レインツリーの国 の商品レビュー
恋の話です。ひとみの感音性難聴っていうのは、伸が関西弁を使うのと同じくらい自然なただの1つの要素。障害を持つ方に対する健常者の優しくない本音は結構耳が痛かった。 綺麗な物語だったし心温まったけど、少しずつ心を通わせて恋人になっていくのを1冊かけて描いていたのが今の私には退屈に感...
恋の話です。ひとみの感音性難聴っていうのは、伸が関西弁を使うのと同じくらい自然なただの1つの要素。障害を持つ方に対する健常者の優しくない本音は結構耳が痛かった。 綺麗な物語だったし心温まったけど、少しずつ心を通わせて恋人になっていくのを1冊かけて描いていたのが今の私には退屈に感じた。多分、私が少しでもすれ違ったら分かり合おうとせずにすぐに距離を置いてしまうからなんだろうな
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ここでは聴覚障害だけれど、自分にはないものを理解するってどういうことなんだろうね。自分以外の人間は、みんな自分にはないものを持っているのだけれど。
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さすが有川浩さん、最後までドキドキさせられました。ひとみの気持ちの変化やそのきっかけを与えた伸にどんどんストーリーに入り込んで一気に読んでしまいました。 相手を思いやる気持ち、ひとみや伸にとって何が1番大切なのか。自分にも当てはめて妻や子供へ感謝したい思いになりました。障害に対し...
さすが有川浩さん、最後までドキドキさせられました。ひとみの気持ちの変化やそのきっかけを与えた伸にどんどんストーリーに入り込んで一気に読んでしまいました。 相手を思いやる気持ち、ひとみや伸にとって何が1番大切なのか。自分にも当てはめて妻や子供へ感謝したい思いになりました。障害に対しても知る事ができ少し視野が広がり学びのある小説でもありました。これも有川さんの狙いだったのでしょう。 まだ、図書館戦争読んでいないので早速読みます。
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とても好きな本。 わたしは健聴者なので、聴覚障害の方の苦労を完璧にはわからないけど障害があるないに関わらず、ひとみの気持ちには共感できる部分が多かった。 途中までは、ネガティブ全開でめんどくさかったひとみが、伸のひたむきさと自分にちゃんと向き合ってくれる姿勢に感化され、少しずつ前...
とても好きな本。 わたしは健聴者なので、聴覚障害の方の苦労を完璧にはわからないけど障害があるないに関わらず、ひとみの気持ちには共感できる部分が多かった。 途中までは、ネガティブ全開でめんどくさかったひとみが、伸のひたむきさと自分にちゃんと向き合ってくれる姿勢に感化され、少しずつ前向きな考えに変わっていく所がとても好き☺︎ 映画も見てみたいな〜と思いました。
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ひとみさんと伸くん。 サイレントにも似た印象。 一筋縄ではいかないが、一つ一つ前を向いていく。 衝突を恐れずぶつかれるのは素晴らしい。 感情の表現がうまく、読んでいて気持ち良い
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あとがきにて、“私が書きたかったのは『障害者の話』ではなく、『恋の話』です。ただヒロインが聴覚のハンデを持っているだけの。”と書かれていて、本当にその通り恋のお話だったなと思いました。色々考えさせられることや勉強になることもありましたが、20代の男女が不器用ながら距離を深めていく優しい恋のお話でした。今後の2人も読んでみたくなるような終わり方でよかったです。
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1~2時間程度であっという間に読めました。 伸行のまっすぐな所、ひとみの捻くれてしまう所、いろいろと共感のような納得のような気持ちでした。 たまたまわたしが手にしたものに映画の宣伝の帯がついていたので、脳内で「伸行→玉森裕太さん」「ひとみ→西内まりやさん」と変換されてしまいながら...
1~2時間程度であっという間に読めました。 伸行のまっすぐな所、ひとみの捻くれてしまう所、いろいろと共感のような納得のような気持ちでした。 たまたまわたしが手にしたものに映画の宣伝の帯がついていたので、脳内で「伸行→玉森裕太さん」「ひとみ→西内まりやさん」と変換されてしまいながら読み進めた感じです。それはそれで悪くなかったです。笑 でも、映画は観ないかな。予告動画を見つけたけど、途中で閉じちゃいました。 やっぱり本には本の世界観がある気がしてしまいす。
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初有川作品です。「すっごい泣ける!」と知り合いにすすめられて読み始めたので、無意識に構えてしまったのかも。いいなぁ…と思える場面はあったけど、泣く所までは至りませんでした。伸さんみたいなデリカシーのない男性は個人的に好みじゃないけど、彼だからこその展開で色々と勉強にもなりました。自分がよかれと思ってしている言動で、傷付くかもしれない人が居ること。それだけは常に心に留めて置きたいと思った。
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何年か前に映画化されていたので手にとってみました。 聴覚障がいを持つ人が登場するけど、後書きに載っていたように少し前は障がいを持つ人を主人公にすることはNGだったと知って驚いた。知らないから悪気なく傷つけてしまうシーンがこの作品にも沢山描かれていた。そういうことを少しずつ減らして...
何年か前に映画化されていたので手にとってみました。 聴覚障がいを持つ人が登場するけど、後書きに載っていたように少し前は障がいを持つ人を主人公にすることはNGだったと知って驚いた。知らないから悪気なく傷つけてしまうシーンがこの作品にも沢山描かれていた。そういうことを少しずつ減らしていくために、小説、マンガ、映画等で題材として扱うことは重要だと思う。
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やっぱり有川さんの作品は人前では読めないみたい。ニヤニヤして大変だもの(笑)。 「図書館戦争」シリーズの「内乱」とリンクしてる作品です。と「図書館戦争」シリーズでも今作でも触れていましたが、「差別」というモノについてすごく考えさせられた作品でした。 主人公の女の子が聴覚障害を持...
やっぱり有川さんの作品は人前では読めないみたい。ニヤニヤして大変だもの(笑)。 「図書館戦争」シリーズの「内乱」とリンクしてる作品です。と「図書館戦争」シリーズでも今作でも触れていましたが、「差別」というモノについてすごく考えさせられた作品でした。 主人公の女の子が聴覚障害を持っているのですが、最初はそのコトについて重きを置いて読んでいたのだけど、読み進めていく内に障害を持ってる女の子という感じでは見なくなってきました。 結局のところ、人間関係を築くっていうのは障害とかって関係ないのではないかな・・・と思いました。現実的に難しいのかもしれないけれど、どんな人とでも人間関係を築こうとする上で必要なのはお互いの思いやりと歩み寄りなんじゃないかな・・・とすごく思わされました。 障害を持ってる人に接するのには知識も必要なのかもしれない。親切心で手助けをしようとしても結局は同情心だと取られるってコトも実際にあるのかもしれない。そんなつもりはなくてもやっぱり同情してるっていうのが相手には敏感に感じ取られるのかもしれないな・・・って思ったコトがありました。だから障害とか関係なく、誰に対しても常にそういう親切心を持ってれば、ちゃんと伝わるんじゃないかな・・・と思ったり。 彼と彼女の気持ちのズレをホントにもどかしく見ていました。また彼女の頑なさとか意固地さとかすごく分かるんだよね。素直になれない人間には難しいってコトが。でもそんな彼女に対して、イライラしながらも辛抱強く待って接してあげる彼がカッコよくって。有川さんの作品は、こういう人いいなぁ・・・って思わせてくれるキャラが多くて大好きです。 余談ですが、この彼・信行くんがですね。関西弁なのですよ。読んでると割と穏やかな関西弁に聞こえてですね。何でか知らないけど脳内に白石くんが出てくるという・・・(苦笑)。あの声でずーっと勝手に脳内変換されて読んでました。多分、コテコテの関西弁だったら金ちゃんが出てきそうです、私(笑)。 そして、彼女を見立ててあげるスキルが羨ましいなと。そんな人が身近にいるの羨ましい!とすごく思ってしまいました。(まゆげって抜いちゃダメなの?) 「内乱」とリンクしてるって知ってから読んだので、この作品を小牧さんや毬江ちゃんがどういう想いで読んだのかなぁ・・・ってすごく気になりながら読んでました。物語の中の人と同じ作品をリアルで読めるなんて、ちょっと不思議な感覚でした。 あとがきやら解説やらを読んでいて、表現が規制されてしまうコトのせつなさをすごく感じてしまいました。それは「図書館戦争」シリーズを読んでいても思ったコトなんだけど。表現の自由といって何をしてもいいとは思ってないけど、あまりにもその規制方法が短絡というか。解説の方もおっしゃっていたけれど、そういう短絡的な規制をすると逆にその「差別」ってモノを浮き彫りにしてる気がします。子供の頃、トラがバターになる絵本とかサンリオのキャラクターが規制された時とか、何でそれが差別なの?ってすごく思ったもの。「差別をわざわざ探してるみたい。」という毬江ちゃんの科白にすごく同感です。 文化って色々なコトを知るきっかけになるのに、規制されるコトでそのきっかけが減るのはホントにとても残念だと思います。今作を読んで学んだコトも多いし。自分の知識なんて殆どサブカルチャーからだもの。自分からは決して知ろうと思わない世界も見せてくれるから面白いんだし、タメにもなるんだと思うんだけどなぁ。
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