TATTOO DESIGN BOOK の商品レビュー

富士美出版

2023/03/30

フェイクタトゥー施術（エアブラシと特殊メイク用塗料使用）のために購入しました。参考になっています。

今住んでいるNZでは当たり前のタトゥー。警官の96%がタトゥーを入れているらしい。私はタトゥーデザインの提供をしているが自分が入れたいとは思わない。
が、しかしタトゥーがどれくらい痛いのかには非常〜に興味があるので1cm角くらいのものを見えないところに入れてみたいという願望がある。

2011/11/21

週末に見学し、聴講した、浮世絵彫師と入れ墨彫師のイベントで、紹介されていた本。
こんな本も出ているんだ！と驚きながら手に取りました。

さまざまな図柄が紹介されていますが、同じ題材を複数の彫師が手掛けたものが、1ページ4パターンごとに掲載されています。
同じ浮世絵作品などをベースにしていながらも、少しずつ表現が違うことが視覚的に一目瞭然。
ひとつとして同じ風には仕上がっていないことに驚かされ、目からウロコが落ちる思いがしました。

『TATTOO DESIGN BOOK』は、シリーズ化されており、この本は第6弾。
そんなに続いているということは、人気シリーズなんですね。
この本では、浮世絵でいう「武者絵」が元絵とされているものが取り扱われています。

てっきり、勇ましい絵ばかりかと思いきや、女性の絵も載っていました。
弁天様がおり、やはり女性は仏像モチーフになるのかと思いきや、安珍清姫や八百屋お七などもいて、その意外さに驚きました。
気付けば、どの女性も恋に狂って大事件を起こした強烈なパワーの持ち主。
そういう人にあやかりたいということでしょうか。

弁天様は、男性にも彫られていましたが、ほかの女性モチーフは、やはり女性に好まれるようでした。
奥が深そうな世界です。
これほどまでに、浮世絵と近いということにも気付きませんでした。

入れ墨と考えると、さまざまな背景や事情まで合わせて考えなくてはいけなくなりますが、画像で一覧できるこの本では、あくまで生きるアートとして客観的に観賞できるため、思わぬ新鮮な感動がありました。
それにしても、こういった類の本は初めて見たため、かなり強烈で、初読で抱いた感想が、けっこう頭から飛んでしまいました。