デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 の商品レビュー
展開が早いけど置いていかれることはなかった 次々と繋がっていくストーリーに引き込まれた 手話が2つあるのも初めて知りました 勉強になった いろんな家族と接すると 我が家族と比べちゃう 思い出しちゃうんだな
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【あらすじ】 コーダとしての苦悩を抱えながら20年間警察の事務員として働き、警察の闇を暴露して失職した43歳の荒井尚人。手話通訳の仕事を始めたなかで、尚人が17年前に関わった事件(ろう児施設の理事長・能美隆明が殺害される)の被害者の息子(能美和彦34歳)が殺される事件が起こる。 日本のNPO代表で障害者支援を続けていた手塚瑠美27歳は本名を門奈輝子という。17年前、ろう児施設にいた姉の門奈幸子が理事長から性的虐待を受けていると知った輝子は理事長を殺害した。それを知った父親の門奈哲郎は罪をかぶり、コーダの輝子を守るため戸籍から外し養女に出していた。幸子と輝子はその後も会っていて、幸子に性的虐待をしていた理事長の息子の和彦が輝子の存在を知り脅しをかける。輝子を守るため幸子が和彦を殺害する。 17年前に家族との面会をセッティングした尚人がその時会っていた少女が瑠美だった。真相に迫った尚人は瑠美に手紙を出す。瑠美は自分の結婚式で、手話で過去の殺害を自供したが、瑠美が裁かれることはなかった。 【感想】 身の回りにろう者やコーダがいないのでとても勉強になったし、それを題材にしたミステリー小説は初めて読んだので面白かった(内容は重く悲しい話だが)。 相変わらず弱いものが虐げられる世の中、どうにかならないのだろうか。
Posted by
https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00057010
Posted by
ジャンル不明だったけどミステリー?かな。 コーダ Children of Deaf Adults アイデンティティーの葛藤。聞こえない両親の通訳。日本語対応手話と日本手話
Posted by
耳が聴こえない両親を持つ、耳が聴こえる"コーダ"の主人公。 仕事と結婚に失敗した彼は、手話通訳士となり法廷通訳を務めることに。 そして、過去と繋がる殺人事件を軸に、耳が聴こえない人たちを取り巻く状況が描かれていく。 耳が聴こえない人、というと、その人自身の抱...
耳が聴こえない両親を持つ、耳が聴こえる"コーダ"の主人公。 仕事と結婚に失敗した彼は、手話通訳士となり法廷通訳を務めることに。 そして、過去と繋がる殺人事件を軸に、耳が聴こえない人たちを取り巻く状況が描かれていく。 耳が聴こえない人、というと、その人自身の抱える問題に目が向きやすいが、耳が聴こえない人を家族に持つ人の抱える悩みや孤独もあるということを、この小説は教えてくれている。 それだけでなく、手話には「日本手話」と「日本語対応手話」の二つがあること、先天性の失聴者の多くは誇りを持って自らを「ろう者」と称することなど、ろう文化についても知ることができる。 少しずつ状況は変わってきているみたいだけど、聴者とろう者の間にある壁をなくしていけたらいいな。そのためには、まずは知ることが大切であり、著者の言う通り、この本が入口になるといいなと願う。
Posted by
ろう者やCODAという言葉どころか、手話に種類があることすら知らず、聴覚障害について考えるきっかけになった。発話が困難な障害者を家族に持つ私としては周りの人には聞き取れないが、家族には聞き取れる声があるという件には共感しました。手話という音のない言語を使った主人公と容疑者、その家...
ろう者やCODAという言葉どころか、手話に種類があることすら知らず、聴覚障害について考えるきっかけになった。発話が困難な障害者を家族に持つ私としては周りの人には聞き取れないが、家族には聞き取れる声があるという件には共感しました。手話という音のない言語を使った主人公と容疑者、その家族とのやり取り、聴覚障害を取り巻く様々な社会問題と直面しながら殺人事件の全貌に迫る物語は新鮮でとても面白かったです。
Posted by
手話を少しだけ教わったことがある。ろう者のこともコーダのこともよく知らなかった。 ドラマも見たかった。読んでよかった。ノンフィクションだが、丁寧に書かれていてよくわかった。
Posted by
Posted by
日本語対応手話や日本手話、コーダについて初めて知った。特にコーダにしかわからない苦悩のようなものに胸が痛んだ。仲間意識とそれによって生まれる差別など、区別することによって生まれ続ける課題にどのように対応すべきかとても考えさせられた。本題の事件についても、個人的にはすっきりとした終...
日本語対応手話や日本手話、コーダについて初めて知った。特にコーダにしかわからない苦悩のようなものに胸が痛んだ。仲間意識とそれによって生まれる差別など、区別することによって生まれ続ける課題にどのように対応すべきかとても考えさせられた。本題の事件についても、個人的にはすっきりとした終わり方でよかった。
Posted by
ろう者の両親を持った健聴者、コーダが主人公。 ろう者と健聴者どちら側の人間なのかという葛藤、ろう者が抱える課題など、普段あまり日常で触れることのない内容がテーマで興味深く勉強になった。 また、そのテーマを主軸としながらミステリーとしても楽しむことができた。
Posted by