老後の資金がありません の商品レビュー
なんだか、他人事とは思えない話だった。 思い当たる節が多すぎて…。 例えば、さやかの身分不相応な派手婚にギクッ!? とは言え、まだ間に合うものもある。 例えば、両親の介護、相続、お葬式のこととか、子供の自立とか、自分たちの老後資金の積み立てとか。 今まさに悩んで考えていたことなの...
なんだか、他人事とは思えない話だった。 思い当たる節が多すぎて…。 例えば、さやかの身分不相応な派手婚にギクッ!? とは言え、まだ間に合うものもある。 例えば、両親の介護、相続、お葬式のこととか、子供の自立とか、自分たちの老後資金の積み立てとか。 今まさに悩んで考えていたことなので、最初は笑ってなんて読めなかったけれど、姑と同居が始まった辺りから段々おかしくなってきて…。 初読みの作家さんだったけれど、面白かった。 それにしても、老後ってこんなにお金がいるのか。 老人ホームなんて絶対無理だな…。どうしよう。
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前作の「七十歳死亡法案、可決」はタイトル通り現代社会を皮肉っていて、具体的に高齢者の立場と介護する家族からみた問題を面白おかしく描いた作品でしたが、とても印象深かったため今回改めて垣谷さんの違う本を読んでみました。 出だしから以前読んだ上記タイトルと話の流れは似ているな〜と感じ...
前作の「七十歳死亡法案、可決」はタイトル通り現代社会を皮肉っていて、具体的に高齢者の立場と介護する家族からみた問題を面白おかしく描いた作品でしたが、とても印象深かったため今回改めて垣谷さんの違う本を読んでみました。 出だしから以前読んだ上記タイトルと話の流れは似ているな〜と感じました。読み進めていくとメディアによる老後の不安を煽る情報や会社のリストラ、義理の両親や兄弟、親子との関係、はたまた葬式の費用まで本当に身近で起こる問題をわかりやすく、そしてコミカルに説明してくれたような内容でした。 結局、最後はケセラセラ的な終わり方でしたが、思わずクスクスと笑ってしまう点やサラリと読めるところは老後について考える入口としては最適な本です。
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よく記事や雑誌に老後は1億なければ的な記事が世間を煽っている。私もまだ時間が有るとは言え。1億は難しいと思うので、気にななる。 50代の夫婦がいろいろなバタバタで、貯めていた老後資金が思うようにならなく、奮闘する人間ドラマ。私も子を持つ親としては、数年先のイメージができ読んでいて...
よく記事や雑誌に老後は1億なければ的な記事が世間を煽っている。私もまだ時間が有るとは言え。1億は難しいと思うので、気にななる。 50代の夫婦がいろいろなバタバタで、貯めていた老後資金が思うようにならなく、奮闘する人間ドラマ。私も子を持つ親としては、数年先のイメージができ読んでいて興味深い。 見栄は大敵、等身大で地道にやろうや。 ジェットコースター式に話は進が、最後はなんとかなるさと思わせてくれる。考えさせられるし、読み物としても楽しい一冊。
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読んでいる私と年齢も境遇もなんとなく似ていて臨場感タップリで、ものすごく楽しめました。 垣谷さんの著書はまだ2冊め。あんまり面白いので、今から3冊め いきま~す
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※このレビューにはネタバレを含みます
『嫁をやめる日』に続き、垣谷さんの小説。 『嫁をやめる日』は、嫌~な感じがしつつ、気持ちを書くのがうまいな 老後のお金問題についても、えぐってくれていると思い… 結婚式の額はともかく、なかなかリアルな問題 途中から明るい方向に向かうけれど 年金詐欺とか、娘がDVの被害者でなく逆とわかった時の安堵感、そりゃないよ、 ということも。
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最高に面白かった。題名や表紙がいまいちだったから、絶対面白くないと思ってたのに。過去に何冊か読んでる作家さん。なんでこの人はこんなに主婦の気持ちわかるんだろう? この本は嫁姑、友人、子供、義理の姉、介護、仕事、すべてのことで自分が思ったことばかりで、読んでて爽快だった。人のことを...
最高に面白かった。題名や表紙がいまいちだったから、絶対面白くないと思ってたのに。過去に何冊か読んでる作家さん。なんでこの人はこんなに主婦の気持ちわかるんだろう? この本は嫁姑、友人、子供、義理の姉、介護、仕事、すべてのことで自分が思ったことばかりで、読んでて爽快だった。人のことを羨む嫉妬って誰しもあるだろう(特に自分がうまくいってないとき)そういうときの女の気持ちもよく書けてる。わかるわかると共感しながら、でも不幸すぎて終わる話じゃないので、安心して読めたし、プッと吹き出すとこもあって、いい本だった。
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娘に甘いよ。自分のことは自分でやらせればいいのに。甘やかすともう後戻りはできないと思う。それが当たり前になってしまうから。 しかし、結婚式だけでなくお葬式でもお金がかかるのね。相場がよくわからない世界だし。あぁ、どちらもそう何度も体験するものでないから相場がわからないのか。 自分...
娘に甘いよ。自分のことは自分でやらせればいいのに。甘やかすともう後戻りはできないと思う。それが当たり前になってしまうから。 しかし、結婚式だけでなくお葬式でもお金がかかるのね。相場がよくわからない世界だし。あぁ、どちらもそう何度も体験するものでないから相場がわからないのか。 自分がどうしたいのか、しっかりとした意思を持っておかないとな。
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垣谷女史の小説は、この本で二冊目になります。新年早々、ある本で紹介されていた「ニュータウンは黄昏れて」という本を興味深くよまさせていただきました。多くの取材を基に、実際に起きている状況を再現させてくれている本でした。 この本は、誰もが経験することになる、老後の生活がテーマとなっ...
垣谷女史の小説は、この本で二冊目になります。新年早々、ある本で紹介されていた「ニュータウンは黄昏れて」という本を興味深くよまさせていただきました。多くの取材を基に、実際に起きている状況を再現させてくれている本でした。 この本は、誰もが経験することになる、老後の生活がテーマとなっています。定年まであと3年を迎えた、子供二人をもつ夫婦は共働きをしていて、長女はもうすぐ結婚、長男は大学を卒業して就職する頃から話が始まります。 それまでに貯めたお金は1200万円、これが娘の結婚式、舅(主人公の旦那の父)の結婚式でお金が必要になり、貯金が瞬く間に減ってしまいます。そんな状況に追い打ちをかけるように、旦那はリストラ、本人は派遣社員の契約を打ち切られてしまい、さらには、独りぼっちになってしまった、姑と一緒に暮らすことになる、っといった状態からどのように暮らしていくかを描いた小説です。 小説を読むことでしか味わうことができない、スリルもあるとても面白く、私にとっても意義のある本でした。 現在でも、葬式を葬儀屋さんに頼まないで、お寺の本堂でやってもらう形式がある(p282)、焼き場で遺骨を持ち帰らない場合は無縁墓にいれてもらえる(p284)を初めて知りました。これは役に立つ情報でしょうかね。 2017年2月18日作成
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
娘の派手婚の費用、舅の葬儀代で老後の資金がどんどん減っていく中でも、夫婦ともリストラ。次から次にドン底へ落ちていくけど、ポンポンと進む文章のせいか、本音で言い過ぎなキャラ達のせいか、どんどん読めた。
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後藤篤子、夫である章。 老後の資金は1200万円。 そんな中、夫婦そろってリストラにあう。 長女さやかの超ド派手婚への援助に500万円。 その上、義父の葬儀費用に300万円。 老後資金は400万円に… ついつい、自分の老後のことに重ねあわせてしまい… とにかく、恐ろしい!
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