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松浦弥太郎の「男の一流品カタログ」 の商品レビュー

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2015/09/13

 松浦弥太郎氏の、一流品カタログとエッセイ集。ちょっと奇をてらい過ぎたのか、選んだ100のモノを欲しいなと共感できたものはほとんどない。自分流の一流品とは、結構バイアスがかかるものだなあ。  そんな中でも、バー・ラジオの尾崎店主との対話が興味深かった。「美しくしていくのが使い手の...

 松浦弥太郎氏の、一流品カタログとエッセイ集。ちょっと奇をてらい過ぎたのか、選んだ100のモノを欲しいなと共感できたものはほとんどない。自分流の一流品とは、結構バイアスがかかるものだなあ。  そんな中でも、バー・ラジオの尾崎店主との対話が興味深かった。「美しくしていくのが使い手の使命。」ジョンロブの靴に例えて、手入れすることでもっといいものになると。中途半端なモノを買ってはいけない。そしていいモノには官能がある。奥ゆかしい言葉だなと思った。  結局、一流品とは何か。だれかが、心を込めて作ったもの。丁寧に過ごした時間が、ある品物に宿る感覚。常にシンプルで、整った常態であるのは難しいけれど、自分の為の一流品カタログを作ってみたいなと思った。

Posted byブクログ