人間の分際 の商品レビュー
神とか信仰とか多少出てくるけど、書いてある内容はとてもよかった。 他人の目を気にしないとか実践してるのもあるけど、人にあたえるとか生き方とかためになったし、自分に合うものは取り入れていきたい。死ぬまでね。
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曽野さんの著書をまとめたもの。今までに彼女の本を読んできた人なら,ガッカリするだろうが,読んだことがない自分にとっては示唆に富んだことを得ることができました。例えば,「苦悩のない人は,人間性を失う」とか。経験則ではありますが,作家としてトップを走ってきただろう氏の言葉には説得力が...
曽野さんの著書をまとめたもの。今までに彼女の本を読んできた人なら,ガッカリするだろうが,読んだことがない自分にとっては示唆に富んだことを得ることができました。例えば,「苦悩のない人は,人間性を失う」とか。経験則ではありますが,作家としてトップを走ってきただろう氏の言葉には説得力がありました。
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現実をどのように受け止めて生きていけばいいか、受け止め方、考え方が書かれた本。この方はクリスチャンの立場からであるが、仏教の立場から書かれた同じような内容の本を読んだ事がある。どちらも、ありがたみを感じながら謙虚に生きる、という根本的には同じことを述べていた。 若者向きではない。ある程度年を重ねて、つらい現実やどうにもならないことを感じた人向け。 一つ納得いかなかったのは、東京オリンピックを引き合いに出して「為せば成る」を批判していたところ。もちろん「為せば成る」とは限らないが、「為さねば成らぬ」は真理だと思う。自分の分際ではやっても無駄だ、ではなく、一生懸命努力しても叶わないかもしれないが、努力することは大切だと思う。 一つなるほどと思ったのは、キリスト教でいう「許し」とは、心の底から許していなくても、許しているようなふるまいをすること、許せるよう努力することなのだそうだ。なかなか許すのは難しいけど、ふるまいだけならできるかも。
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入院中に職場の同僚の方々より借りて読んだ本。 この人の、難民や在日外国人に対する考え方に 以前ぎょっとしたことがあって、その偏見があり 最初肯定的に読めない自分がいた(笑) 読書しながらばあさんに説教されてる感じでたまに いらっと。 でも、「天井の青」は小学生か中学生のときに読み...
入院中に職場の同僚の方々より借りて読んだ本。 この人の、難民や在日外国人に対する考え方に 以前ぎょっとしたことがあって、その偏見があり 最初肯定的に読めない自分がいた(笑) 読書しながらばあさんに説教されてる感じでたまに いらっと。 でも、「天井の青」は小学生か中学生のときに読み 感動しました。
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老いを感じたり、落ち込むときにはいいのかもしれない。 もうがんばりようがないぐらい人生を消耗してしまったとき。はたまた、もうコンロトールしたり、がんばりたくない気持ちのとき。 信仰とともに、運命に身を委ねることをしれば、楽になるのかもしれません。 ☆彡。*☆彡.・☆彡 ~個人...
老いを感じたり、落ち込むときにはいいのかもしれない。 もうがんばりようがないぐらい人生を消耗してしまったとき。はたまた、もうコンロトールしたり、がんばりたくない気持ちのとき。 信仰とともに、運命に身を委ねることをしれば、楽になるのかもしれません。 ☆彡。*☆彡.・☆彡 ~個人的には面白くなかった。そして、下記は、一般論ではありません。しかし、小銭とはいえ支払い、時間を費やしたこともあり、ちょっと感想をメモさせていただきます。~ ・国語の教科書で昔読んだ時は、もう少しよかったようにも思ったが。 ・またもや近所の本屋で見つけて失敗した。 ・いつもハイパー・バカな私...。 ・幻冬舎なんだから、やめときゃよかったのに。 ・聖書の一節か、岩波赤でも読めばいいのに。 ・駄本を買ってしまったときの後悔というのは、野菜炒めでもさっと食べればいいのに、お手軽に駄菓子食べちゃって、栄養的にもカロリー的にも後悔するのと、いつも似ている。 ・即、ごみ箱行きではなく、丁寧にブックオフにでも流しておこうか、という程度にはリスペクトしている。 ・しかし、自分が×と思ったのに、中古市場に流す、ということは、世の中を悪く、つまらなくしてしまうのではないだろうか、と悶々。 以上。
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諦観の大切さを考えさせられる本だった。 内容が刺さる一方ですんなりと飲み込めた事に驚いた。 人に尽くさず死んでいった老女と娘の話が最も衝撃的。
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書いてある事は、どれもこれもごもっともと思うものであったが、実際に自分に生活や生き方に取り入れるのは難しい。 だから、一番こころに残ったことひとつだけ。 ほんのちょっとしたお手伝いを1日1回でも誰かにできればそれでよしとする。 今後、反芻していこう。
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人間関係ほど、難しいものはありません。どんな人でも、必ず誰かに好かれ、誰かに嫌われている。できたら誰にも嫌われないほうがいいけれど、現実はそういうものでしょう。 私は、孤独と絶望こそ、人生の最後に充分味わうべき境地なのだと思う時があります。この二つの究極の感情を体験しない人は、たぶん人間として完成しない。孤独と絶望は、勇気ある老人に対して「最後にもう一段階、立派な人間になって来いよ」と言われるに等しい、神の贈り物なのだと思います。
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1931年生まれの曽野綾子さんの「人間の分際(ぶんざい)」(2015.7)を読みました。この方の箴言(直言)は、いつの時代に読んでも、読んでるうちに姿勢が正しくなっていく・・・、そんな気がいたします。①人間はその分際(身の程)を心得ない限り、決して幸福には暮らせない。②老いと死がなければ、人間は謙虚にはなれない。そして、③誰でも人生の終盤は負け戦。人間は50から先の生き方が大切。負け戦と決まっているものなら、ちょっと気楽に、さわやかに、おもしろく! (^-^) 人間はその分際(身の程)を心得ない限り、決して幸福には暮らせない。曽野綾子「人間の分際」、2015.7発行、再読。①成功した人生とは、生きがいの発見 ②人と比べることをやめると、ずいぶん自由になる ③老いてこそ「分相応」に暮らす醍醐味がわかる ④昨日できたことが、今日できなくとも、静かに受け入れる ⑤誰もが死に際に点検する二つのことは、自分がどれだけ深く人を愛し、愛されたかということと、どれだけおもしろい体験をできたか、である。
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2016年の1冊目です。 「やればできる」というのは、とんでもない思い上がりとの厳しい言葉の類が並んでいます。書かれていることは至極まっとうなことなのだろうが、それを、正面切って口にすると批判的にみられることが一般的だった。 私が受けてきた戦後の学校教育では、「やればできる」と先生や周りの大人から結構聞かされた記憶がある。 でも著者は、その言葉を口にできるのは、努力して成果を出した人、努力して成功を収めた人だけだと。耳触りの良い言葉で、人を育てる方法が一般的なのだろうが、人生に不幸はつきもの、努力しても報われないことのほうが多いし、人生はそういったもので作られていると腹を決めて生きることに、いち早く気付き、その真理を胸に路を歩んだ者のみが、人生を自分の手の内にできるということだろう。 諦観の念を持つということだろう。
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