アメリカの戦争責任 の商品レビュー
アメリカの戦争責任について考える時、勝者は歴史を自らに都合良く描き、正当化の理論を編み上げる。原爆投下もその一つだろう。「戦争終結を早め多くの命を救った」とされるが本当にそうなのか。その一方的な論理に疑問を抱くのは歴史を学ぶ者の責務だ。 敗者が声を上げにくい状況で勝者が生み出...
アメリカの戦争責任について考える時、勝者は歴史を自らに都合良く描き、正当化の理論を編み上げる。原爆投下もその一つだろう。「戦争終結を早め多くの命を救った」とされるが本当にそうなのか。その一方的な論理に疑問を抱くのは歴史を学ぶ者の責務だ。 敗者が声を上げにくい状況で勝者が生み出した「正義」を無批判に受け入れる危うさ。問うべきは勝敗を超えた普遍的な人間の倫理ではないか。空襲、そして原爆投下が戦争犯罪であるとする見方も根強い。 歴史を直視し検証する意味は大きい。他者の痛みに寄り添う視点を持つこと、それが未来の平和への礎となるのではないだろうか。
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単なるアメリカ叩きではなく、歴史の1ページとしてこれからの人類が冷静な解釈をしていくとしたら、こういう手法で解釈するだろうな。とても勉強になった。
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- ネタバレ
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第二次大戦の終結時にアメリカは原爆を投下したが、その必要はあったのか、様々な資料をもとに考察して、とても勉強になった。最後に書かれた「アメリカ人が勝ったことをもって正義だと思ったら大間違いであるし、日本人も負けたからといって卑屈になってはいけない」と正にその通りと思った。
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先の大戦のことをとても分かりやすく、簡単にしれます。今まで自分はどれだけ無知だったのかと驚きました!興味が無い人でも知っておかなければいけないことだと思います‼️ぜひ読んでみてください‼️
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戦争責任と言うと、戦争を起こした側、第二次大戦で言えば枢軸国側の責任と捉えられる。しかし本当にそれだけなのだろうか?人類の歴史の中では、往々にして戦争に勝利した側の歴史が優先される。敗者側の歴史は排除されるのだ。 第二次世界大戦で連合国が勝利した段階で、日本の目指していた理想は...
戦争責任と言うと、戦争を起こした側、第二次大戦で言えば枢軸国側の責任と捉えられる。しかし本当にそれだけなのだろうか?人類の歴史の中では、往々にして戦争に勝利した側の歴史が優先される。敗者側の歴史は排除されるのだ。 第二次世界大戦で連合国が勝利した段階で、日本の目指していた理想は瓦解し、過去は全て悪とされた。戦後マスコミも学校教育もWGIPの下、連合国側の歴史を是としてきた。その中で敢えてアメリカの戦争責任という、戦後最大のタブーに挑戦したのがこの書籍である。 事実を丹念に掘り起こし、第二次世界大戦前後の連合国とアメリカ、日本、首脳同士のつばぜり合いを追うことで、原子爆弾を落とす事が終戦の手段ではなく、目的化していたことを暴き出している。 たとえ戦争と言えど、民間人を無差別に虐殺していいわけがない。この原則に立てば、日本への原子爆弾投下は、アメリカの戦争犯罪と結論付けている。 これが歴史の真実ではないだろうか。是非日本人に読んでほしい。それはアメリカを非難し刃を向けるのではなく、過去を肯定的にとらえなおす事で、日本の芯を取り戻しより良い未来を紡ぎ出すことが出来るように思うからだ。
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原爆投下までの米国政府内での意思決定の過程を分析し、「原爆により戦争が早期終結に向かった」という米国国内で一般的な言説への反論を試みた著書。日本人として原爆投下の背景を考えるうえで非常にためになる本。情報がやや古く、特にオバマ大統領の広島訪問の前であるという点が少し残念。
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明治天皇の孫の孫で旧皇族の竹田家のご出身という高貴な身分でありながら、歯に衣着せない強烈な物言いで「言論のサファリパーク」と呼ばれる保守系の番組・「虎ノ門ニュース」で放送禁止用語を連発する竹田センセイ。戦後あちこちの場面で語られてきた「日本の戦争責任」に異を唱え、日本が参戦せざる...
明治天皇の孫の孫で旧皇族の竹田家のご出身という高貴な身分でありながら、歯に衣着せない強烈な物言いで「言論のサファリパーク」と呼ばれる保守系の番組・「虎ノ門ニュース」で放送禁止用語を連発する竹田センセイ。戦後あちこちの場面で語られてきた「日本の戦争責任」に異を唱え、日本が参戦せざるを得ないように仕向け、明らかな国際法違反によって日本に原爆を落とし、ソ連と共謀して日本を欺いたアメリカの戦争責任について描き出したのがこの一冊。単にアメリカを糾弾するのではなく、日米が将来に渡って真の関係を築くために明らかにした「日米友好の書」という、センセイの熱き思いが込められた作品。
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今まで誰も論じようとしなかった第二次大戦におけるアメリカの戦争責任、特に原爆使用について書いた1冊。 今日のアメリカの政府見解では、アメリカが原爆を使用したおかげでたくさんの命が救われた。だから、原爆使用は正しかったとされている。 しかし、ルーズベルトやトルーマン、その側近た...
今まで誰も論じようとしなかった第二次大戦におけるアメリカの戦争責任、特に原爆使用について書いた1冊。 今日のアメリカの政府見解では、アメリカが原爆を使用したおかげでたくさんの命が救われた。だから、原爆使用は正しかったとされている。 しかし、ルーズベルトやトルーマン、その側近たちの回顧録等から原爆使用に関して様々な真実が明らかになっている今日、アメリカは本当に命を救うためだけに原爆を使用したのか? それならば、2発目の使用はなんなのか。 日米がよりよい関係を築くためにはこの問題を解決しなければならない。
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これだけを読むと反米になると思うほど、米国人はひどいことをしてくれた。 しかし、日米の戦いがあったから、かつての敵が今は友。 歴史を知って真の同盟を。
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中立の立場を維持しようとしながら、 アメリカの戦争責任について非常に論理的にわかりやすく書いてあった。 日本の戦争責任についても詳しく勉強したい。 私自身、フラットな視点で見れる人間でありたい。
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