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消滅 VANISHING POINT の商品レビュー

3.6

133件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2021/05/04

近所の図書館の、「消毒するから30分休憩。みなさん、一度出てください」のアナウンス前に掴んだ一冊。ずっと、タイトル見て気になってたんだと思う。ぶ厚くて、なかなか手に取れなかった。ほぼ一日で読了。 想像していた展開と全く違った。密室もの?と言って良いのだろうか。映像化はしにくいと思...

近所の図書館の、「消毒するから30分休憩。みなさん、一度出てください」のアナウンス前に掴んだ一冊。ずっと、タイトル見て気になってたんだと思う。ぶ厚くて、なかなか手に取れなかった。ほぼ一日で読了。 想像していた展開と全く違った。密室もの?と言って良いのだろうか。映像化はしにくいと思うけど、登場人物の心理戦がじわじわと伝わってきて楽しめました。これって、新聞連載小説だったみたいですね。ちまちま読むより一気にいきたいな、私なら。

Posted byブクログ

2021/04/30

どこか今の世相と重なる、パンデミックとAIと。2篇連続で新聞小説を読んだけれど、こちらの方が引きが強いというか、あすどうなるのだろう、と読ませ続ける力がある気がする。

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2021/03/08

面白かった! 登場人物がたくさん出てきてわけわかんなくなりそうだったので、コメントの中に相関図を書いた方がいて同じようにさせてもらいました。本の厚さに不安に思っていましたが全くそんな心配は必要無かったです。会話や思考から誰だろうと考える時間の楽しかったこと…。 「消滅」の意味が今...

面白かった! 登場人物がたくさん出てきてわけわかんなくなりそうだったので、コメントの中に相関図を書いた方がいて同じようにさせてもらいました。本の厚さに不安に思っていましたが全くそんな心配は必要無かったです。会話や思考から誰だろうと考える時間の楽しかったこと…。 「消滅」の意味が今一つではありましたが。 魅力的な登場人物の皆さんのスピンオフがあったら読みたいです。

Posted byブクログ

2021/02/16

面白かった!! 密室での犯人探しと謎と脱出。好きな作品の漫画「11人いる!」やゲーム「善人シボウデス」を思い出してわくわくした。あと犬が可愛い。 気になるところもあるけど読後、面白かった~!で終われるので気持ちいい。

Posted byブクログ

2021/04/22

テロリストの疑いをかけられ、空港の一室に足止めされることになった10人の乗客。 外は史上最大級の台風、通信障害で携帯も使えない。 見張り役はなぜか超高性能のアンドロイド。 乗客たちに与えられた課題は、自分たちの中からテロリストを見つけ出すこと。 閉ざされた空間の中で、縦横無尽に...

テロリストの疑いをかけられ、空港の一室に足止めされることになった10人の乗客。 外は史上最大級の台風、通信障害で携帯も使えない。 見張り役はなぜか超高性能のアンドロイド。 乗客たちに与えられた課題は、自分たちの中からテロリストを見つけ出すこと。 閉ざされた空間の中で、縦横無尽に飛び交う思考。 世界のあちこちで無作為に発生する新型肺炎の原因は? 人工知能とは? アンドロイドに感情はあるのか? 「賭ける」という行為とは? 女性の洗顔論、着物復興論・・・ もはや途中からテトリストそっちのけである。 「ひたすら考え続ける」という習性をもつ登場人物の一人が、頭の中の「課題室」に居酒屋のメニューよろしく考えるべき課題を並べているとあるが、果たして恩田さんもその習性の持ち主なのではないかと思う。 「消滅」という怖ろし気なタイトルの謎が解けぬまま、読者はモヤモヤとしつつも、次々と目の前に出されるメニューの数々に、次第に満たされお腹いっぱいになってくる。 「情報がなければないでなんとかなるもんだなあ。情報ってこの程度のものだったのか、という拍子抜け感もある。数は少なくとも手持ちの材料を掘り下げれば、大量の情報を駆使した時と同じ効果が得られる。むしろ、邪魔が入らない分、深く掘り下げることができるし、次々と入ってくる玉石混交の情報に惑わされることなく、腰を据えて考えることができる。」(p435) 「さっきまで僕らが閉じ込められていたあの部屋だけではない―地球規模の閉塞感に誰もがうんざりしている。ここから離れてどこかへ。この閉塞感から逃れたい。みんながそう思っている。誰かに答えはここにあるぞ、こうすればいいんだぞと指示してもらいたいのだが、そんなものが指示できる者はいない。」(p481) この本が書かれたのは2013~14年である。けれど2020年の今、世界中がコロナによって閉じ込められている現状と、同じ嘆きが描かれていることに驚く。文学の普遍性を実感する。 情報が溢れすぎる今、ひとりひとりが自らの「課題室」で、もつれたケーブルを根気良くほどくように思考を深めること。その先にこそ、「消滅」が成功したあとの新しい世界が、意味を成してくるように思う。 《恩田陸を読むぞ2021①》  ルール:図書館にある恩田陸の棚の、左側にある本から先入観無しで読んでいく。

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2020/12/24

空港、災害などで取り残された空間でのテロリスト探し。推理、議題、口には出さない考え、などが当たってそうで、踊らされっぱなしだった。頭を覗く少年や、ほぼ人間なロボットなど奇妙な部分が物語をより面白くしたと思う。うんちくも沢山でてきて興味深かったし、理解が難しいところも多く、何回読ん...

空港、災害などで取り残された空間でのテロリスト探し。推理、議題、口には出さない考え、などが当たってそうで、踊らされっぱなしだった。頭を覗く少年や、ほぼ人間なロボットなど奇妙な部分が物語をより面白くしたと思う。うんちくも沢山でてきて興味深かったし、理解が難しいところも多く、何回読んでも楽しめる。ラストもいい。

Posted byブクログ

2020/05/09

恩田陸の新聞連載小説の書籍化 多くの登場人物が出てきて「ドミノ」を思い出させる 感染症のくだりが、少し現在進行中の新型コロナを彷彿させる キャサリンが魅力的 映画化しても面白いかも

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2020/03/24

2020.03.22 新型肺炎とかコロナウイルスとかタイムリーな単語が出てきてびっくり! 思わず発行年月日を確かめてしまった。 分厚い本の中身はほとんど登場人物たちの雑談。本題からは何度も脱線するわ長いわで途中何度もコックリコックリ船を漕ぎながら意地で読み終えた。 広げに広げ...

2020.03.22 新型肺炎とかコロナウイルスとかタイムリーな単語が出てきてびっくり! 思わず発行年月日を確かめてしまった。 分厚い本の中身はほとんど登場人物たちの雑談。本題からは何度も脱線するわ長いわで途中何度もコックリコックリ船を漕ぎながら意地で読み終えた。 広げに広げた風呂敷を畳まないままアッサリと終わっちゃう恩田陸節が変わってなくて懐かしい。 匂わせに匂わせたスーパーロボットのキャスリンやら子供の特殊能力やら親父とおばさん、親子の名前が最後まで出てこないことやら伏線だらけだったけど結局それはそれ。結末にはなーんの関係もない。逆に潔い!笑 恩田陸の小説は物語のオチを期待して読むのは厳禁で、読み進める行為と雑学を楽しむ小説と思って読まないといけないことを思い出させてくれた。 それでも恩田作品にしてはまあまあうまく終われたほうの小説だと思う。笑

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2020/03/01

再読。「ドミノ in 上海」のあと「ドミノ」を読み返すつもりだったが、なぜかこっちが読みたくなった。読み出してからもビーディックコーヒーがこっちにも出ていたからだ、と気づく。今の時期に読み返したのはタイムリーだったかも。

Posted byブクログ

2020/02/21

久しぶりにガッツリ厚い本を読み、しかも相関図を書きながら読みました。 登場人物が多い+名前ではなく外見の特徴での表現があったので、たまたま作った相関図があってよかったです。 テロリストがいると脅かしたわりには、結末は…ですが、これはこれで良い感じもしました。

Posted byブクログ