父を見送る 家族、人生、台湾 の商品レビュー
『台湾海峡1949』のシャープで練り上げられた文章とは一味違う。エッセイということもあってか、結構思いつきで脇の甘いところとか、同じパターンで流しているようなところも見受けられるが、それでもやはり読ませるし格好いい。知識人として社会的に尊敬される立場にある著者が、ひとりの50代の...
『台湾海峡1949』のシャープで練り上げられた文章とは一味違う。エッセイということもあってか、結構思いつきで脇の甘いところとか、同じパターンで流しているようなところも見受けられるが、それでもやはり読ませるし格好いい。知識人として社会的に尊敬される立場にある著者が、ひとりの50代の女性として、年老いた父母と独り立ちする息子たちとのエピソードを重ねつつ、自身の気持ちが哀しく寂しく温かく揺れ動く様を描き出している。
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龍應台さんの本は2冊目。台湾海峡一九四九の、痛ましい歴史を滔々と語るあの湿気と冷たさを帯びたような重苦しい文章とは異なり、この本は龍應台さんの母として、娘としてのリアルなお人柄をえいっ!!と豪快にさらけだすかのような潔さとみずみずしさが魅力。
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この本を読むのは2度目。1度目は本屋で立ち読みした。第二章が何回で読み進めるのに苦労した。また第一章、第三章をあじわうことなくながしたかんじ。もったいないことをした。 2度目の今回はじっくりと味わえた。この作者が文化省初代大臣で、あの『那時、此刻(あの頃、この時)』を発注(?)し...
この本を読むのは2度目。1度目は本屋で立ち読みした。第二章が何回で読み進めるのに苦労した。また第一章、第三章をあじわうことなくながしたかんじ。もったいないことをした。 2度目の今回はじっくりと味わえた。この作者が文化省初代大臣で、あの『那時、此刻(あの頃、この時)』を発注(?)した方とは!また、ここにでてくるお父さんお母さんが『台湾海峡一九四九』に出てくる方とは!いろいろなつながりを感じながら興味深く読んだ。 最後のほうの「一九一八年、冬」「魂が帰る」は読んでいるのが電車の中でなかったら泣いてたね。人はつながっているのですよ。先祖って言っちゃうと遠いものになっちゃうけど、お父さんお母さんからつながっているものなのですね。そして社会的に地位もあり強くすごい人であろう作者が息子の前ではただの母親な姿にほろっした。お父さんお母さんからつながっているものがいま二人の息子たちに受け継がれていくのですね。 訳者あとがきも興味深く読んだ。作者の普通の人として書いたその視点。やさしく強いひとであることを感じさせることばを賞賛してらっしゃったが、まさしく同感。 第二章が楽しめるようになったら私も一人前ではないかと思う。この本を読み終えて、また、『台湾海峡一九四九』を読みたくなった。
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