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お家賃ですけど の商品レビュー

3.5

45件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2016/05/22

能町さんが好きじゃないと、なんにも面白くないんじゃないかな?日常を丁寧に生きてる感じがして私は好きです。

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2016/05/27

こういうのを私小説と呼ぶのか知らん。 昭和が隅々まで沁みこんだような下宿風アパートメント『加寿子荘』での日々が書き連ねられています。 男から女に性別を変えて『加寿子荘』に舞い戻るという筋書きは耳目を集めるのに十分だけど、それがテーマではないのです、まったくもって。 ここを強調...

こういうのを私小説と呼ぶのか知らん。 昭和が隅々まで沁みこんだような下宿風アパートメント『加寿子荘』での日々が書き連ねられています。 男から女に性別を変えて『加寿子荘』に舞い戻るという筋書きは耳目を集めるのに十分だけど、それがテーマではないのです、まったくもって。 ここを強調させていただきたい。 大家の加寿子さんをはじめとする古い人たちに対する親しみ。 神楽坂のど真ん中に聳り立つ高層マンションに対する憎悪とほんの少しの羨望。 能町みね子というフィルターをとおして覗く世界がとても好き。 嫉妬してしまう、世界をこんな風につかまえてしまうなんて、こんな風に表現してしまうなんて。

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2016/04/14

牛込にある築40年の年季の入った下宿風のアパート、加寿子荘(能町称w)。 ここで過ごした日々が綴られている。 初めは風呂なし部屋に男として入居し、引っ越した後に風呂有部屋に再入居。女性として・・・。

Posted byブクログ

2016/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

牛込にある通称(みね子称?)加寿子荘でのお話し。トロピカル性転換ツアーのちょうど前後にある。 下宿のような入り口に、最初は風呂なしのお部屋。古い建物だけど、いつもぴかぴかに磨いている大家の加寿子さん。人が近いところにいる感じ。隣の人も良くわからないけど、高層マンションなんかの隣の人との距離とは違う。 仕事の事、そして体の事、加寿子荘で過ごした日々。人との出会い。ライトな感じで書かれているけど、この本の最初と最後では筆者は性別が変わっていますからね、かなり激動のときだったけど、その中の日常の一場面を集めたものかな。

Posted byブクログ

2016/02/29

今の能町さんの文体とは少し違うのだけど、この能町さん特有の、文章から溢れ出てくる落ち着きがすごく心地よくて、加寿子荘の二階奥で微睡みながら読んでるような。とてもいい感じ。 この感じは、先に読んだ〝性転換ツアー″の方でも感じたけど、どこか自分を俯瞰で見ているところがそうさせてる気...

今の能町さんの文体とは少し違うのだけど、この能町さん特有の、文章から溢れ出てくる落ち着きがすごく心地よくて、加寿子荘の二階奥で微睡みながら読んでるような。とてもいい感じ。 この感じは、先に読んだ〝性転換ツアー″の方でも感じたけど、どこか自分を俯瞰で見ているところがそうさせてる気がして、文中にも「これからもずっと自分を小説か何かだと思っていくんだと、思う」とあって、そういう考え方がこういう文章を紡ぎ出してるんだなと感心するとともに、私もこんな風に自分のことを捉えられたらなぁと思った。 そしてそんな面もありながら、会社の人だったり、実家のおばあちゃんや病室の方たち、道端のおばあちゃんとか他人への目線や思いなんかからはすごく優しい気持ちが溢れてて、なんだかほんとにあったかい気持ちになるのです。

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2016/01/07

近所に住んでいるので、知っている地名や店がたくさんでてきて興味深かった。私がこの近くに住み始めた時期とも重なってる。

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2015/09/28

作者が住んでいた(今も住んでらっしゃるのでしょうか…?)風呂なし・洗濯機なし・素敵な大家のお婆様がいる木造のアパートとそこに住んでいた頃をつづったエッセイ。作中に出てくるお婆様方がみんな可愛らしく、昭和を東京で過ごした女性の言葉使いはとても素敵。

Posted byブクログ

2015/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

神楽坂、昭和レトロなお家、ちょっと謎めいて でも決して一線をふみこまない距離感のよい人たち。 大好きな要素に包まれた能町さんのエッセイは、 おもしろいのだけれど、 軽くサクサク読めるのだけれど、 日本語も大切に使われていて 読んでいる時間が心地よかった。 神楽坂、牛込散歩したくなる。 この家を探して、和寿子荘を探して、 なくなったあの建物の痕跡を探して。 きっと、これまでより楽しくなりそう!

Posted byブクログ

2015/08/26

あるひとりの女性の青春を柔らかく包むおうちのおはなし。加寿子さんがうふふと笑うたびに胸が締め付けられて故郷にいる祖母を思い出した。帰ったら部屋の掃除をしよう。

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2015/08/25

最近よくこの人の名前を目にすると思って手に取った1冊。優しい語り口で、ゆるっとしていて結構好き。 寝る前本。

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