日本語の絶対語感 の商品レビュー
空港で衝動買い。 1頁あたりの字の大きさからして、大衆受けするために再編した感じ。 なので、他の外山の著書に比べると物足りない。 母乳語から離乳語への移行が小学校で上手くいっていない、という件の論拠が全くなくて、残念。
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絶対音感に模して著者が作った言葉は絶対語感。幼児時期から母親の言葉を聴くことを通して身に着けてくるものであるが、それが母親の言葉の濫れ、テレビ用語の跋扈などで危機に瀕している!離乳期の言葉を身に着ける対策としておとぎ話を繰り返し聴かせること、また過去の教育がそうであったように意...
絶対音感に模して著者が作った言葉は絶対語感。幼児時期から母親の言葉を聴くことを通して身に着けてくるものであるが、それが母親の言葉の濫れ、テレビ用語の跋扈などで危機に瀕している!離乳期の言葉を身に着ける対策としておとぎ話を繰り返し聴かせること、また過去の教育がそうであったように意味は分からなくとも、漢文の素読、聖書の暗唱など縦書きから横書きへの移行が語感へ影響を与えているということは非常に分かる。 「おいしい」という言葉は、元々女性の「いしい」に「お」をつけた言葉だったので女性的言葉!男は「うまい」と言っていたらしい。これは少しショック!
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想像するとき、使うのは言葉であるとするなら、 こころは言葉でできているといっても過言ではない。 子供たちの言葉の教育環境が変化して、 こころが育たないまま大人になる人もいるのだろう。 そう思うと家庭の教育環境を見直す必要がある。 うちはテレビを見ない家なので、 子供といるとき...
想像するとき、使うのは言葉であるとするなら、 こころは言葉でできているといっても過言ではない。 子供たちの言葉の教育環境が変化して、 こころが育たないまま大人になる人もいるのだろう。 そう思うと家庭の教育環境を見直す必要がある。 うちはテレビを見ない家なので、 子供といるときは話していることが多い。 間違いでなかったことが証明されたような、 ホッとした気持ちにさせてくれた。 三つ子の魂、まで時間が多少あるので、 語りかけることを続けていきたい。 大切なことがギュッと詰まった一冊。
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ブックカフェにて。書いてあることを一言で言うと、産まれたての赤ちゃん、なんなら産まれる前くらいから耳からの教育が大事
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人間はまず、具体的な言葉から入り、次に抽象的な言葉を習得する。子供においてウソがつけるということは抽象的思考の端緒である。幼少期におとぎ話を聞かせることは大切であり、自分の経験の外にあるものを子供はおとぎ話から受容する。自分の経験の外にあるものを体験し、それがすんなり頭に入ること...
人間はまず、具体的な言葉から入り、次に抽象的な言葉を習得する。子供においてウソがつけるということは抽象的思考の端緒である。幼少期におとぎ話を聞かせることは大切であり、自分の経験の外にあるものを子供はおとぎ話から受容する。自分の経験の外にあるものを体験し、それがすんなり頭に入ることは、知的学習に効果的である。 この本で最も印象に残ったのが、ベータ読みというものである。既知情報を読むことをアルファ読みと呼ぶと、未知情報を読むことをベータ読みという。かつての漢文の素読がそれにあたり、ヨーロッパでも聖書のラテン語訳を幼少期から読むことで、ベータ読みを確立していた。未知の無意味に見える文字列から意味を判断し、理解することは、上記のとおり、抽象的思考のひとつであり、言葉にとどまらずすべての学びに通ずるものであるように思える。スポーツにおいて、プロも基本動作を繰り返し行うことで上達したのであろう。 このほか、日本語は縦読みのことば、敬遠するという言語文化、などなど時事的な問題が書かれている。この本でもそうであるが、言語学に惹かれるのは、言語学とは対象が言語であるだけで、人間の最も深い部分の学問ではないかと感じるからである。言語は秩序であり、秩序は社会を構成する最も重要な要素である。そして、ことばは人間にとって最初にして最大の学びであり、学びのメカニズムに迫るものでもある。はじめにことばありき。言語は面白い。
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「本来、日本語は、立っていたのです。寝るようになったのは、戦後のことです。昭和二十七年、内閣の通達のようなものが出て、公文書は横書きとすべし、と命じました。(中略)公的文書がなぜ、突然横書きにされたのかといえば、じつは、タイプライターの都合でした。」 今まで、気にしたことなかっ...
「本来、日本語は、立っていたのです。寝るようになったのは、戦後のことです。昭和二十七年、内閣の通達のようなものが出て、公文書は横書きとすべし、と命じました。(中略)公的文書がなぜ、突然横書きにされたのかといえば、じつは、タイプライターの都合でした。」 今まで、気にしたことなかったが、縦書きと横書きのルーツを知ることができた。 そして意外と単純な理由だった。 今まで、縦書き、横書きかなんて意識したことなかったが、意外と重要な違いなんだと気づかされた・・・
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“はじめにことばありき”そして“絶対語感”あり、と91歳「知の巨人」である著者は述べている。 “絶対語感”とは、ひとりの人のなかに存在することばの体系、システム、原理のこと。すべての人間が持つ言語的な万能能力で、生後わずか数十ヶ月のうちにその基礎を形成する。 その絶対語感を深化させれば知性を育てることができると説き、絶対語感の育て方が中心に書かれているので、子どもが生まれる前にまた読み返したい内容だ。 特に印象深かったのが、「ベータ読み」についてである。「ベータ読み」とは、よく知らない、未知のことがらの文章を読むこと。逆にアルファ読みは、ざっと読めばわかるものを読むこと。このベータ読みこそが、絶対語感を育むというのである。新聞を読めない、小説ばかり読んでいるわたしには耳の痛い内容だが、これを子どもに納得感を与えて実践させるにはかなり大きな工夫が必要だと思う。 3章4章は昔からあるうつくしい日本語、形式などが書かれているが、わたしも現代人なんでしょうね。あんまり実用的ではない内容が眠気を誘ってきました。でも、子どもを持ったとき、きちんとしたことばを知った上で、現代に合ったことばづかいをすることが必要だなと思う。 内容には関係ないが、ひらがなの割合が多い紙面がひじょうに心地よかった。
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人の聴覚は生まれる前から十分に発達している点から、聞く言語教育の重要性が説かれており、耳を傾けるところもあるものの、絶対語感を形成するための環境が整備されていない、あるいは失われているのは、核家族化をはじめとした生活スタイルの変化が大きいと思われること、絶対語感そのものも個々人や生活する地域、年代により異なることからすると、こうした警鐘の必要性はあるものの、なりゆきに任せるしかない問題のようにも感じられた。 15-236
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