1,800円以上の注文で送料無料

スカラムーシュ・ムーン の商品レビュー

3.5

57件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    20

  3. 3つ

    17

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2015/12/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

女子大学院生の恋愛と起業ストーリーかと思いきや、彦根の登場で一気に物語は加速する。 虚を実に、実を虚に入れ替える彦根の論法は、かつてのモンテカルロのエトワール、天城雪彦を思い出させる。 ウエスギモーターズから天城の遺産を回収し、オテル・エルミタージュに乗り込み、マリツィアと対話し、さらにグランカジノで究極のシャンス・サンプルに挑む一連の流れはスリジエセンター1991の続きを読んでいるかのようだった。やはり天城の松明は、彦根に受け継がれていたのだ。 そして物語は進み、鎌形の失脚、雨竜との対決、斑鳩と彦根の新幹線談義など、見どころは満載。 それにしても、彦根の努力はいつになったら報われるのだろうか。桜宮ではAiセンター崩壊で打ち砕かれ、浪速ではスプラッシュパーティで叩き潰された。毎回強屈な男たちに押さえつけられてる印象が。 でも最後にシオンが彦根の元に戻ってきたのは、せめてもの慰めなのだろうか?

Posted byブクログ

2015/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ここまでくると過去の話が分かっていないとわからないことが多すぎて、初読みの読者に対する配慮が足らないし、かと 言って今までのものを読んでいる向きにも覚えていないことが多くて辛い。そういった背景はほっておいて、これは単純に養鶏業者の若者たちの物語として読んだ方が楽しめるかもしれない。

Posted byブクログ

2015/11/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新刊は一応押さえてるシリーズなのに、気分じゃなくて読みそびれてた。内容ではなく、テンポを基本楽しむ事にしてる。 最近の展開で悔しかったものが、伏線回収にしても回復したので、意外にも気持ちよい読了感が残った。

Posted byブクログ

2015/11/23

あー面白かった!!! 彦根さんを堪能できる作品でした! 彦根さんがこんな人だったとは! 白鳥さんの様にはできないけど彦根さんは失敗を勝ちにすり替えられるんだからいいよね ついて良い嘘と悪い嘘があるって話だけど嘘はつき通せば真実になるからね つき通せないから嘘だってわかる訳で彦...

あー面白かった!!! 彦根さんを堪能できる作品でした! 彦根さんがこんな人だったとは! 白鳥さんの様にはできないけど彦根さんは失敗を勝ちにすり替えられるんだからいいよね ついて良い嘘と悪い嘘があるって話だけど嘘はつき通せば真実になるからね つき通せないから嘘だってわかる訳で彦根さんは嘘を真実にしようとしてるんだろうな 卑怯者に見えるかもしれないけど同じ土俵に上がってからああだこうだ言っても格好悪いよね フェアに戦ってくれるんだから彦根さんは良い人なんだと思う 今作ではインフルエンザワクチンを作るためにたくさんのひよこの命が犠牲になってることを描いてた 有精卵を作る業者だって大変だしひよこをただの犠牲と考えるのは難しいね 人間はたくさんの命を奪って生きてる ひよこの命と人間の命は同じ重さなんて陳腐な感情だろうか ただの弱肉強食かな? 今を生きてることを自分を支えてくれる知らない人のことをもっと考える必要があるかもしれない

Posted byブクログ

2015/11/20

楽しんで読んだのですが、他のシリーズともいろいろ交わっていて、その辺の関係を覚えていれば、もっと楽しめたような気がします。残念。現実とリンクしそうでしないところは、話の奥行きが増して良いです。たまごサンドが食べたくなります。

Posted byブクログ

2015/11/19

#読了。「ナニワモンスター」の続編。彦根が西日本独立の為、日本のみならず天城の資金をも利用すべく海外へとも足を運ぶ。また、ワクチン製造に使用する有精卵を確保する為に白羽の矢が立った、ナナミエッグの話と同時に展開される。まさに彦根の独壇場と言った感じで、それなりに面白かったが、海堂...

#読了。「ナニワモンスター」の続編。彦根が西日本独立の為、日本のみならず天城の資金をも利用すべく海外へとも足を運ぶ。また、ワクチン製造に使用する有精卵を確保する為に白羽の矢が立った、ナナミエッグの話と同時に展開される。まさに彦根の独壇場と言った感じで、それなりに面白かったが、海堂さん主張のAiとの関連があちこちに飛んでいる気がしてしまう。ナナミエッグ1本での青春小説でも成立する感じは受ける。卵が無性に食べたくなった。。。

Posted byブクログ

2015/11/16

+++ 僕は、日本という国家を治療したい――海堂サーガ、遂にクライマックスへ! もうすぐ「ワクチン戦争」が勃発する!? 新型インフルエンザ騒動で激震した浪速の街を、新たな危機が襲った。霞が関の陰謀を察知した医療界の大ぼら吹き・彦根新吾は壮大な勝負を挑むべく、欧州へ旅立っていく。浪...

+++ 僕は、日本という国家を治療したい――海堂サーガ、遂にクライマックスへ! もうすぐ「ワクチン戦争」が勃発する!? 新型インフルエンザ騒動で激震した浪速の街を、新たな危機が襲った。霞が関の陰謀を察知した医療界の大ぼら吹き・彦根新吾は壮大な勝負を挑むべく、欧州へ旅立っていく。浪速を、そしてこの国を救うことはできるのか。医療の未来を切り拓く海堂エンタメ最大のドラマが幕を開ける! +++ 「たまごのお城」でバイトするナナミエッグの娘・まどかの話しから始まったので、医療問題と何がどうつながるのか、と興味津々で読み進んだ。浪速府、日本三分の計、インフルエンザワクチン騒動、警察との駆け引きと、さまざまな問題を含み、彦根が日本全国から海外にまで飛び回って策略を巡らす。今回の彦根は、片時もじっとしていない。浪速府と警察と厚労省の利権がらみの駆け引きにはいささかうんざりしつつも、まどかたちの有精卵作りを手に汗握りながら応援することで、物語にメリハリができて愉しめた。彦ねの次の登場が愉しみになる一冊でもある。

Posted byブクログ

2015/11/03

前作は、 インフルエンザ・パンデミックのお話も尻切れトンボのまま、 大阪の道州制やら、お決まりのAiやらのお話となりまして、 正直、多少ゲンナリもしましたが…、続編となる本作品では、 とりあえず、お話は完結してたので、及第点はクリヤーと…。 でも…、前作も含め、 パンデミック・...

前作は、 インフルエンザ・パンデミックのお話も尻切れトンボのまま、 大阪の道州制やら、お決まりのAiやらのお話となりまして、 正直、多少ゲンナリもしましたが…、続編となる本作品では、 とりあえず、お話は完結してたので、及第点はクリヤーと…。 でも…、前作も含め、 パンデミック・クライシスとポリティカル・フィクションは、 分離してサイドストーリー化した方が、よかったと思います。 特にね、パンデミックの方は、きちんと読みたかったかな~。 ただ…、海堂さんのライフワークとも言える‘Ai’ネタが、 特に、本シリーズでは、かなりウザくなってきた感じかな~? 現実での疎外感もあるのか、お話が、誇大妄想的な感じも…。 本シリーズのよぅに、ポリティカル色を強く押し出さないで、 初期のメディカル・ミステリーに、原点回帰して欲しぃな~。 評価は、可もなく不可もなく、といぅことにさせて頂きます。

Posted byブクログ

2015/10/30

「ナニワ・モンスター」の続編。官僚憎し、Aiマンセーというスタンスは相変わらずですが、ここまで押し通すのはある意味立派(笑。いつも思うのですが「サイレントなんちゃら」とか「デジタルかんたら」とかって二つ名が幼稚でちょー恥ずかしいんですけど、そんなこと感じるのは俺だけですか?

Posted byブクログ

2015/10/29

「ナニワ・モンスター」続編。でもそれだけじゃなく、これまでのいろいろなシリーズが関わっています。モンテカルロだとか極北だとか、馴染みのある地名もいっぱい。そして今まで登場しながらもいまいちキャラの良くわからなかったスカラムーシュ・彦根が大活躍。 医療よりも政治的な色合いの強い物語...

「ナニワ・モンスター」続編。でもそれだけじゃなく、これまでのいろいろなシリーズが関わっています。モンテカルロだとか極北だとか、馴染みのある地名もいっぱい。そして今まで登場しながらもいまいちキャラの良くわからなかったスカラムーシュ・彦根が大活躍。 医療よりも政治的な色合いの強い物語なのだけれど。ワクチン戦争って……医療関係者としては「なんてことするんだ!」って印象です。そんなの政治の駆け引きに使うなよ! 駆け引きの部分は面白くは読めるものの、登場人物がどれもこれも腹黒いやつばっかりで(苦笑)。そんな中で奮闘するナナミエッグのパートにはなんだかほっこりさせられました。

Posted byブクログ