ギリギリ の商品レビュー
なんか良かったです。 夫を2年前に亡くした瞳。瞳の亡くなった夫、一太郎の母、静江。瞳の再婚した夫、健児。 キャリアウーマンの瞳は、夫を亡くした後、故郷の同窓会で、健児に会い、同居することに。シナリオライターの卵で、無職の健児は、瞳のマンションに住み、家事をかいがいしく行っていた...
なんか良かったです。 夫を2年前に亡くした瞳。瞳の亡くなった夫、一太郎の母、静江。瞳の再婚した夫、健児。 キャリアウーマンの瞳は、夫を亡くした後、故郷の同窓会で、健児に会い、同居することに。シナリオライターの卵で、無職の健児は、瞳のマンションに住み、家事をかいがいしく行っていた。瞳にとって、それは凄くありがたく、安らぎを与えてくれる存在。 静江は、夫も息子も亡くなり、孤独な一人暮らしの老女。つい、困ったことがあると、瞳に連絡してくるが、留守の事が多く、健児が対応する。健児は、静江の優しく品の良い佇まいが好ましく思い、色々な助けをしていた。 ある時、静江から聞いた伯母の話をヒントに、健児がシナリオを書くと、テレビドラマ化されることに。何度も書き直しさせられて、忙しい日々を送るようになる健児。 瞳は、健児のシナリオを読み、一太郎が亡くなって、すぐに再婚した事を責められているように感じた。そして、自分自身を見つめ直す時間が欲しくなり、家を出て行く。 健児、瞳、静江の心の動きが丁寧に描かれ、共感してしまいました。 なんかこう、そう言う気持ちってあるよね。 まあ、まあいっか〜で、やり過ごすことは多いけど。そんな物語でした。
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- ネタバレ
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最後まで読んでタイトルの「ギリギリ」にもう一つの意味があることが分かってなるほどと思った。 個人的には、瞳さんはちょっと自分勝手過ぎじゃないかと思った。
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イヤ〜〜やっぱり上手いわ 出だしで人間関係が把握出来ず それでも進むと・・・なるほどってなる だけど二人は別れなくていいんじゃない?
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また以前読んだ本を借りてしまった。と、思ったけれど原田ひ香さんの引き込まれる文章に結局最後まで読んでしまった。 もう一度読んでもよかった。 瞳の前夫の母親静江さんと現夫の健児との関係がほっこりしたり少し切なくて沁みた。
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以前読んだ『三千円の使いかた』がとても面白かったので、他の作品もと思ってこの本を選んだ。タイトルから想像するに、登場人物が追い詰められてギリギリの展開なのかというとそうでもなく、地デジへの切替(懐かしい!)に困惑する静江さんとそれに対応する健ちゃんのユーモアな会話のやり取りで物語...
以前読んだ『三千円の使いかた』がとても面白かったので、他の作品もと思ってこの本を選んだ。タイトルから想像するに、登場人物が追い詰められてギリギリの展開なのかというとそうでもなく、地デジへの切替(懐かしい!)に困惑する静江さんとそれに対応する健ちゃんのユーモアな会話のやり取りで物語は唐突に始まった。 静江さんは、健ちゃんのお嫁さんである瞳さんの元夫である一郎太さんの母親だ。説明するとややこしく感じる。つまり瞳さんの義理の母であるが、健ちゃんとはなんの繋がりもない。 その一郎太さんという人は、1年ちょっと前に過労死で突然亡くなった。 溺愛していた息子を失った悲しみは、静江さんから生きる気力と目的を奪いつつあった。夫も亡くなっているのでひとり暮らしだし、遠い親戚はいるけど疎遠なので、本当にひとりぼっちで困ったときに頼る人がいない。だからつい、何かあると瞳さんや健ちゃんに連絡してしまう。瞳さんは迷惑しているが、健ちゃんは静江さんのことを好きみたいだ。 瞳さんは一郎太さんが急に亡くなってしまったので、とても弱っていた。家族や友人の腫れ物に触るような扱いも辛かった。気分転換にと両親から強く勧められて参加した高校の同窓会で健ちゃんと再会し、色々あって結局は結婚した。一郎太さんの死から1年経ってなかったかもしれない。あまりにも早すぎる再婚に周囲は困惑しただろう。 でも脚本家を目指してフリーターをしている健ちゃんは時間がたくさんあって、掃除も洗濯も料理もしてくれる上に優しくて面倒見がいいから、仕事が忙しい瞳さんにとっては言い方は悪いかもしれないけど都合がよかったのだ。 健ちゃんは一人前の脚本家を目指している。まだ大きな仕事はしたことがなく、様々な賞に応募して頑張っている最中だ。そんな自分を応援してくれる素直で真っ直ぐな瞳さんを、実は健ちゃんは高校の頃から好きだった。 瞳さんの心の中にはまだ一郎太さんが居ることを、健ちゃんはよく分かっている。追い出そうなんて思ってない。今のままで充分幸せだと思ってはいるが、でも切なさに涙がこぼれたりはしてしまう。 そんな3人はこの後どのようになっていくでしょう。 ここからはネタバレになっちゃうけど、どうしても言いたいから書いておく。 瞳さんが選択した生き方は、自分で決めた自分の人生なんだから間違っているとは思わない。だけどもし、もしもう一度健ちゃんとやり直したいと思って連絡を取ったなら、そのときは健ちゃんには他の女の子と結婚して幸せに暮らしていて欲しい。 瞳さんは健ちゃんの書いた脚本の中のセリフに傷つけられたって言っているけど、それは自分が決めてそうしたことじゃないのか?健ちゃんを利用した自分が許せないなら、二度と『女』という立場で彼の目の前に現れないで欲しい。 どうか神様、人生がそんなに甘いものじゃありませんように。 って思った。
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人と人との関わりは、 その時の状況や立場、心理状態によって、 よくもなるし、悪くもなる。 夫婦、結婚とは、何か? 一昔前は、結婚した女性は、夫の家の所有物になる。 夫が亡くなっても、家に縛られた時代。 夫と最愛の一人息子を亡くした静江の心情も辛い。 三回忌の打合せに呼び出した...
人と人との関わりは、 その時の状況や立場、心理状態によって、 よくもなるし、悪くもなる。 夫婦、結婚とは、何か? 一昔前は、結婚した女性は、夫の家の所有物になる。 夫が亡くなっても、家に縛られた時代。 夫と最愛の一人息子を亡くした静江の心情も辛い。 三回忌の打合せに呼び出した、瞳との会話はせつない。 ボランティアをしつつ、変わっていく静江と、 脚本が採用され、忙しくなる健児、 一郎太との思い出から少しずつ立ち直る瞳。 それぞれが自立しながら、支えあえたら、 最高の人間関係ができそう! 続編、できないかな?
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「母親からの小包はなぜこんなにダサいのか」に続く原田ひ香さん2冊目 健児さんの人柄の良さと、読みやすい文体に あっと言う間に読み終えてしまいました 成る程、最後にタイトルの「ギリギリ」の意味がわかりました 他の作品も読んでみたいです
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シナリオライターの健児とその奥さん、奥さんの元夫のお母さん、この3人の関係が複雑に絡み合う。 亡くなった夫も存在するがのごとく、3人の関係にのしかかる。 3人はギリギリの想いを抱えて生きていたのかもしれない。 この気持ちのずれであったり受け止め合いだったりの葛藤が面白かった。
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あるようなないような変わった関係の家族の話。土台がしっかりしないまま結婚した2人。果たして妻や夫の役割をしていたのだろうか 。色々と心に残る作品。
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ラストが想像外だった。人と人との繋がりとか関係って、ただいいもの悪いものとかだけじゃない、ちょっとしたことで崩れそうな人間模様を感じた。
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