大きなたまご の商品レビュー
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ある日、トリケラトプスの卵が孵ったら。 ネイトはニューハンプシャー州の小さな町に住む少年。ある日、めんどりが大きな卵を産む。6週間後、そこから生まれたのはトリケラトプスだった。ペットの恐竜アンクル・ビーズレーをめぐって、ネイトが学んだことは。 ただ普通に自分の家で生まれたペットを大切にするネイトと、大人たちの自分勝手な行動の対比が印象的。最初はお金儲けのために連絡してくる会社の大人たち、そして税金と票ことしか頭にない議員たち。資本主義と民主主義のアメリカという印象をあらためて受ける。あとはテレビでネイトの訴えを聞いて押し寄せる善意の力も。人情によって動かされる民衆と、その結果の行動というのもなんとなくアメリカ的。 ネイトのそばで一緒にアンクル・ビーズレーを見守るチーマー先生の、科学的に重要でも世間にはその大切さが伝わらない、だから効果的な訴え方を考える、という戦略家の一面も面白い。 恐竜にワクワクし、ハッピーエンドにホッとする。これは確かに子どもに人気の本だろうと思った。
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これは面白い! 急展開はないけど先が読めない、どんなラストに辿り着くのか…?と思ったら、想像もしない展開のハッピーエンドでした。一気に読んでしまった。
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うるさくて地下室に閉じ込めようとしためんどりはとても大きな卵をうみました 果たして何が産まれるのか?
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荒唐無稽な設定なのに、 日常風景や生物の描写 がリアルで、 ついついひきこまれて しまいました。 非日常のワクワク感と、 古きアメリカの片田舎 の懐しき空気を感じる ことができます。
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岩波の少年文庫です。 飼っている鶏からトリケラトプスが生まれるという奇想天外なお話。 子ども向けですが、なかなかに引き込まれました。いろんな危機にドキドキしたり、挿絵もアメリカっぽく、とても写実的に描かれており、恐竜がだんだん大きくなる様子もわかりやすかったです。 主に大人とのや...
岩波の少年文庫です。 飼っている鶏からトリケラトプスが生まれるという奇想天外なお話。 子ども向けですが、なかなかに引き込まれました。いろんな危機にドキドキしたり、挿絵もアメリカっぽく、とても写実的に描かれており、恐竜がだんだん大きくなる様子もわかりやすかったです。 主に大人とのやりとりが多く、最後まで味方になってくれた博士がいたのが救いです。
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たまごから「命」を育てながらその動物と主人公と一緒にワクワクハラハラして楽しむことができる作品である。
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手に取る機会があって読んだ。 ぼくは、ネイサン・トゥイッチェル、12歳。 アメリカのニューハンプシャー州、フリーダムという小さな町に住んでいます。 6月16日の朝、ぼくの家のめんどりが、見たこともないような、大きな大きなたまごを産みました。 6週間後、ついにたまごからかえったのは、おどろきの生きものだったんです! おもしろかったです。 松岡享子さん訳、地図つき、と知って期待して読み始めました。 語り手は主人公のネイサン、気安い口語体で、友だちの話をきくように読めます。 ネイサンがこの物語をときに説明的に記すのは、「ものを書くときは、自分の知っていることは人も知っていると思ってはいけない、どんな人が読むかわからないんだから」という、新聞記者の父親からの教えによることをさりげなく書いているのも好印象でした。 自分本意では伝わらないということ、思春期に差し掛かってくる子どもの心にも残るかどうか。 さて、はじまり10ページもしないうちに、めんどりに異変が起き「何か起こるぞ」とわくわくしてきます。 たまごからかえるのは恐竜のトリケラトプス(アンクル・ビーズレー)で、想像の範囲内でしたが非科学的な感じはします。 そこを、登場する古生物学者のチーマー先生とネイサンたちの会話で、超常現象や突然変異を否定できない気持ちにしてしまうのだから、さすがです。 それからは、ネイサンといっしょに、まわりの喧騒や思惑に呆れたり、アンクル・ビーズレーの成長に驚いたり悩んだりしながら進みます。 最後はどうなってしまうのかと思いましたが、うまくまとまっています。 1956年発行、60年以上経ってもおもしろいってすごいことです。 「訳者あとがき」にもありますが、アメリカ的な物語なので、「恐竜なんて子どもっぼい」以外の受け取り方もできるし、四年生から高学年におすすめです。
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ネイト少年の家の雌鶏が大きな卵を産みました。 一生懸命世話をして、孵化を今か今かと待つ人々。 さぁ、なんと生まれたのは恐竜でした。 ワシントンから来ていた科学者チーマーとネイトは、恐竜の行く末を案じることになります。 ワシントンに連れていくことになるのですが…。 話の展開が速やか...
ネイト少年の家の雌鶏が大きな卵を産みました。 一生懸命世話をして、孵化を今か今かと待つ人々。 さぁ、なんと生まれたのは恐竜でした。 ワシントンから来ていた科学者チーマーとネイトは、恐竜の行く末を案じることになります。 ワシントンに連れていくことになるのですが…。 話の展開が速やかで読者を飽きさせません。 アメリカの図書館員であった訳者が綴る日本語により、両国の架け橋に相応しい読みやすさの一冊となっています。
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この本のタイトルからは予想もつかない まさかの展開。 書かれたのは、1950年代 ですから、これを読んだ子供たちは びっくりワクワクしたことでしょう。 今では、ジュラシック・パークで、恐竜が卵からかえるシーンを見たり、 遺伝子組み換えやら DNA操作やら なんでもありの時代になっ...
この本のタイトルからは予想もつかない まさかの展開。 書かれたのは、1950年代 ですから、これを読んだ子供たちは びっくりワクワクしたことでしょう。 今では、ジュラシック・パークで、恐竜が卵からかえるシーンを見たり、 遺伝子組み換えやら DNA操作やら なんでもありの時代になってしまいましたね。 それにしても、話がどうなっていくのやら。 というより やはり どうして 鶏から恐竜が??? 気になります。 訳者あとがきで書かれているように、問題解決の方法がとてもアメリカ的。 空想もの語りが、現実に戻ったようです。 日本じゃ そんな発想は出てこないかもね。 でも 1つだけ思い出しました。 2014年に読んだ この本。 ↓ 新・白神山地―森は蘇るか (セレクテッド・ドキュメンタリー) 佐藤 昌明 緑風出版 ( 2006-05 ) ISBN: 9784846106119 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/484610611X/seaapteacucom-22/ref=nosim 「青秋林道建設反対運動」の決め手の一つとなったのは、政治家宛ての手紙の山ならぬ 署名の山。 署名でいっぱいのたくさんの箱の写真が、掲載されていました。 地道な活動によって、白神山地の自然は守られた! ということです。 2017/4/1 予約 4/4 借りて読み始める。4/24 読み終わる。 大きなたまご (岩波少年文庫) 内容と著者は 内容 : 原タイトル:The enormous egg ネイトの家で飼っているめんどりが、ある朝、巨大なたまごを産んだ。 世話をすること6週間、ついに出てきたのは、なんと、誰も本物を見たことのない、あの生きもの、トリケラトプスという恐竜(きょうりゅう)だった! ネイトは恐竜にアンクル・ビーズレーと名前をつけた。 ところが、恐竜で金もうけしようとする人が現(あらわ)れて…。 わくわくどきどきがとまらない冒険の物語。 著者 : オリバー・バターワース 1915〜90年。コネチカット州生まれ。ミドルベリー・カレッジ卒業。 ハートフォード女子大学で英語を教えた。 訳者 : 松岡 享子 日本の翻訳家、児童文学研究者。 ビバリー・クリアリーの「ゆかいなヘンリーくんシリーズ」や、マイケル・ボンドの「くまのパディントンシリーズ」の翻訳で知られる。
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古き良きアメリカがここにありました。 子どもは親の手伝いをよくし、親は子どもの自主性を尊重する。 朝起きたら鶏の世話をします。エサをやり、水をやる。 それからまきを台所に運ぶ。 ネイトのお父さんは、地元の小さな新聞社をやっているので、ネイトは朝ご飯がすむとお父さんと印刷所に行き...
古き良きアメリカがここにありました。 子どもは親の手伝いをよくし、親は子どもの自主性を尊重する。 朝起きたら鶏の世話をします。エサをやり、水をやる。 それからまきを台所に運ぶ。 ネイトのお父さんは、地元の小さな新聞社をやっているので、ネイトは朝ご飯がすむとお父さんと印刷所に行きます。 新聞を折ったり、自転車で町中に配達したり。 ネイトが世話をしているめんどりが、巨大なたまごを産んだ時も、ネイトは一生懸命面倒を見ました。 それは、義務ではなくて、そうしたかったから。 なかなか卵がかえらず心配したり、生まれてきたのが恐竜だったのに驚きつつも、かわいがって世話を焼きます。 が、そこに大人の思惑が絡んでくると…。 ネイトの親も、学校の先生も、初めて恐竜を認めてくれたチーマー先生も、とても誠実で子ども思いのいい大人です。 しかし、世の中にはそんな大人ばかりではないのです。 大食いで、時代遅れな恐竜という生き物は、買う価値がないから動物園で飼うべきではない。殺してしまえという政治家。 私はチーマー先生が何かとっておきの秘策を出して恐竜を救うのではないかと、ずっと期待しながら読んでいたのですが、チーマー先生は良識ある大人なので、決められたことには従う人です。 このままでは、恐竜は殺されてしまう。 動物園から恐竜を盗み出して助けようというネイトに、チーマー先生は言います。 「ねえ、ネイト君。上院議員がああやって息をしていられるのは、なんのおかげだと思う?」 民主主義が正しく機能しているアメリカ。 自分の意見を述べること。 同じ考えの人と協力し合うこと。 それが、大人の横暴をひっくり返すこともできること。 今はもうあまり読まれなくなったタイプの児童文学かもしれませんが、社会が子どもの成長を見守り促すことの大切さは、不変だと思います。
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