デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 の商品レビュー
知らないことばかりだった。 最後の方は本当に引き込まれて、ページが進んだ。 聾者の中にも区別がある。参考文献の多さからリアルが鮮明に描かれていた。
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聾者と聴者を結ぶ存在"コーダ"の主人公が、事件を通して聾者とコーダのリアルを伝えてくれる話。 以前NHKで草彅剛さん主演の同名のドラマがやっていたので、興味があって読んでみました。 手話にも種類があったり、聾者の方が"聾者"という名称に誇りを持っていたり、コーダの方の孤独感だったり、知らないことだらけだったので読んでいて学ぶことばかりです。 自分だけが聞こえる孤独感、同じ言語を使えても聾者同士だけの結束感を幼きながらに知ってしまった主人公の寂しさに寄り添える人がいてくれたらな、と勝手に思ってしまいました。 転んでも気付いてもらえないから泣いてはいけない、なんて子供にはあんまりじゃないですか。 また、聾者の支援施設で起こった性的虐待の事件。 被害者である幸子が被害を受けながらも「外部との関わりを持ちたかったが故に受け入れていた」という心境を裁判で話していて、あまりにもやるせないというか… ひっそり生きていかなければいけない境遇であったとしても可哀想過ぎる。 過去の事件での悔恨をようやく晴らせた荒井のこれからの人生が温かいものでありますように。 また門奈一家のこれからが穏やかなものでありますように。 幸子さんが罪を償って、また新しい人生を歩み直せますように。
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再読シリーズ。 読んだことも大枠のストーリーもうっすら覚えているのに、結末はほぼ終わりまで忘れていた。。 前に記録していたものが消えてしまい、いつ読んだか定かではないけれど、おそらく手話に興味を持って少し習っていた時か少し後。日本手話と日本語対応手話とそれに関する様々な見解、コ...
再読シリーズ。 読んだことも大枠のストーリーもうっすら覚えているのに、結末はほぼ終わりまで忘れていた。。 前に記録していたものが消えてしまい、いつ読んだか定かではないけれど、おそらく手話に興味を持って少し習っていた時か少し後。日本手話と日本語対応手話とそれに関する様々な見解、コーダという言葉と存在を知ったのもこの本だったと思う。 書かれたのが前の本なので、今はまた色々と環境も変わっているだろうし、自分も最近、福祉の勉強をするようになって、当時とはまた受け止め方の違いもあった気がする。当然、当事者の人々と同じように考えるのは無理なことだけど、色んな境遇や考えや課題があることはこれからも知っていきたい。
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全11章の構成が素晴らしかった。章末にぐぐっと読者を惹きつける。手話を介する事で言葉の重みを何倍にも感じた。コーダは聴者なのに、こんなにつらいのか…転んでも泣けない理由を聞いて苦しかった。
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息子の高校で感想文の宿題となっていた本でした。 紹介文を読んで気になって読み始めた。 私は障害者雇用を進めている特例子会社の責任者を、していますが、社員に聴覚障害者が複数人います。 手話に複数の種類がある事は知らなかった。コーダという存在も知らなかったが、存在はありうるし、小説...
息子の高校で感想文の宿題となっていた本でした。 紹介文を読んで気になって読み始めた。 私は障害者雇用を進めている特例子会社の責任者を、していますが、社員に聴覚障害者が複数人います。 手話に複数の種類がある事は知らなかった。コーダという存在も知らなかったが、存在はありうるし、小説の中の事もありうるのではないかと理解は出来た。 昔は、障害者に対して差別的な社会であったと思うし、物語のような事も表に出ていないだけで沢山あったと想像できる。 若い人に読んでもらいたい小説に選ばれて然るべき内容であり、大人も読むべき内容です。 小説としては、かなりドキドキした部分が多く、早く読み進めたい衝動に駆られました。最後の方ではなんとなく予想出来たことだったので、評価は⭐︎4にしましたが、素晴らしい本であることは間違いありません。 解説の作者本人の言葉が良かったです。
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「若いうちに読んでおくことを勧める本」というジャンルがあります(自分の中で)。めでたく仲間入り。 手話通訳士を主人公とした本ですが、「世の中を見る目が少し変わるかもしれない。若いうちにそれを知っておくといいよ。」といえる、そんな本ですね。
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「あなたはどちらの味方?」 このひと言に凄くはっとした。 耳が聞こえないってだけで 非人道的に扱われたり 差別や事件に巻き込まれたりして。 でも障がいがあるから 可哀想だね大変だねってする物語じゃなくて 尊厳とか公平ってどういうことか そんな根本的なことを深く考える本だと...
「あなたはどちらの味方?」 このひと言に凄くはっとした。 耳が聞こえないってだけで 非人道的に扱われたり 差別や事件に巻き込まれたりして。 でも障がいがあるから 可哀想だね大変だねってする物語じゃなくて 尊厳とか公平ってどういうことか そんな根本的なことを深く考える本だと 私は感じました。
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「日本語手話」「口話教育」「聴覚障害者ではなくろう者」「コーダ」など、普段あまり触れてこなかった、触れづらいデフの世界のことが身近に知ることができ、色々学びがある物語だった。ミステリーとしてはオチが分かってしまうところも多々あったが、出てくる人たちの淡々とした主張が逆にずしんと...
「日本語手話」「口話教育」「聴覚障害者ではなくろう者」「コーダ」など、普段あまり触れてこなかった、触れづらいデフの世界のことが身近に知ることができ、色々学びがある物語だった。ミステリーとしてはオチが分かってしまうところも多々あったが、出てくる人たちの淡々とした主張が逆にずしんと来るところが多かった。 聞こえるか聞こえないじゃない、敵か味方かじゃない、正しく理解し、正しく伝えていく主人公の最後の姿勢がとてもカッコいい。
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ろう者と聴者では世界が違うとお互いに思ってしまっている。その狭間で生きているコーダ。 コーダであることでの苦労がたくさんあった主人公だが、最後母に名前を呼ばれること、母の手の動きが好きだったと。コーダとして理解できることもたくさんあるんだなと思った。 日本手話、日本語対応手話は恥...
ろう者と聴者では世界が違うとお互いに思ってしまっている。その狭間で生きているコーダ。 コーダであることでの苦労がたくさんあった主人公だが、最後母に名前を呼ばれること、母の手の動きが好きだったと。コーダとして理解できることもたくさんあるんだなと思った。 日本手話、日本語対応手話は恥ずかしながら自分は知らなかった。
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コーダを初めて知った。 ろう者の親をもつ聴者の子どものことを指すんですね。 恥ずかしながら、「ろう者」「聴者」の言葉もなじみが薄く、耳の聞こえない方々をとりまく様々な問題について、今回の小説を読んで初めて知ったことも多かった。 コーダの存在なんて考えもしなかった。 転んで泣いても親に気づかれない。我慢するしかない。 両親とは、聴者の世界を分かち合えない。 コーダの孤独に気づかされる。 本当に理解や寄り添いが必要なのは障がいをもつ人だけではないのだ。 手話ができる。 仲間だと思われる。 でも聴者だとわかると「仲間ではない」と落胆に近い表情をされる。 ここでも孤独を感じる。 「損なわれた子」 こんなふうに思う人が一人でも減るよう、理解が進むと良い。 また、もう一つ。 声を出せない、コミュニケーションがうまくとれない人たちに対して、それを利用する悪い大人がいる。 悪い人間に利用されないよう、搾取されないよう、傷つけられないよう、人生を壊されないよう、私たちはこれから何をどうするべきなのか考えるきっかけにもなった。 ミステリーに関してはそれほど凝ったものではなく、すぐにピンとくるとは思うが、それ以上に読み応えがあった。少し考えてみたら、わかることなのに、自分はただ「聴覚障がい」を持つ人がいるという情報だけを頭に入れて生きてきたんだなあ・・とこの小説を読んで思わずにはいられない。
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