東京零年 の商品レビュー
検事の息子(学生)の恋愛感情がすれてなくて、男ってこういう描写もするんだ?と意外な気持ちで読んだ。会社の男どもは相変わらず風俗の話を自慢げにしてるけど。
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吉川英治文学賞作品だったので読みましたが、突っ込みどころがありすぎて、集中できない… テーマはいいけど、リアリティが無さ過ぎて、ずーっと空を撫でているような感じ。これはこれで面白い読書体験でした。 赤川次郎作品は初めて読みましたが、イメージ通り。
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犯罪者が捏造される現代社会の陰謀を描いた小説。 三毛猫ホームズシリーズ以外の赤川作品は久しぶりでした。 大作長編だけに、三毛猫ホームズのような無理やり解決するミステリーではないものの、風呂敷を広げすぎてちょっと雑な畳み方をしている感じがありました。 さすがに一気に読ませるストリーテラーぶりは健在ですが、スマホをケータイと表現したり、他人のスマホがロック無しで見れてしまうのには、ちょっと時代感覚がずれている気がしました。 もっとサスペンス調に怖い仕上がりになっていくのかと思いましたが、散弾銃のところ意外は暴力的や性的な表現も作者らしく抑えられていて、シリアスな場面でも仄々するような台詞があったり、エンディングも希望につながっていたりして赤川さんらしい雰囲気の作品でした。
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ありえる話、だなぁと。 民主主義と言いつつも、こういった領域は隠れていることが多いから。 そして、疑問に思ったり、抗うことで変えられるものもあるっていうメッセージも感じ取れた。
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久しぶりに赤川次郎氏の新作を読んだ。 舞台は日本の近未来なのか、権力による統制社会。 監視カメラ、メディア統制、警察も検察もすべて都合の良い様に動き、反社会的な人間は消されていく。 主人公たちの奮闘にもかかわらず、結局のところ社会は変わっていくのか。 500頁もの力作、"...
久しぶりに赤川次郎氏の新作を読んだ。 舞台は日本の近未来なのか、権力による統制社会。 監視カメラ、メディア統制、警察も検察もすべて都合の良い様に動き、反社会的な人間は消されていく。 主人公たちの奮闘にもかかわらず、結局のところ社会は変わっていくのか。 500頁もの力作、"ユーモア" がなくとも読みやすかった。 (図書館)
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日本ってこういう国になりつつありますよね、という小説。ラストがハッピーエンドなのが、著者の、こうであってほしいという希望でしょうか。
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面白かった,という感想。特に前半での引き込まれ具合が何とも言えず。「図書」の連載を読んでいたこともあって,筆者はどんな思いで書かはったんかなぁとか考えさせられた。エピローグとか,私は別のが好きだなとか(この点で私はアトミック・ボックスの方が好きだ)あるけど,とにかく面白かったし,...
面白かった,という感想。特に前半での引き込まれ具合が何とも言えず。「図書」の連載を読んでいたこともあって,筆者はどんな思いで書かはったんかなぁとか考えさせられた。エピローグとか,私は別のが好きだなとか(この点で私はアトミック・ボックスの方が好きだ)あるけど,とにかく面白かったし,読んで良かったと思う本。
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昔殺されたはずの男・湯浅道男が生きていることを知った亜紀と健司は、事件の真相を解明するために動き出す。しかし、待ち受けていたのは抗いようのない公権力の壁だった…。 三毛猫ホームズ以外の赤川作品を読むのは何年ぶりだろう?本の厚さに怯みそうになったが、句点1~2個で改行しているので...
昔殺されたはずの男・湯浅道男が生きていることを知った亜紀と健司は、事件の真相を解明するために動き出す。しかし、待ち受けていたのは抗いようのない公権力の壁だった…。 三毛猫ホームズ以外の赤川作品を読むのは何年ぶりだろう?本の厚さに怯みそうになったが、句点1~2個で改行しているので納得。突っ込みどころはたくさんあるし、荒唐無稽と言ってしまえばそれまでだけど、さすがの手管でページを捲る手を止めさせなかった。 (B)
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情報が国に管理、操作され、警察や検察の力が増大し、危険人物は排除されるようになった日本を描いた作品。 権力を握った者が、それを行使して弱者を痛め付けることの快感は、恐ろしいことに伝搬しエスカレートしていく。 膨れ上がった国家権力に、握りつぶされそうになる一市民を主人公に据えるの...
情報が国に管理、操作され、警察や検察の力が増大し、危険人物は排除されるようになった日本を描いた作品。 権力を握った者が、それを行使して弱者を痛め付けることの快感は、恐ろしいことに伝搬しエスカレートしていく。 膨れ上がった国家権力に、握りつぶされそうになる一市民を主人公に据えるのは、伊坂幸太郎の世界にも似ている、と思いながら読み進めた。偶然だが、平和警察なるものが横行する近未来の日本を描いた『火星に住むつもりかい?』を先日読み終えたばかりのため、つい比較してしまい…。 日本の監視強化や政府の圧力など、現状への警鐘と行く末を危惧するという点では共通している。が、構成も人物像も伏線の回収も文章の魅力も、やはり伊坂に軍配が上がる。 それにしても、赤川次郎を読むのは何年振りだろう。新聞のインタビュー記事で、本作が吉川英治文学賞を受賞したことを知り、手に取ったのだけれど。 若かりし頃、三毛猫ホームズや『セーラー服と機関銃』など何冊か読んだことがあるが、それ以来だった。テーマはともかく、ページ数の割りにはさらりと読めるところは、昔と変わらないと感じた。
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脳出血で倒れ介護施設に入所している永沢浩介が、TV番組に一瞬だけ映った男を見て発作を起こした。 呼び出された娘の亜紀は、たどたどしく喋る父の口から衝撃の一言を聞く。 「ゆあさ」――それは昔殺されたはずの男・湯浅道男のことだった。 元検察官の父・重治が湯浅の死に関与していた事を知った健司は、真相を解明すべく亜紀とともに動き出す。 時は遡り数年前、エリート検察官の重治、反権力ジャーナリストの浩介、その補佐を務める湯浅。 圧倒的な権力を武器に時代から人を消した男と消された男がいた――。 (アマゾンより引用) 結構面白くてスイスイは読めたけど、分かんない部分も少しあって… 赤川さんの作品は読みやすいけど何て言うか…詰めが甘い(((゜Д゜;)))
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