夜中の薔薇 の商品レビュー
著者は観察眼が優れていたのもあると思うけれど、書きながら自分を試しているような印象があり、書くことの積み重ねで文章を磨いていったのだろうなぁというのが伝わってくるので尚更惹き込まれた。 人物についてただ紹介しているだけでもおもしろいし、記憶を掘り起こしながら自分を客観視してス...
著者は観察眼が優れていたのもあると思うけれど、書きながら自分を試しているような印象があり、書くことの積み重ねで文章を磨いていったのだろうなぁというのが伝わってくるので尚更惹き込まれた。 人物についてただ紹介しているだけでもおもしろいし、記憶を掘り起こしながら自分を客観視してストーリー立てているのもおもしろくて、完全に向田邦子ファンになってしまった。 装丁を見かけることが多かったけれど憧れのような感覚があり、意図して買うのではなく縁があったとき手にとろうと決めていた夜中の薔薇。 エッセイというものの魅力はわからずあまり手をとることがなかったのだけど、エッセイってこういうものなのかとすとんと落ちてきた感じがした。 読み終わるのが惜しかった1冊。
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食べものの話。仕事の話。エピソードに近しい香りを感じたりするととても嬉しくなった。豚肉とほうれん草の鍋は母がよく作ってくれたけど、向田さんのこれをやってくれていたって初めて知った。簡単で美味しいんだよね。
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