そして、何も残らない の商品レビュー
高校の卒業式の日、真琴は中学生の頃住んでいた町を訪れた。かつて心を通わせ、そして死んでしまった少年の妹から呼び出されたからだった。そこに集まったのは同じ軽音楽部の元メンバー。妹が彼らを呼び出したのは、兄の死に関係しているであろう教師に復讐をしたいからだと告げる。復讐の準備をする過...
高校の卒業式の日、真琴は中学生の頃住んでいた町を訪れた。かつて心を通わせ、そして死んでしまった少年の妹から呼び出されたからだった。そこに集まったのは同じ軽音楽部の元メンバー。妹が彼らを呼び出したのは、兄の死に関係しているであろう教師に復讐をしたいからだと告げる。復讐の準備をする過程で次第に仲違いしていくメンバーたち。そして突然、一人のメンバーが苦しみだし、死んだ。それを契機に一人、また一人と死んでいくメンバー。犯人は、その教師なのか……。 なんかいい話っぽく終わってるけどダメだよね!?森作品なのかと疑ってしまうほど、美しい場面のがないのが大変残念。
Posted by
そして、何も残らない …わたしの心に。 どこかで見た設定、とこかで見た人物描写。 ラストもどんでん返しというより、え?そっち方向にいっちゃう?って感じ。 辻村深月の「冷たい校舎…」に近しい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
高校卒業を目前に控え、廃校になった中学校に集まったかつての軽音楽部のメンバーたちが、一人、また一人と殺されていく。 クリスティの『そして誰もいなくなった』のオマージュということで、クローズドサークルに見立て殺人は本家のまま。そこに中高生の恋模様やちょっとした叙述トリックもプラスされ、何となく辻村深月さんの作品を思わせる。 登場人物がいまどきの中高生、しかも軽音楽部でロックバンドってこともあるのか、あまり森さんらしくないと言うか、森作品特有の穏やかさ、美しさがあまり見られなくてちょっと残念。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
台詞がわざとらしいなあ、と違和感バリバリだったのはこういうことか。 血は流れていないのに後味が悪いなんて珍しい。 ウィルコを聴きながら書かれたのであろう。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館で借りた本。 高校の卒業を目前にしたある日、中学時代の軽音部の後輩から電話がかかってきた。当時、恨みがあった教師の内山を懲らしめたいから集まろうと。 いまさら?という気持ちを持ちつつも、訪れた3年ぶりの母校は、廃校になっており、当時の軽音部の仲間たちも現れた時、事件は起こった。 次々と殺されていく仲間たち、3年前に亡くなった透の死は関係があるのか?閉ざされた空間で生き残る為には?
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
閉鎖された中学校の校舎で、かつて軽音楽部で生まれた曲の歌詞通りに起こる連続殺人。アガサ・クリスティー賞受賞作家が書き下ろした現代日本版『そして誰もいなくなった』うーん…これといって、面白みがあるわけではなく、印象に残るわけでもなく…。結局、何が言いたいのかわからない作品であった。やはり、当たり、ハズレが激しい作家である。
Posted by
中学時代を引きずった生き方を続けていた同級生達それぞれの過去との区切りの1日。 どんなに悲しくても生きなきゃいけないんだなぁと。 謎ときにはすっきりできませんでした。
Posted by
雪に閉ざされた廃校、ある企みのもとに集められたメンバー、そして見立て殺人。好物がいっぱい詰まったミステリです。「そして誰もいなくなった」好きには特にたまらないなあ。 次々起こる見立て殺人には、不謹慎ながらわくわく。終盤になってくると、事件の真相はなんとなく分かってきてしまうのだけ...
雪に閉ざされた廃校、ある企みのもとに集められたメンバー、そして見立て殺人。好物がいっぱい詰まったミステリです。「そして誰もいなくなった」好きには特にたまらないなあ。 次々起こる見立て殺人には、不謹慎ながらわくわく。終盤になってくると、事件の真相はなんとなく分かってきてしまうのだけれど。だからといって興が殺がれることはありませんでした。犯人が誰かよりも動機が何なのかという部分にクローズアップされた真相は、また別の緊迫感が感じられて魅力的です。 青春ミステリと言っていいけれど。爽やかさよりもむしろ苦さと痛々しさが強く感じられました。だけどそこから立ち上がる希望が感じられて、読後感には何も残らないなんてことはなかったかも。
Posted by
3年前に死んだ天才。その謎を解くために、集まった仲間たち。何か読みづらくラストも何だかな~ 2015.10.18
Posted by
廃校を舞台にしたクローズド・サークルもの。軽音部のバンド「がらすちっく」が作った曲の歌詞になぞらえられて仲間が一人、また一人と殺されていきます。 暴力教師・内山の存在、姿を見せない内山の共謀者、唯一この場に呼ばれなかったナユタなど、如何にもな設定がフェイクであることが見え見えで、...
廃校を舞台にしたクローズド・サークルもの。軽音部のバンド「がらすちっく」が作った曲の歌詞になぞらえられて仲間が一人、また一人と殺されていきます。 暴力教師・内山の存在、姿を見せない内山の共謀者、唯一この場に呼ばれなかったナユタなど、如何にもな設定がフェイクであることが見え見えで、真相はあまり驚けませんでした。 また、人物描写が浅いので透の感性や真琴の気持ちがよく解らないですし、瑠依紗は自分勝手過ぎて共感出来ず。癖のある文章も相俟って嵌まれませんでした。
Posted by