岸辺のヤービ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
リンドグレーンとか、バーネットのような翻訳物のような雰囲気をもった作品。 登場人物(動物かな?)が個性的だし、彼らから話を聞くウタドリ先生の存在もとても素敵です。 色々なところに伏線を残し、次作への予感を漂わせてくれています。とっても楽しみな作品です。
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普段は児童書をあまり読まないが、作家さんと装丁が気になって読んでみる。子供向けの童話だが、大人が読んでも十分に楽しめる内容。子供大人どちらともおすすめできる、読みやすい内容である。自分が子供だったら、読んでいたなと納得できる。読み進めていくごとに冒険と自然の移ろいがマッチしていて...
普段は児童書をあまり読まないが、作家さんと装丁が気になって読んでみる。子供向けの童話だが、大人が読んでも十分に楽しめる内容。子供大人どちらともおすすめできる、読みやすい内容である。自分が子供だったら、読んでいたなと納得できる。読み進めていくごとに冒険と自然の移ろいがマッチしていて、ヤービの成長が感じられて良かった。ヤービと自然、生き物との関わりの中で、様々なことを感じたり、時には可愛い姿、哀愁さが見え、無事に岸辺に辿りついたので、冒険はひとしおという感じがする。本作は続きがあるそうなのでそちらも楽しみ。
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人間には殆ど知られていないカヤネズミほどの小さな生き物で、家族と暮らすヤービという男の子との出会いとその仲間たちの交流。 読み終えてみて、物語の背景や設定説明のような印象で、交流や展開はあるものの大きなメッセージ性もなく、次巻から話が面白くなるのか?とおもわせる。が、それにしても...
人間には殆ど知られていないカヤネズミほどの小さな生き物で、家族と暮らすヤービという男の子との出会いとその仲間たちの交流。 読み終えてみて、物語の背景や設定説明のような印象で、交流や展開はあるものの大きなメッセージ性もなく、次巻から話が面白くなるのか?とおもわせる。が、それにしても一冊の本として刊行されているにしては、がっかりであった。 特に100ページあたりまでは退屈で、ヤービのお母さんの指輪が見つかり、物語が大きく動き出すのかというと、普通に家に戻る。 初めの方に出てきたトリカが食べないと言っていた理由や、お母さんが不機嫌な訳なども納得が行かずに終わる。 命を食す事、環境、虫の生態や、多種との共存、ストレスのやり場など、多くのテーマを散りばめているが、全体としてぼんやりとしたまま。 昔からある児童文学に似た設定でもあるが、あえて今、この設定が必要な意味も見出せない。 挿絵は丁寧で良いが、イメージは固定してしまいそう。
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もうここ10年以上梨木さんの新作を楽しみに待って読んでいるのだけれど、これはやっぱり特別な物語だ。本格的な児童書ファンタジーは久しぶりだし、水辺の生き物たちやボート、過去の名作児童書を彷彿とさせるような語り口、その中に同時代的な重要なテーマ性を盛りこむところとか、梨木さんらしさが...
もうここ10年以上梨木さんの新作を楽しみに待って読んでいるのだけれど、これはやっぱり特別な物語だ。本格的な児童書ファンタジーは久しぶりだし、水辺の生き物たちやボート、過去の名作児童書を彷彿とさせるような語り口、その中に同時代的な重要なテーマ性を盛りこむところとか、梨木さんらしさがつまった明るい雰囲気に包まれた物語だ。ヤービの少年らしい心の動きや、冒険を求めるパパ、おしゃべりなトリカなど魅力的な人物像も素敵だ。「ムーミン」とか「床下の小人たち」とかを思い出しながら読んだ。
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素敵な土地だなぁ。 ムーミン初期のような、小さな世界が素敵。 土地や学校について、もっと知りたいです。
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小沢さかえさんの挿絵が本当にステキ。 舞台はマッドガイド・ウォーターという岸辺。 近くのフリースクールの教師をしているウタドリさんとクーイ族というモグラでもない、ネズミでもない、ふわふわの毛に覆われた直立歩行する男の子ヤービとの出会い。 ちょっと虚言癖のある女の子トリカとの...
小沢さかえさんの挿絵が本当にステキ。 舞台はマッドガイド・ウォーターという岸辺。 近くのフリースクールの教師をしているウタドリさんとクーイ族というモグラでもない、ネズミでもない、ふわふわの毛に覆われた直立歩行する男の子ヤービとの出会い。 ちょっと虚言癖のある女の子トリカとの出会いでヤービのいとこのセジロがごはんを食べられなくなってしまったこと。 仲良くなったヤービ、セジロ、トリカの冒険! 名前のこと、小さな人たちの暮らしのことなど。 ちょっと、ムーミンを思い起こす。
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好奇心旺盛なヤービが可愛い。ミルクキャンディを持って泳ぐシーンが好き。ムーミンっぽい雰囲気。続編があるみたいなので楽しみ。
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お話と絵の雰囲気がぴったりあっていて,愛すべきヤービのいろいろなことがとっても楽しい.マッドガイド・ウオーターに私も行ってみたい.
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岸辺に住むちっちゃくて不思議な生き物ヤービ。 人間の言葉が話せるヤービは、ひとりの大きい人たち(人間のこと)と出会います。 昔(今もだけれど)大好きだった佐藤さとるの 『コロボックルシリーズ』を思い出して とても懐かしい気持ちになりました。 『自分なら絶対コロボックルに出会っても...
岸辺に住むちっちゃくて不思議な生き物ヤービ。 人間の言葉が話せるヤービは、ひとりの大きい人たち(人間のこと)と出会います。 昔(今もだけれど)大好きだった佐藤さとるの 『コロボックルシリーズ』を思い出して とても懐かしい気持ちになりました。 『自分なら絶対コロボックルに出会っても、誰かに秘密をもらしたりしないのに!』とコロボックルと出会えるのを本気で待っていた遠い日のアタシ。。。(笑) そんな純真な心はすっかりどこかへ消え去ってしまった今でも この手の本を読むと、やっぱりキョロキョロしてしまうのです。 『私の近くにも、もしかしてヤービがいるんじゃないか?!』って。
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梨木さん、児童文学の世界にもどってきてくれてありがとう。「お日さまの下ではたっぷり汗をかき、お月さまの下ではたっぷりさまざまなことを考えてきた」ヤービ君とまわりの人(?)のお話面白かったよ。 お話の背景は、水辺や命の連鎖や植物や鳥や虫や…梨木ワールド全開なのが嬉しいです。自然の...
梨木さん、児童文学の世界にもどってきてくれてありがとう。「お日さまの下ではたっぷり汗をかき、お月さまの下ではたっぷりさまざまなことを考えてきた」ヤービ君とまわりの人(?)のお話面白かったよ。 お話の背景は、水辺や命の連鎖や植物や鳥や虫や…梨木ワールド全開なのが嬉しいです。自然の恵みに囲まれながらも、いろいろ問題を抱える彼らの生活や、解決に努力する姿が愛しいのは、ウタドリさんがちょっと引いた位置から愛情と尊敬をこめて語ってくれているからでしょう。 表紙や挿絵もヤービ君たちの世界にぴったり。見返しには、ちゃんと地図もついている! 巻末のウタドリさんのメッセージでは、続編があるみたい、そうこなくちゃね。
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