歓喜の仔 の商品レビュー
やはり美しい 本当に天童さんの書籍は最高です 英訳ないのかな でも、英訳されるとこの美しさは伝わらないのか…
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『永遠の仔』『悼む人』といった、ずしっとくるテーマの長編が印象的だった、天童荒太の作品。 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4344405846 https://booklog.jp/users/makabe38/archi...
『永遠の仔』『悼む人』といった、ずしっとくるテーマの長編が印象的だった、天童荒太の作品。 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4344405846 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/4167814021 書店を散策していると、この作家さんの文庫化された作品が置かれていたので、読んでみることにしました。 主人公は3人の兄弟。 かつては、一般的な生活を送っていた家族。 しかし状況は一転。 借金を背負った父親が失踪し、母親も自宅で寝たきりという、厳しい環境で生活しています。 高校を中退して、家族のために働く長男。 その長男を助けながら、母親の介護をする小学6年生の次男。 厳しい生活を強いられた外国人が多く集まる保育園に通う、末っ子の女の子。 「今の状況から抜け出したい」と思いながら暮らしている3人の生活が、視点を変えて描写されていきます。 父親の借金を返すために、危険な仕事を請け負う長男。 その生活から抜け出せるのか、そして父親が失踪した真相は何だったのかというのが、物語の大きな流れになっています。 そしてそのような生活を送っている兄弟の姿を追っていくことで、辛い環境のなかでも生きていくことの意味や、「家族とは何なのか」といった重いテーマを、読者に投げかけています。 他人を踏み台にしてでも自分の幸せを求めてしまう、人間という存在。 しかし一方、他人を信用しなければ、普段の生活も満足に送っていくことができない、という現実。 今回もさまざまなことを、考えてさせてもらいました。 特に前半は気が滅入る内容なのですが、現実世界でも、似たようなことが起こっているのだろうなと、想像しながら読み進めました。 700ページ近い分量ということもあり、読む側のパワーが求められる作品です。 しかし、それ以上のものを読者に与えてくれる、重厚な作品でした。 今後も、この作家さんの作品が文庫化されるのを待ちたいと思います。 『静人日記―悼む人〈2〉』天童荒太 https://booklog.jp/users/makabe38/archives/1/416781403X .
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借金の連帯保証人となり失踪した父、執拗な取り立てに精神を病み二階から飛び降りて頭部に怪我を負い植物状態になった母。17歳の誠と12歳の正二はヤクザの指示のもと、借金の返済のため生活のため覚醒剤とアンナカのパケづくりを請け負う。二人の妹で幼稚園児の香は見えないはずのものが見え、兄の...
借金の連帯保証人となり失踪した父、執拗な取り立てに精神を病み二階から飛び降りて頭部に怪我を負い植物状態になった母。17歳の誠と12歳の正二はヤクザの指示のもと、借金の返済のため生活のため覚醒剤とアンナカのパケづくりを請け負う。二人の妹で幼稚園児の香は見えないはずのものが見え、兄の正二は母が寝込んで以来色彩を失い、学校でも居場所がない。 不法入国し身を売って祖母の世話をしているルスランとの絆、同じく両親の借金のかたとしてデートクラブの女の子の管理や売人をさせられているヤンズへの想いなど、状況が悲惨すぎてこれは本当に日本が舞台なのか?と混乱する。誠が創り出した、瓦礫の国の少年リートの物語がさらに混乱に拍車をかける…。 父の失踪の真実がまた悲惨で…なんというか新年1冊目に読む本としては暗すぎた…。
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3人のきょうだいが、ものすごく過酷な状況でたくましく生きるって話。 最後まで読むと作者の伝えたいことは何となくわかる。思ったよりも爽快な読後感。 ただ、かなり読みづらかったことも確か。幻想的な雰囲気を出そうとしたのかもしれないが、うまくいかなかった印象だ。
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さすが天童作品。 重く暗いままどこまでも。 仄かな光だけを頼りに生きる 希望という名の家族 これ若い頃に読んでいたらどうだったんだろうなあ
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
重い。天童荒太なので覚悟はしていたけど、こんな境遇の家族、本当にいるのかと思うだけで辛い。読んでて始終苦しかった気がする。 3人の兄弟たちに光は見えたのかな。
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運命に翻弄され、底辺でも生きる道を模索する子供達。悪いことと知りながらも、必要悪と受入れ、必死に藻掻く。もっと安易な道もあるのだが。子供達を取り巻く人々、よく描けている。
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やくざの下で働き、植物状態の母を看病しなければならない兄弟妹の話。話は遡り、両親を中心とした幸せな時代の話のコントラストがまた、心を締め付けられる。 親としては子供がひどい状態に有ることを心苦しく思う。似たような状況の子も実際にいるだろうと。兄弟の成長、強さが暗い未来に光をさす...
やくざの下で働き、植物状態の母を看病しなければならない兄弟妹の話。話は遡り、両親を中心とした幸せな時代の話のコントラストがまた、心を締め付けられる。 親としては子供がひどい状態に有ることを心苦しく思う。似たような状況の子も実際にいるだろうと。兄弟の成長、強さが暗い未来に光をさす。内戦状態の空想の話は最初は子供心を表しているようで良かったが、ボリュームが出てきて少々うるさく感じる。
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妄想部分が邪魔をして、途中で続けるのがつらくなったが、何とか読了。子供たちの強さにホッとしながらも、現実離れした感は拭えず。
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だいぶ飛ばし読みしてしまった… 転落して動けなくなった母親と、行方不明の父、高校生(学校には行ってない)の兄誠、小学生の正二、保育園児の香、劣悪な環境で生きる家族のそれぞれの視点で話が進み、徐々に家族の秘密が明らかになっていく。 香視点だけちゃんと読んだ。 重い内容だし、長いので...
だいぶ飛ばし読みしてしまった… 転落して動けなくなった母親と、行方不明の父、高校生(学校には行ってない)の兄誠、小学生の正二、保育園児の香、劣悪な環境で生きる家族のそれぞれの視点で話が進み、徐々に家族の秘密が明らかになっていく。 香視点だけちゃんと読んだ。 重い内容だし、長いので疲れた。
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