くうきにんげん の商品レビュー
5歳用の棚に置かれていた絵本ですが、内容は結構不気味。ミステリー的な仕掛けがラストに炸裂してゾッとさせられます。可愛らしいイラストには伏線が張られていますし、このシリーズや牧野さんの作品が好きな人なら気づくであろう遊び心も施されており、何度も楽しめる一冊だと思います。
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空気のように見えず、聞こえず、匂わず、触れられず、しかしページが進むに連れてじわじわと存在感が強まっていく、“くうきにんげん”の恐怖を描いた怪談えほん。 読み手をじわじわと恐怖に包み込んでいく展開と、ラストで読み手に与える衝撃は、さすがホラー好きのミステリ作家らしい手腕だった...
空気のように見えず、聞こえず、匂わず、触れられず、しかしページが進むに連れてじわじわと存在感が強まっていく、“くうきにんげん”の恐怖を描いた怪談えほん。 読み手をじわじわと恐怖に包み込んでいく展開と、ラストで読み手に与える衝撃は、さすがホラー好きのミステリ作家らしい手腕だった。最後のページ、読み手の子によっては悲鳴をあげるかも。 最初の見開きで、表紙の子が図書室で本を読んでいるのだが、まずは文を読まずに図書室に置かれている本と表紙の子が読んでいる本をじっくりと観察してほしい。観察して覚えたら次のページを開いてみよう。きっと驚くから。
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『このほんをよんでいるいまも、きみのそばにいるかもしれない。』という、あらすじの文章だけで怖さを引き立たせる。イラストは繊細で可愛らしい感じなのだが、内容は意味がわかると怖い。イラストと文章のギャップが凄まじい。いつの間にか、『くうきにんげん』にされてしまうというのは怖い。子供向けとはいえ、手を抜かないあたりが綾辻行人らしい感じもする。
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追い詰めるような語り口。ほんとに二人が近づいてきそうでゾクゾクしました。とてもかわいい絵だけど、空間が多いので忍び寄るような怖さがあります。
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後ろ振り返れなくなっちゃうやつ。 著者の名前だけ見てカート突っ込んだから思った以上に絵本でびっくりした。絵本好きだからいいんだけど、シリーズ揃える? どうしよう。小野不由美のはちょっと読んでみたい。 同じフレーズを繰り返すのとかさー、言葉のリズムとかさー、やっぱ好きだわ、綾辻行人。こわい。あとオチな。ほんと、振り返れなくなるからやめて。 追記。 読み返してて思った、これあれか、繰り返されたフレーズは、「ふたりめの」か! だから最後、「ぼくたち」なんだな。なんだ、最初から逃げ場、ねぇじゃん!
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怪談えほん。今までのラインナップ中、おそらくもっとも可愛らしい一冊です。とにかく絵が可愛い。怪談っぽくないなあ、という印象です。 がしかし。内容はとんでもなく怖い! 絵が可愛い分だけよけいに怖い! 怖いものはビジュアルとしていっさい登場しないのですが、だからこそ、畳み掛けるような...
怪談えほん。今までのラインナップ中、おそらくもっとも可愛らしい一冊です。とにかく絵が可愛い。怪談っぽくないなあ、という印象です。 がしかし。内容はとんでもなく怖い! 絵が可愛い分だけよけいに怖い! 怖いものはビジュアルとしていっさい登場しないのですが、だからこそ、畳み掛けるような語り口調にぞくぞくさせられてしまいました。トラウマ必至です。
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