
途中までいろんな可能性考えてたんだけど、結果一番どストレートな序盤で考えてたストーリーに近くて驚いた。

2時間ドラマにはできそう。犯人は最初からわかりやすく、でも色々後から分かるのでまとめられそう。
（追記 元々ドラマ用に書き下ろしたらしいので当たり前だった笑！）

ミツコの部屋はネーミングこれでいいのだろうか笑

最後の絵本の部分は物語を読んでなくてもたぶんちょっと泣けると思う。よい話。

2017/06/21

内容紹介
主人公は３６歳のふたりの女性。
政治家の夫と幸せな家庭を築き、さらに絵本作家としても注目を浴びる主婦の陽子。
家族のいない天涯孤独な新聞記者の晴美。ふたりは親友同士であるが、共に生まれてすぐ親に捨てられた過去を持つ。
ある日、「世間に真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状と共に、陽子の５歳になる息子が誘拐された。
真実とは一体何なのか ……。
晴美と共に「真実」を求め奔走する陽子。すると、陽子の絵本のファンだという一人の女性の存在が浮上する。
犯人はその女性なのか、それとも……。
人 は生まれる環境を選べない。しかし、その後の人生は自分の意思で選び、自分の手で築いていくことができる。
犯人の示す「真実」が明らかになるとき、ふたりの歩んできた境遇 ＝人生の意味が改めて浮き彫りになっていく。

なかなかに興味を惹かれる題材、さすがの湊かなえで、するするっと読まされました。
割と薄味の印象で、読んでいる時は興味深かったけれども余韻がさっと消えてしまう感じでした。
巻末にある絵本を先に読んだ方がイメージが沸きますね。

2017/05/24

同じように赤ん坊の頃に施設に預けられた２人。1人は18歳まで施設で暮らし、1人は裕福な里親に引き取られ、自分が養子だということも気づかないほどの愛情をもって育てられた子。2人は施設での絵本の読み聞かせのボランティアで巡り会い、同じ境遇だから親友になる。だが、過去が…2人を。1人の子は、施設に預けられる際に母親から手紙と青いリボンを一緒に添えられていた。親友が悩んだ時に、その青いリボンを半分に切って手に結んであげるというシーンがある。そのためなのか、本に付いている栞のリボンが2本の青い紐なのが粋だと感じた。

2017/02/23

読みやすく、さくさく読める。
二人の視点で物語はすすむ。
途中、犯人はわかるけど…更におっ？となる展開あり。
最後の絵本もなかなか。

2017/02/16

誘拐、脅迫、そして正解のわからない「真実」の公表を迫る犯人。
同じ題材でも、湊さんならもっとアクの強いものが書けたような気がする。
長々とした説明描写はなくても、これまでの物語は登場人物の人間像が浮き彫りになるようなものが多かった。
人物造形のうまい作家、そんな印象を持っていた。
「境遇」にはそれが感じられない。
湊さんにしか書けない物語が読みたい。

2017/01/20

巻末の絵本に仕掛けが有ると勘繰りすぎて勝手にﾊｰﾄﾞﾙを上げてしまった感がある。 結構、想定内。 もっと裏切って欲しかったな。 好きな作家さんだが初の☆三つ！

2017/01/12

湊かなえさんらしい作品でした。
真犯人が分かった後にも、騙される展開があり、よくできていると感じました。

2017/01/10

児童養護施設で育った二人の女性は出会った時から親友となった。
一人は県議会議員の妻となり、5歳の男の子の母である陽子。
もう一人は新聞記者となり、独身の晴美。
二人とも本当の親に会いたいと切に思っていた。
陽子の息子が誘拐されたことから、徐々に明らかになっていく真実。
湊かなえ作品らしい展開と結末。

2017.1.10

2017/01/03

読み始めるとすらすら進み、気づいたら読み終わっていた。２人の視点がしっかりかき分けられていて、それでも混乱せずに読めるのがさすがだな、と思った。