芸術がわからなくても美術館がすごく楽しくなる本 の商品レビュー
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最近美術館に行く機会が増えたが、 オーディオガイドを聞いたり、 説明パネルを読んでばかりで、最後は大体へとへとになる。 特に海外の美術館では、説明もガイドも英語なので、美術用語や歴史的背景がよくわかっていない私には理解度30%。 そんな中、直感を大切にすることや、気になった絵を3分眺めること、絵に対する個人的な繋がり(懐かしさとか、過去の経験と重なる部分とか)を大切にすることなど、さまざまな見方があるんだと知った。 次に美術館に行くときには実践してみたい。
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学生時代、「これ、なんのためになるかな」「もっと知識があれば面白いのかな」と思いながら美術館に行っていたことがあった。 最近また出向くようになって、同じような感覚になったのでこの本を手に取った。 紹介されている美術館の楽しみ方は様々で 新しい発見もあった。 一度行ったことのある...
学生時代、「これ、なんのためになるかな」「もっと知識があれば面白いのかな」と思いながら美術館に行っていたことがあった。 最近また出向くようになって、同じような感覚になったのでこの本を手に取った。 紹介されている美術館の楽しみ方は様々で 新しい発見もあった。 一度行ったことのある美術館でも再訪したいと思った ひとりで小さな美術館を訪れたことがある お客さんがほとんどおらず、気の向くままに展示を眺めた記憶。展示を介して自分と対話する時間だった。スッキリしたというより、気持ちの整理ができて落ち着いた時間。 想像したり、様々な価値観を受け入れたり、多角的に物事を捉えたり。 芸術鑑賞は心を豊かにしてくれるというが、人間が生きていくのに必要な能力が養われるからかもしれない
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美術がわからない私ですが、最近美術館巡りを始めました。そういう私にピッタリの本でとても参考になりました。生涯の趣味になりそうな予感です。
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誰かのレビューを見て興味を持ったのですが、東京ステーションギャラリーのどうぶつ百景を見る前日に借りましたw ある意味付け焼刃で全部読み切った状態ではなかったのですが、なかなか参考になりました。まぁ現実は人の群れに逆行するのもハードルは高かったですが…w でも言われてみると、順路通...
誰かのレビューを見て興味を持ったのですが、東京ステーションギャラリーのどうぶつ百景を見る前日に借りましたw ある意味付け焼刃で全部読み切った状態ではなかったのですが、なかなか参考になりました。まぁ現実は人の群れに逆行するのもハードルは高かったですが…w でも言われてみると、順路通りに作品を見ていくと、最後の方は疲れて頭に入らなくなるから最初は早足で見て回って、引っかかりを覚えた作品に対して後からじっくり鑑賞するというのは理にかなっていると思いました。 本書を読んでみて、「美術鑑賞」と「読書」は似ているなぁとも思いました。特に第一印象は信頼しつつも、後から情報が入ってきて印象が変わったとしてもそれも許容する部分が、読書でいう所の最初に読んだ感想と時間が経ってから読み返した際の感想の違いに通じそうだなと思いました。 本書は美術館を通して、自分の感性やセンス、ものの見方を磨く方法のヒントが39ありますが、よく読んでみると表現が重複している感じもあるので実際は30ちょいでしょうか。でもそこから更に意訳すると「美術鑑賞は自由」かなと。例えば、自分で作品にタイトルを付けてみるとか、エア買い付けするつもりで作品を見てみるとか、歴史背景とか技法とか難しいこと考えなくても良いのね…と美術鑑賞のハードルが下がります。 とは言え、「無節操に楽しむ」ほどのキャパはまだ持ち合わせてないから、とりあえずは「今」自分の興味のある展示展には行ってみようかなぁと思いました。「旅行先に美術館を加えてみる」というのも目からウロコでした。
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美術館に行く際の予備知識として読んでおくのは良いかもしれない。作品の背景を想像して観察するのは高度だが一度立ち止まってじっくり1つの絵に向き合ってみたいと思った。 国立と民間の美術館の違いなど初めて知ったが美術の見かたを勉強するには浅い内容に感じた。
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自分が直感的に大事だなと思っていた感覚を言語化してくれるような本だった。美術館では全部をさらっと眺めるのも好きだけど、自分がピンと引っかかる作品を時間をかけて眺めるのも好き。細かい部分、そもそもなぜこの絵を描いたのかという背景の想像など、何かしらの気づきを求めて、美術館に行く贅沢...
自分が直感的に大事だなと思っていた感覚を言語化してくれるような本だった。美術館では全部をさらっと眺めるのも好きだけど、自分がピンと引っかかる作品を時間をかけて眺めるのも好き。細かい部分、そもそもなぜこの絵を描いたのかという背景の想像など、何かしらの気づきを求めて、美術館に行く贅沢をもっとしていきたい。それをアウトプットして共感する形をとっていきたい。 なぜ?なぜ?と考えながら、色んな方向に考えがブレていく経験は、今の時代では意識的にやらないとなかなかできないことだと思うので、その感覚は大事にしたい。 ==== 「見たまま、感じたまま」は意義ある鑑賞の出発点。(p.73) 解説は作品や作者についての私たちの理解を深めてくれる一方、私たち自身の見方を封じ込めてしまうこともある両刃の剣です。私たちはそのことに留意しておく必要があります。(p.95) 3分間かけて一つの作品と向かい合っていると、パッと見ただけでは感じなかったものが感じられてきたり、気づかなかったことに気づいたりします。あるいは作品が伝えようとしているメッセージがだんだんわかってきたりもします。作品の細かい部分にも眼が行き届くようになります。3分間という時間は自動的に鑑賞を深めてくれるのです。(p.116) cf. 引っかかり鑑賞法 鑑賞体験の反芻もそれなりの工夫が必要だということです。もっとも簡単にできるのは、その展覧会に誰かと一緒に行ったのであれば、その人と展覧会の感想を交換することです。あんなものがあった、こんなものがあった、あれがよかった、これがよかったと感想を言い合うことが振り返りになります。また、ほかの人の感じ方や受け止め方が刺激にもなります。(p.144) (葛飾北斎の『神奈川沖浪裏』について)「いまにも崩れ落ちそうな大波の行方がちょうど富士山の位置にくるよう描かれている」と指摘してくれた学生もいました。いわれてみれば、波を追う目線が自然と富士山に行き着くようになっています。じつに巧みな北斎の工夫です。 学生たちに伝えたコツかま何かというと、「細かい部分を一つずつ見ていく」ことです。細かい部分に注目すれば、それまでは気づかなかったこと、考えつかなかったことに眼が啓かされます。そういう見方を知ると、学生たちはシャーロック・ホームズになります。(pp.150-151) (現代アート ウラジミール・タトリン『コーナー・反レリーフ』のような)こういう作品とはどう向き合っていけばいいのでしょうか。一つの方法としておすふめするのは「なぜ?」と問いかけてみることです。作品のなかに「なぜ?」「どうして?」という疑問点を見つけ、それをとっかかりにして作品に迫るのです。『コーナー・反レリーフ』にもさまざな「なぜ?」を見出せそうです。(p.162) 「なぜ、壁に張り付いているのか?」 「なぜ、鉄板をヒモが貫いているのか?」 「なぜ、コーナーでなければならないのか?」 「なぜ、『コーナー・反レリーフ』というタイトルなのか?」 このように「なぜ?」「どうして?」という疑問点は、作品を見るための手がかりになります。当初は意味不明でどう見ればいいか見当もつかなかった作品でも、疑問を自分なりに考えることで 作品は取り付く道となり、疑問を考えること自体がすでに鑑賞になっています。「なぜ?」と問いかける見方は、何かの考えを秘めている作品にとくに有効です。物いわぬ作品の声を聞くために、「なぜ?」と尋ねてみてください。(p.163) あえて、「もし目の前の作品が違うかたちで完成されていたら?」と仮定のかたちを想像しながら見るという方法があります。一見、あまり意味のないことに思われるかもしれませんが、これもまた作品の理解を深めるための手がかりをもたらしてくれます。(p.171) 少なくとも美術鑑賞においては「ブレない」のは必ずしもよいことではありません。なぜねら、一つの見方に固定されてしまうと、他の見方を認めようとしなくなるからです。(中略)そもそも美術鑑賞とは、さまざまな表現との出会いを通して、人それぞれの世界や価値観に触れることが楽しみであり、意義であったはずです。とすれば、Aがいいのか?それともBか? と「ゆれる」ことこそが美術鑑賞で大事なことになります。「ゆれる」営み自体が美術鑑賞の大切な要素なのです。(p.180)
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タイトルにひかれて読んだ。 画家の名前やその人の生きた時代、絵画の流派などに詳しくなくても、興味があるならふらっと美術館に行ってみましょうという本。 「もし自分の部屋に飾るならどれ?」などと自分に問いながら観るのは楽しそう。著者のおすすめ美術館リストも参考になる。
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美術館巡りを始めようと思い読みました。 芸術初心者ですが分かりやすく読めました。読んだ翌日に芸術祭に参加して、本でおすすめされた方法で鑑賞しました!
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借りた本で斜め読み。でも、美術館の楽しみ方なるほどと。 また、オススメ美術館情報や情報サイトはとっておきたい
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美術館に行くのはもともと好きではあったが、この本に出合ってから(いい意味で)美術館に対する考え方が変わった。これまでは有名作品を見てそれを学ぶといういわゆる”お勉強モード”であったが、もっと別の見方をしてもOKということだ。 一番印象に残ったのは「エア買い付け」で作品をシビアに見...
美術館に行くのはもともと好きではあったが、この本に出合ってから(いい意味で)美術館に対する考え方が変わった。これまでは有名作品を見てそれを学ぶといういわゆる”お勉強モード”であったが、もっと別の見方をしてもOKということだ。 一番印象に残ったのは「エア買い付け」で作品をシビアに見るという視点。絵画を見ることはあっても、それを買おうなどとはまあ思ったことはなかったが、「エア」であれば、まさに自由!「買うつもり」で眺めれば「自分の眼」で作品を見られるようになるという”目から鱗”の楽しみ方。それとイヤホンガイドにも注意。すぐに番号ボタンを押していたが、まずは「自分の眼」で見てから。そのあとで解説を聞くことにしよう! よし、週末は国立新美術館へ行ってみようっと。
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