レインツリーの国 の商品レビュー
歓喜の国、解説に痺れた、もし私が幸せになっていいのなら、どうかあの人と少しでも長く一緒にいられますように。どうか、あの人が私を幸せにしてくれたように私もあの人を幸せにできますように。
Posted by
この作品を読んで相手を大切に想うって自分を大切に想うことからなのかなと感じました。 2人の不器用に生きる姿は小説でみる綺麗事な感情というより自分が普段抱いてしまうようなリアルな思いで言葉の背景にある感情って自分の言葉でも掴むのが難しいなと改めて気付かされた気がします。
Posted by
聴覚障害のあるひとみと健聴者の伸行の恋物語。聴覚障害というモチーフがあることで、惹かれ合う者同士が気遣ったり、衝突して傷つけあったりすることの過程がわかりやすくなっていると感じた。 どんな人との間にだって、分かり合えないことはあって、それでも好きになった相手には向き合っていきたい...
聴覚障害のあるひとみと健聴者の伸行の恋物語。聴覚障害というモチーフがあることで、惹かれ合う者同士が気遣ったり、衝突して傷つけあったりすることの過程がわかりやすくなっていると感じた。 どんな人との間にだって、分かり合えないことはあって、それでも好きになった相手には向き合っていきたい、でも綺麗事だけではうまくいかない。そんな好きな人との付き合いに対して、聴覚障害を織り込むことで、障害の有無に関わらず普遍的な「人と向き合う姿勢」を感じ取れる物語だと思う。 伸行はとても大人な考え方をしているなと感じた。物語の中で「理屈っぽい」と言われたこともあるようだが、熱はあるけど筋がきちんと通っている人物、人間に向き合おうとしている誠実な人物なのだという印象を受けた。 私は『レインツリーの国』を読んで、人に誠実に向き合う鍛錬をしなければと感じた。おそらく同年代なのに伸行がより大人に見える。伸行のようになりたいという全面的な理想とは違うが、好きな人を前にして、とことん付き合えるような人間にはなりたいと思う。 そして、言葉はこれからも大事にしていきたい。
Posted by
メールからはじまる恋! 見た目よりも、その人が使う言葉や表現が好きで、心に恋をしているということがとても共感できた。 存在が好きでもその中にも落胆する面や嫌いがあって、それが実に人間らしかった。お互いに嫌われたくないけど、確固としたプライドがあって、そのすれ違いが胸を締め付けた。...
メールからはじまる恋! 見た目よりも、その人が使う言葉や表現が好きで、心に恋をしているということがとても共感できた。 存在が好きでもその中にも落胆する面や嫌いがあって、それが実に人間らしかった。お互いに嫌われたくないけど、確固としたプライドがあって、そのすれ違いが胸を締め付けた。知ろうとすることが愛だと思った知ることが愛だと思った。認め合うことが愛だと思った。
Posted by
伸とひとみの不器用で不完全な関係性がとても良い。 すれ違って離れて、でもわかりたいと近づいて。 すごくリアルで人間味の溢れる2人。 異なる視点からぶつかり合って。 最近、失恋した自分には重なるところが何個もあって。でも、俺たちだって降りようと思って降りたけど、そこには意味が無く...
伸とひとみの不器用で不完全な関係性がとても良い。 すれ違って離れて、でもわかりたいと近づいて。 すごくリアルで人間味の溢れる2人。 異なる視点からぶつかり合って。 最近、失恋した自分には重なるところが何個もあって。でも、俺たちだって降りようと思って降りたけど、そこには意味が無くなったわけじゃなかった。 一緒にいれるとこまでいられた。無駄なんて無かったんだなって。そう思えた。 ありがとうレインツリーの国。
Posted by
図書館戦争シリーズを読んでて気になって読んでみた。 今まで何となくしか知らなかった聴覚障害に興味を持つきっかけになりました。
Posted by
ネット上で知り合った男女の恋愛模様が描かれています。舞台は都会なので田舎育ちの私には新鮮味がありました。女性側にハンデがあるという点ではネット上での出会いの仕方なのかなとも感じます。しかし、ハンデを乗り越えてお互い惹かれ合う部分がある為、純愛を楽しみたい方向けだと思います。
Posted by
#30奈良県立図書情報館ビブリオバトル「本」で紹介された本です。 2部構成で1部は通常回でした。 2013.7.20 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-1005.html?sp
Posted by
自分の辛いことって、障害に限らず、目に見えず、どこまでいっても他人には理解できないことだけど、誰もが持っている。常にそれを意識することは無理だけど、気づいた時にそうだったと反省する姿勢を持ち続けなければいけない。 二人のメールはどちらも言葉を尽くしてるから、どちらにも感情移入でき...
自分の辛いことって、障害に限らず、目に見えず、どこまでいっても他人には理解できないことだけど、誰もが持っている。常にそれを意識することは無理だけど、気づいた時にそうだったと反省する姿勢を持ち続けなければいけない。 二人のメールはどちらも言葉を尽くしてるから、どちらにも感情移入できて、相手の立場に立ったらそういう視点もあるよねって、感情が二人の間で行ったりきたりした。二人とも徹底的に間違ったところがないけど、完全に理解し合うのは無理だから、そうやって言葉を尽くしてすり合わせしていくしかない。
Posted by
数年ぶりに1冊最後まで読めた。3ヶ月ほどかかった。 有川浩原作の恋愛ものは、読んでいて小っ恥ずかしい表現も多々あるけれど……書き手のテクニックなどを考察する間もなくスムーズに脳内でキャラ達が動いてくれるのでとても読みやすい。 こういう恋をしたくなる。障がいがメインのお涙頂戴でな...
数年ぶりに1冊最後まで読めた。3ヶ月ほどかかった。 有川浩原作の恋愛ものは、読んでいて小っ恥ずかしい表現も多々あるけれど……書き手のテクニックなどを考察する間もなくスムーズに脳内でキャラ達が動いてくれるのでとても読みやすい。 こういう恋をしたくなる。障がいがメインのお涙頂戴でない所もとても推せる。つかえることなくスムーズに難聴者たちのリアルに思いを馳せることが出来た。 図書館戦争にも登場したレインツリーの国を読めて良かった!
Posted by