ひげよ、さらば の商品レビュー
こちらの「ひげよ、さらば」&「おおやさんは ねこ」&「まぼろしのトムシーナ」は今回、猫丸(nyancomaru)さんの(ブックリストに掲載されている)オススメ作品です。 ※私、一個人として猫好きですので「読みたい」に登録しました。 また、話によると「ひげよ、さら...
こちらの「ひげよ、さらば」&「おおやさんは ねこ」&「まぼろしのトムシーナ」は今回、猫丸(nyancomaru)さんの(ブックリストに掲載されている)オススメ作品です。 ※私、一個人として猫好きですので「読みたい」に登録しました。 また、話によると「ひげよ、さらば」は復刊されているそうです。 ※猫丸(nyancomaru)さんの情報です。 ※猫丸(nyancomaru)さん、ネコ本の情報ありがとうございます(ᵔᴗᵔ) 自分もネコ関連の本をまた探してみます(^_^) ※追伸⋯また、興味がある方、気になった方は、どうぞ閲覧してください。
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小学生の頃に読み、懐かしくなって再読した。 てっきり知らなかったのだが、テレビの人形劇でやっていたので当時はやっていたんだね。自分は当時通っていた塾のテキストにある一節が練習問題で使われていて、そこが面白くて読んだのがきっかけだった。 ヒゲが無くなってしまった猫のヨゴロウザの冒険...
小学生の頃に読み、懐かしくなって再読した。 てっきり知らなかったのだが、テレビの人形劇でやっていたので当時はやっていたんだね。自分は当時通っていた塾のテキストにある一節が練習問題で使われていて、そこが面白くて読んだのがきっかけだった。 ヒゲが無くなってしまった猫のヨゴロウザの冒険物語。著者が児童文学には大人向けの本のような読み応えのあるボリュームの作品がないのを疑問に思ってとにかくボリュームのある小説を書こうと思ったというのが創作動機であるだけにすごく分厚い。だけど、面白くてさらっと読めてしまう。 猫界の猫模様が描かれ、追って野犬との闘いに発展するのだが、猫同士のコミュニケーションが人間模様と同様に描かれているのが作品を面白くしている。 最近は絶版になってしまっているというのを知って驚き、すごく残念に思った。こんなに面白いのに。
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児童文学の部類ですが、個人的にはかなり好きな作品。 森の沼地で目覚めた記憶喪失の猫「ヨゴロウザ」が様々な猫と出会い、戦いながら成長するストーリー。 猫が主役のストーリーとして、斉藤洋著「ルドルフとイッパイアッテナ」が有名でずが、本作は似た作品ではあるのですが、よりハードボイルド。...
児童文学の部類ですが、個人的にはかなり好きな作品。 森の沼地で目覚めた記憶喪失の猫「ヨゴロウザ」が様々な猫と出会い、戦いながら成長するストーリー。 猫が主役のストーリーとして、斉藤洋著「ルドルフとイッパイアッテナ」が有名でずが、本作は似た作品ではあるのですが、よりハードボイルド。 中盤では主人公たちが犬の軍団と戦い、何人(匹)か死傷者が出る程です。 また、裏切りや駆け引きなどの心理描写もあったり、これもなかなか面白いです。 戦いの描写は漫画「銀河」を読んでいるような感覚に近く、途中のシーンでは仲間とはぐれて敵地でたった一人奮闘するヨゴロウザに感情移入した読者は多いのではないでしょうか? ただ、漫画「銀河」と違うのは、キャラクターがみな男気に溢れたヒーローではなく、やたら理不尽で好戦的な猫、卑怯で臆病な猫、ナルシストで口だけの猫、承認欲求ばかり強い老猫など、いい意味でも悪い意味でもすごく「人間味」のある猫たちでどこか憎めません。 また時折出てくる、猫の視点から人間を見た風刺的な表現が楽しかったり、読む人を楽しませてもくれます。 しかし物語の最後は意外な結末になっています。 これ以上はネタバレになってしまうので控えますが、なんというか、心にザラッとした感覚の残る、何とも言えない衝撃のラストになっています。 児童文学とはいえ対象年齢はそこそこ高めだと思います。 昨今の児童文学に「ぬるさ」を感じているお子さんに、ちょっとしたスパイスを味わえる良い一冊なのではないでしょうか?笑
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この話に悪者はいない。 個性豊かな猫達はもちろんの事、ネズミ、犬にも彼らの生活があり、生き抜くために彼らは縄張りを争う。 それぞれの彼らの立場に立てば、彼ら自身が正義であると考えさせられる。
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多くの猫たちが住むナナツカマツカの丘に記憶喪失の猫ヨゴロウザが辿り着く。 ヨゴロウザは宝物殿を縄張りにしていた片目から、ナナツカマツカの隣のフタツハチブセにはキバの率いる野ねずみたちの、さらにその隣のアカゲラフセゴではハリガネとタレミミ二つの野良犬たちのグループの縄張りとなってい...
多くの猫たちが住むナナツカマツカの丘に記憶喪失の猫ヨゴロウザが辿り着く。 ヨゴロウザは宝物殿を縄張りにしていた片目から、ナナツカマツカの隣のフタツハチブセにはキバの率いる野ねずみたちの、さらにその隣のアカゲラフセゴではハリガネとタレミミ二つの野良犬たちのグループの縄張りとなっていると聞く。 片目はナナツカマツカを狙っている野良犬たちから身を守るためには猫達もまとまらなければならないと考えていた。 ヨゴロウザと片目はナナツカマツカに住む黒ひげ、まねき猫、オトシダネ、歌い猫、うらない猫、なげき猫、大泥棒、かけごと猫ら、猫たちを説得していく。 人形劇「ひげよさらば」の原作本 読了。 800ページ近くある大長編の児童文学です。 児童文学と言っても描かれているのは人間社会そのもの。 危機を前にしてもバラバラな猫たちや、リーダーの苦悩、麻薬依存や愛憎と友情などなど。 うろ覚えだけど記憶にある人形劇の展開とも違っている部分が沢山ありました。
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昔NHKの人形劇で見ていたけれど内容を覚えて なかったので原作を読んでみることに・・・。 ラストの方とか、子供に見せる内容にしては ちょっとトラウマものじゃないですか。 ハネカエリってTVのオリジナルキャラだったのかなぁ。
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児童文学とおもって読むと痛い目にあう本。軽い大人向けの小説より濃いし生々しい。今の子どもも面白いと思うのだろうか。これを読んだらかなり、カウンターパンチを食わせられるんではないだろうか。生ぬるいもんばっかり読むなよ、と言ってそっと渡したい。
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ラストが怖かった。まさに諸行無常だった。それでも生きようとするのはなぜなのか。私?私は死ぬまで楽しみたいからですよ。誰も聞いてないか。
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ほぼ30年ぶりに再読。むかし、学校の図書館で夢中になって読んだものだ。ナナツカマツカの猫たちが直面する支配・被支配の問題は、学校という檻の中で魂を殺されそうになっていた自分にとって、まさに目の前にある切実な問題だった。こんな状況で、10歳までに世の中に絶望しないやつはみんな馬鹿だ...
ほぼ30年ぶりに再読。むかし、学校の図書館で夢中になって読んだものだ。ナナツカマツカの猫たちが直面する支配・被支配の問題は、学校という檻の中で魂を殺されそうになっていた自分にとって、まさに目の前にある切実な問題だった。こんな状況で、10歳までに世の中に絶望しないやつはみんな馬鹿だと本気で思っていたくらい。そんな日々の中で、上野瞭の本は、疑問に答えをあたえてくれたり、気持ちを軽くしてくれるような種類の本ではなく、たとえどんなに重くても、誰とも共有できなくとも、問いを投げ出さずに胸に抱え続けろ、と言ってくれる本だった。そのことに今感謝したい気持ちだ。
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猫を題材にした小説にハマるきっかけになりました。猫なのにハードボイルドな展開。子供の頃から好きで今でも時々読み返す作品。文庫版が入手困難になっているのが残念。
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