ギリギリ の商品レビュー
いびつな形の家族。 完璧な人間なんていないけど、家族にとってはかけがえのない存在。 ハッピーエンドじゃないけど、なんだかほっこりした。
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最初は今まで読んだ本と感じが違うのかな?と思った 短編なのかと思ったが続いていて、最後は涙が出る感じだった 脚本家の卵 天涯孤独の義理母 夫に先立たれシナリオライターの卵と再婚した元嫁
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不思議な人間関係。 独特な世界観。 好きですね。 最後もいい終わり方じゃないのに何故かほんわかしてしまう。
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寝る前に少しずつしか読めなくて、読み終わるのに時間がかかったけど、清々しいラストだった。 亡くなった人の周りの人の、連作短編集という構成も面白いと思う。 一郎太はどういう人だったのか、想像するのも面白かった。
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(2017/1/10読了) 予想に反して、穏やかな流れるような作品だった。私の中の井上荒野さん的な話なのだけど、主人公の健児の人柄のせいか、さらりとしていて、嫌な感じはなかった。 タイトル「ギリギリ」を出すタイミングも、早くもなく遅くもなく絶妙。ラストもいい。 強いて言えば、静江...
(2017/1/10読了) 予想に反して、穏やかな流れるような作品だった。私の中の井上荒野さん的な話なのだけど、主人公の健児の人柄のせいか、さらりとしていて、嫌な感じはなかった。 タイトル「ギリギリ」を出すタイミングも、早くもなく遅くもなく絶妙。ラストもいい。 強いて言えば、静江さんの変化には、もう少し時間をかけた方が良かったかも。 原田ひ香さんの作品が、さらに楽しみになった。 (内容) 女性管理職として仕事に没頭する瞳。前夫の一郎太が過労死した寂しさをまぎらわすかのように、同窓会で再会した脚本家の卵の健児と再婚した。瞳と健児のもとには、一郎太の母親や不倫相手から細々と連絡があり、相談に乗ったり、一郎太の不在を嘆いたりしている。ある日、瞳はゴミ箱のなかから健児が書いた脚本の草稿を見つけ、自分が選んだ道に疑問を感じるようになるが…。 (目次) アナログ モヒート スカイプ シナリオ ギリギリ
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なんて人との縁は脆さの上に成り立っているんだろう。 最初のアナログで健児のやるせなさがどお〜んとのしかかってきて、スカイプのラストで静江の母の愛がたまらなくなって、だから瞳にも愛っていろんなかたちがあるからって言いたくなるけど…。 一郎太、あんたが1番ズルい。 みんな自由になって...
なんて人との縁は脆さの上に成り立っているんだろう。 最初のアナログで健児のやるせなさがどお〜んとのしかかってきて、スカイプのラストで静江の母の愛がたまらなくなって、だから瞳にも愛っていろんなかたちがあるからって言いたくなるけど…。 一郎太、あんたが1番ズルい。 みんな自由になっているようでとらわれている。 悲しい縁です。
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タイトルの意味が読了後にズッシリとココロに響いてくる素晴らしい作品でした。決して底抜けに明るいお話ではありませんが、どこか全体を通して、なんとも言えない陰めいた作風が原田ひ香さんの醍醐味だと思うので、ある意味期待どおりの雰囲気です。再婚した管理職の「瞳」と相手の脚本家「健児」の微...
タイトルの意味が読了後にズッシリとココロに響いてくる素晴らしい作品でした。決して底抜けに明るいお話ではありませんが、どこか全体を通して、なんとも言えない陰めいた作風が原田ひ香さんの醍醐味だと思うので、ある意味期待どおりの雰囲気です。再婚した管理職の「瞳」と相手の脚本家「健児」の微妙な間柄が見事な描写です。「瞳」の義母「静江」さんが何より魅力的なキャラで、終盤に悩める「瞳」を励ますある決めセリフがサイコーにかっこよく、感動すらします。誰もが見てみぬフリをして、やり過ごそうとするリアルな描写に感服しました。
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2016/2/17 夫•一朗太を突然死で亡くした瞳、一朗太の母•静江、新しい夫•健児。 三人の群像劇。 切ない。悲しみから救ってほしいと思う気持ちは責められるものなんだろうか。静江と健児の不思議だけど温かい付き合い方に羨ましくなった。 雰囲気もセリフも悲しみも温かさも辛さも、良...
2016/2/17 夫•一朗太を突然死で亡くした瞳、一朗太の母•静江、新しい夫•健児。 三人の群像劇。 切ない。悲しみから救ってほしいと思う気持ちは責められるものなんだろうか。静江と健児の不思議だけど温かい付き合い方に羨ましくなった。 雰囲気もセリフも悲しみも温かさも辛さも、良い。
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このなかなか見ない設定が原田さんぽくて、わたしはけっこう好きなんだと思う。 他の作品も読んでみる。
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夫を亡くした中学高校時代の同級生の瞳と再婚した健児。 健児はシナリオライターの卵で瞳と夫の一郎太が買ったマンションに住んでいる。 瞳はキャリアウーマンで年上の男性部下の対応に苦慮したり義母との関係で少し悩んでいる。 一郎太の母である静江は、一度も外で働いたことがなく夫も息子も亡く...
夫を亡くした中学高校時代の同級生の瞳と再婚した健児。 健児はシナリオライターの卵で瞳と夫の一郎太が買ったマンションに住んでいる。 瞳はキャリアウーマンで年上の男性部下の対応に苦慮したり義母との関係で少し悩んでいる。 一郎太の母である静江は、一度も外で働いたことがなく夫も息子も亡くして一人暮らし。つい瞳や瞳の新しい夫である健児に連絡し細々したことを頼んでしまう。 こんな少し変わった関係の三人の視点から描かれる連作短編。 亡くなった一朗太の存在が、よくも悪くも濃くて、瞳も健児も静江もどこかで囚われてる感じがあった。 死んでしまうと少し、美化してしまったりもあるけど、死後に愛人の存在を知った瞳は本当に辛かっただろうし、亡くなった夫の母との付き合いもなんだか億劫だろうなと思う。 静江は、息子を絶対的にいい子だって信じてたけど、ダメなところもあると認識し始める。 健児のシナリオの仕事が忙しくなったり 少しずつ状況やそれぞれの気持ちが変わっていき、三人はそれぞれの決断をする。 瞳の決断は潔かったけど、ちょっと切なかったな。 もちろん再婚が悪いわけではないけど、健児を選んだ理由は確かに、少し不純だったかもしれない。 でも二人が楽しく仲良くできたのは事実だから、それはそれでいい気もするのにな。 実際健児は、受け入れようとしてたわけだし… 結局、関係の一番薄かった健児と静江さんが友達みたいな関係になるなんて、なんか不思議。 人の出会いってなんだろう。 タイミングって確実にあるなーと感じた作品。
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