1,800円以上の注文で送料無料

授業つくり上達法 の商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    2

  3. 3つ

    2

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/07/31

授業の基本がつまっています。今は個別最適な授業とか、自由進度学習とか色々ありますけど、まずはこれを知らないと話になりません。令和の時代にも通用する名著です。

Posted byブクログ

2022/03/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

教師として必要な「基礎基本」の技術について書かれており、読みながら自身の教師としての所作について改めて考えさせられた。 どの項目にも共通しているのは「どれだけ小さいことであっても、すべて己の教師観の表れである」ということ。つまり著者が書いたことを同じようにやるだけでは、意味がないのである。 「なぜそうするのか」という問いにいつでも答えられるよう、確固たる教師観を持つことが大切だと感じた。 ○心に残った内容 ・事前にこの子2人(得意な子と苦手な子)を見る!と決めておくことで、とらえる視線を意識できる。 ・話す時の体の向きや視線、話し方などは職業上訓練されたものでないといけない。(意識して行う) ・自己改造は難しいからこそ、そのことを自覚し、絶えず繰り返す(訓練する)。 ・語りは具体的事実、説きは自身の考えや解説。 ・板書は、「より」よい授業をするためのもの。 ・話し合い→順にどんどん書いていく表現的板書、社会など計画的に進む授業→体系的板書、黒板を一つの画面に見立てて、進むに従って完成させていく→構成的板書 ・教師の話、子どもの話、作業の3つのうち、一番大切なのは教師の話。なぜなら教室でしか聞けないし、問い返しもできないから。だからこそ、何があっても教師が話し始めたら必ず前を向くようにする。「とりきめ」をつくる。合図も要るかも。 ・とりきめたからには、教師が必ず守る。 ・「ほめる叱る」より、「正しい誤り」を。 ・叱ることと誤りを指摘することは違うと感じさせることが大切。 ・誤り指摘の3段階…①達成度指摘「もう少し!」②頑張ってほしいという指摘「もう終わり?」③真っ直ぐ評価断定「ダメ」 ・愛情を込めた教師の表情の裏打ちがあってこそ、評価の意味が生まれる。

Posted byブクログ

2020/02/21

話す、書く、評価する、など項目ごとにまとめられているのでわかりやすい。 チョークの持ち方、生徒への目配り、細かなことがかなり具体的に書かれています。 教師なりたてのころはかなり参考になると思う。 ただ声掛けの仕方、授業規律の守り方など、いささか古いかなと思うところもある。 不...

話す、書く、評価する、など項目ごとにまとめられているのでわかりやすい。 チョークの持ち方、生徒への目配り、細かなことがかなり具体的に書かれています。 教師なりたてのころはかなり参考になると思う。 ただ声掛けの仕方、授業規律の守り方など、いささか古いかなと思うところもある。 不易流行でいえば、不易の部分は理解できると思う。

Posted byブクログ

2014/08/07

ベテラン教師の授業Tips 私なりのセオリーだというところに著者の良心を思う 同僚として働きながらその様子を見て,話を伺えるなら新任教員や教職志望学生に大きな示唆を与えると思う。 しかし,体験のないところにTipsをなげこむと,それをすることだけに意識が向き,全体を見ることができ...

ベテラン教師の授業Tips 私なりのセオリーだというところに著者の良心を思う 同僚として働きながらその様子を見て,話を伺えるなら新任教員や教職志望学生に大きな示唆を与えると思う。 しかし,体験のないところにTipsをなげこむと,それをすることだけに意識が向き,全体を見ることができなくなりそうだ。でも,最初は部分から取り組むしかないような気もする。全体を考えた上で部分にいかに取り組むか,取り組めるかはその人のセンスか?

Posted byブクログ

2013/08/11

Ⅰ見る・動く 1.「四分六の構え」を身につける ・黒板:子供=4:6 ・対象生徒:学級全員=4:6 2.子供を見て授業をしているか ・生徒の上を「流れる視線」ではなく、生徒一人一人の学習状況を「とらえる視線」 3.目で聞き、耳で見ることができるか ・指導の複合性…教師がひとつ...

Ⅰ見る・動く 1.「四分六の構え」を身につける ・黒板:子供=4:6 ・対象生徒:学級全員=4:6 2.子供を見て授業をしているか ・生徒の上を「流れる視線」ではなく、生徒一人一人の学習状況を「とらえる視線」 3.目で聞き、耳で見ることができるか ・指導の複合性…教師がひとつの行為をしながらも他の教育的注意をはらっていく指導 ・目で聞き、耳で見る 4.立つべき位置を意識しているか ・黒板との位置関係で、「四分六の構え」の向きは変わる。 ・重要な発問・説明のときには教卓の前に立つ ・個人問答の時は、発言する生徒との間になるべく多くの生徒を抱え込む位置に移動する。 ・接近しての問答は、対象生徒:学級全員=4:6 5.机間巡視に計画性があるか ・机間巡視の経路と対象生徒を決めておく 6.正面から話す、後ろから話す ・反抗的、気弱な生徒→後ろから接近 ・親密、理解度の高い生徒→前から接近 7.「美しさ」と「たくましさ」を身につける方法 ・服装や言動から、清潔感のある頼れる印象を生徒に与えるようにする。 8.動くべきとき、動かざるべきとき ・生徒のための古紙の軽さを身につける。 ・自分で行うこと、生徒に任せることの区別をつける。 Ⅱしゃべる 9.声の悪い教師はどうしたらいいのか 10.自分の声を使いこなしているか ・まず、大きく強い声を出す。次に、全員に聞こえる程度の小さく、弱い声を出せるようにする。 ・胸声、腹声、地声の使い分けをする。叱るときは腹声で。 11.自分の口癖を自覚しているか ・口癖、間投詞、アクセントを自覚する。 12.イントネーションとプロミネンス ・話し手が強調したい情報を強く発音する。 ・話の調子に合わせて抑揚をつけて話す。 13.「間」は授業内容への誘い水 ・しゃべり出しや話の切れ目に、聞き手をゆっくり見まわして心の中で「エー」という間投詞をつぶやくと、間を作る ことができる。 14.「読み聞かせ」をやっているか ・すべての教師が読み聞かせを行ったほうがいい ・読み聞かせ作品を選ぶ基準 ①長編であること ②1回20分以内とし、それを読みつないでいくこと ③内容が事件性に富んでいること。たとえそれが科学的読み物であっても、そういう性格をもっているものを選ぶこと ④描写的部分、事実のそのままの報告記録という部分を含みもっていること。 ⑤教師自身が好きな、ひきつけられた経験のある作品内容であること。 Ⅲ書く・つくる 15.「板書」はイタガキではない 16.字が下手な教師はどうしたらいいか ・活字文字のような字体で、四角い枠の中にいっぱいにおさまるような字を書くと、わかりやすい字に見える。 17.しゃべるスピードで板書できるか ・2回繰り返してしゃべる間に書く ・「……」や「――」を使って、省略して書く 18.表現的板書・構成的板書・体系的板書 ・表現的板書…生徒の発言を短い言葉に変換して板書する ・構成的板書…黒板全体を一つの構成された図になるように板書する ・体系的板書…説明の順に板書する ・体系的板書を基本として、表現的板書と構成的板書を取り入れる 19.芸術的板書にチャレンジを ・構成的板書の四つのポイント ①板書計画 ②チョークの色 ③字の大きさ、書く場所 ④書く順序と書く時間 20.色チョークを使いこなしているか ・赤…印象は鮮烈だが、見にくい ・青…見にくいので、いろどりとして使う ・黄…白よりも見やすい場合がある 21.「はりもの」も板書技術の一つ 22.自作教材は教師の財産 ・市販の教材でも、必ず自分が使いやすいように改善をする。 Ⅳきめる・評価する 23.教師が守れるかどうかがカギ ・きまりをつくる三つの原則 ①一度にたくさん作らない ②必要な時に作る ③管理的に締め付けない 24.教師に要求を出すことを教える ・わからないところがあったら、必ず「わかりません、もう一度」と口に出して言うこと ・話し合いの途中で時間切れになったが、もっと続けたいときは、時間延長要求を出す 25.合理的根拠と合意のないものはダメ ・できない約束をしてはならない。 ・約束を守らないことは不誠実になる ・授業規律は生徒一人ひとりにとって必要であり、生徒全員の利益を守るためにある 26.時間とのたたかいを教える ・時間を決め、時間内で作業を終える訓練をする 27.オーケストラの指揮者のごとく ・合図が授業に能率とゲーム的要素をもちこむ 28.「ほめる」「叱る」より「正しい」「誤り」の評価を ・善悪と正誤の区別をする 29.「まちがい指摘」の三段階 ①部分否定・達成度指摘 ②一層の努力を要請するための否定評価 ③直さない評価・断定 ・学習者の状況によって使い分ける。

Posted byブクログ