反人生 の商品レビュー
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社会に出ない の 友だちのはずなのに、いつの間にか、社会になっちゃっていたんだね 越境と逸脱 の 友情ってものにも終わりがくるんだなあ って言葉 そう、そう、そう、、、 そうなんだよ~~~ って思った 寂しいけどそういうものなんだな。。。 時が経てばまた変わりそう
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山崎ナオコーラさんの作品って、良い意味で後味が悪くてクセになります。スッキリしないのに、また読んじゃうんだよなぁ
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割と好きな世界観。 表題作では、主人公が淡々としているからかえって感情移入しやすかった。少し先の未来が描かれていて、こんな感じになってるのかなぁと想像できて面白い。主人公が普通に同性愛の概念を持っていて好感を持った。 サンリオはまだあるんだな。丁寧に「マイメロ」について説明され...
割と好きな世界観。 表題作では、主人公が淡々としているからかえって感情移入しやすかった。少し先の未来が描かれていて、こんな感じになってるのかなぁと想像できて面白い。主人公が普通に同性愛の概念を持っていて好感を持った。 サンリオはまだあるんだな。丁寧に「マイメロ」について説明されて、何か笑った。 最後の「社会に出ない」の、本気で会おうとは思っていないけど、大学のサークル仲間の家を探す感じとか、なんかリアルだなぁと思った。
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「ゆるいつながり」をテーマに据えた短編集。 ゆるくあろうと思っても、崩れてしまう関係もあれば、 気づくと続いている関係もある。 人と人との糸は、とても複雑だ。
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文章が、綺麗だなぁ、と感じた。 友達だと思っていた人から、友達を終わりにしよう、 と言われるって、どんな気持ちになるんだろうな。 そのままだっていれるはずなのに、 終わりを選ぶのは、何故なんだろうな。 男と女だからって理由だけではなんだか割り切れない。 切ない気持ちになった。
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久しぶりのナオコーラは、子どもを産んで男女の友情を気にしてた。 最後の「社会に出ない」は、エッセイなのかなってくらいリアルでおもしろかった。 社会になっちゃったらつまらない部分もすごくある。
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鋭すぎる、と思っていた彼女の部分が少し丸くなり、読みやすくなった気がする しかし独特の感性は残ってて。これからも楽しみ
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彼女の作品はまだ2作くらいしか読んでないけど、これ1冊でなんとなく山崎ナオコーラ的哲学なり世界がわかるような気がしました。 この本は短編集ですが、反人生は、上品な55歳になった女性が「人生作り」には興味ないといいつつ、色々毒づいているのがおもしろい。 けっこうこういう感じの年上の...
彼女の作品はまだ2作くらいしか読んでないけど、これ1冊でなんとなく山崎ナオコーラ的哲学なり世界がわかるような気がしました。 この本は短編集ですが、反人生は、上品な55歳になった女性が「人生作り」には興味ないといいつつ、色々毒づいているのがおもしろい。 けっこうこういう感じの年上の女性に何度か会ったことあるかも。割といないようでよくいるタイプの人かもしれない。というか実は皆こんなようなこと考えているのかもしれないね。なんとなくシュールな感じがよかった。
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短編集。 特に共通点はないような気もするけど、 「他者との関わりかた」みたいなものをどのストーリーからも感じたかな。 個人的には表題作の『反人生』よりも最後の『社会に出ない』が共感できた。 社会人になってから学生時代の友達に会うのって結構複雑なところある。 自分の仕事とかプラ...
短編集。 特に共通点はないような気もするけど、 「他者との関わりかた」みたいなものをどのストーリーからも感じたかな。 個人的には表題作の『反人生』よりも最後の『社会に出ない』が共感できた。 社会人になってから学生時代の友達に会うのって結構複雑なところある。 自分の仕事とかプライベートが順調ならまだしも、うまくいかないことがあると会いたくないなーと思うことも確かだし。 学生時代はそれも含めて飲みながら相談したりできたけど、なんとなく弱みみたいなの見せられなくなったり。 社会人というか大人になるって大変だなあってしみじみ。 山崎くんには結局会えなかったけど、きっと会いたくない理由があるんだろうな。 それを無理やり引っ張り出すのってやっぱり違うと思うし、ラストはあんな感じで正解だなーと思った。
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《反人生》 「人生作りには、興味がない」 「むしろ世界を作りたい」 ヒロインの萩子は、一瞬一瞬のきらめきのために頭を使いたい、という刹那主義者。『世界の傍観者』であり、自分の物語は持たない。頭の中で生まれ、頭の中で死んでいくと思っているという。 一方、彼女の好きな人の婚約者は、『人生を作る』という目標を持つ真逆の人物。二人の結婚式をぶち壊し、はたと気づく。世界を見るだけでは済ませられず壊したり、行動したり、人生にあらがうことはできないと。 なんちゅうことを考えとるんや、ナオコーラ。そして相変わらずナオコーラの小説のタイトルは強い。 《T感覚》 母と娘の別れ。死ねば肉体は皆のものになる。 たった4ページだけど、美しい物語だ。 《越境と逸脱》 共感という意味ではこれが一番。 真面目な世界、常識から逸脱するために、男友達とつるむ。「女子会」の議題は恋愛や進路相談、内容のある話ばかりでつまらない。だから越境する。 でも、自分も社会に出て、結婚なんてしちゃったらすっかりモラリストになってるねんな。そして友だちにも変な期待をしてる。「ああ、変わったな」と。 異性に友情は成立するのか?なんてそんな単純な問いかけじゃない。友情は、形を変える。 《社会に出ない》 これもうんうん頷きながら読めた。 『みんなに会いたくないな』って思うことあるもん。そして、周りにもそんな人がたくさんいる。友だちなのに社会になってしまってるのかあ。 友だちが無職でも不妊でも明るく話してくれればなんとも思わないし、喋りたくないなら聞かないけど、いざ自分が当事者なら会わないのが一番楽って思っちゃうな。
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