黙示 の商品レビュー
すごい。 この一言に尽きます。 そして、私は、本当に無知だと実感させられました。 巻末の参考文献の多さ、豊富さには、度肝を抜かされました。内容の濃さからして、相当調べてはおられるのだろうとは思っていましたが、まさかシェパードの飼い方まで参考文献があるとは。。。 蜜蜂を殺すかもし...
すごい。 この一言に尽きます。 そして、私は、本当に無知だと実感させられました。 巻末の参考文献の多さ、豊富さには、度肝を抜かされました。内容の濃さからして、相当調べてはおられるのだろうとは思っていましたが、まさかシェパードの飼い方まで参考文献があるとは。。。 蜜蜂を殺すかもしれないネオニコチノイド系農薬、「ピンポイント」が誤って人に対して散布された。一時、命が危ない人までも居た散布事件で、農薬に対して批判が集まる。 果たして、農薬は危険なのだろうか? それに対して、農水省では、植物工場やGMOを推進するプロジェクトを始めようと企んでる人たちがいた。 私たちが、生きる上で欠かすことのできない食物。知らなければ、恐怖はなく声をあげることもない。知らない方が幸せなのだろうか。 「ピンポイント」を開発した平井、養蜂家の代田、農水相の秋田。それぞれが思いを抱えて、誇りを携えて、そして未来の日本へ向けて、今を生きるーー 農薬は必要悪か? 私は、知らないことが多すぎる。 だから、不安なのだと、この本を読んで思った。知ることの恐怖。 でも、それと同時に、知ることで拓ける未来もあるのだと感じました。 人はわかりやすいことが好きだ。だから、土屋宏美のような人がいて、それは、私たちの代表だと言っても過言じゃないのではないでしょうか。 いつもこの著者の本を読み終えると、余韻が長い。感情や考えがわーって押し寄せて、だけどまとまらない。 時間を空けて、感想書き始めたけど、結局頭の中でうまくまとまってないなぁと実感。 時間の問題じゃなく、私の知識とかの問題かな。。。 さおりが、なぜ登場して、去って行ったのか。 私は、彼女がキーパーソンであり、何かこのことに絡んでたと思っていたので、ちょっと肩透かし。。。読みきれてないとこがあるのでしょうか?? GMOやら農水相やら農薬やらの参考文献を読んだ上でもう一度読みたい。そう思える本でした。
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真山さんにしては浅い。難しいテーマだけに踏み込み切れなかったのか。主人公の不倫の意味が全く不明で、作者の苦しみなのか、潜在的な願望なのか疑ってしまうくらいストーリーに影響のないイベント。全てが中途半端で残念な作品に。
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農薬問題からの遺伝子組み換え作物を題材にすることで日本の農業、ひいては世界中での食糧争奪戦を人ごとではないと警鐘を鳴らす話。 農薬メーカーの研究者、農薬の被害を受ける立場の養蜂家、農水省の役人とそれぞれの立場でそれぞれの問題日本の直面する。 知らないことなどがたくさんあり、とても...
農薬問題からの遺伝子組み換え作物を題材にすることで日本の農業、ひいては世界中での食糧争奪戦を人ごとではないと警鐘を鳴らす話。 農薬メーカーの研究者、農薬の被害を受ける立場の養蜂家、農水省の役人とそれぞれの立場でそれぞれの問題日本の直面する。 知らないことなどがたくさんあり、とても興味深かった。この話では農水省は前向きな大きなプロジェクトを実行しつつあるが、現実はどうなのか、知りたくなった。
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農薬・遺伝子組換・農政の観点から日本の食のあり方をテーマにした作品。 ストーリーとしては好きだが、最近の真山仁の作品は締め方が消化不良な感じが多い気がする。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
日本人でいることが不安になる。 いや、どこの国でも将来の食料安定供給の保証は無いか…。農薬、遺伝子組み換えなどを受け入れつつ、安心・安全とのバランスをいつまで保っていけるのだろう。 自分が手塩にかけて開発してきた米を実験材料に選ぶ米野さんは、本当に研究者だなぁ。がんばれ、太郎と花子!
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農薬・食糧危機・遺伝子組換え…これからの日本の農業政策について、食の安全についての問題提起。真山仁の取材力に感服。そういうところはアーサー・ヘイリーに似てる。
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・ 対立からは何も生まれない。異論がある時こそ、相手を納得させるように話すのが大事だよ ・ 物事を二極化して、対立構図で考えるのは愚行だよ。そもそも反対や否定から何にもうまれないだろ
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日本で作る作物には、まだまだ農薬が必要である。一部無農薬で育てている畑などがあるが、農薬を使うことで、コストを抑える事が出来るからだ。なので、農薬が悪だ!と唱えることはできない。また、日本における食糧自給率は、カロリーベースで39%。生産額ベースで64%となっており、今後益々の食...
日本で作る作物には、まだまだ農薬が必要である。一部無農薬で育てている畑などがあるが、農薬を使うことで、コストを抑える事が出来るからだ。なので、農薬が悪だ!と唱えることはできない。また、日本における食糧自給率は、カロリーベースで39%。生産額ベースで64%となっており、今後益々の食糧輸入が見込まれる。そんな中でGMOが入ってくるが、ちゃんと目を光らせて、良いものと悪いものを選別できる力を持つ事が必要である。そんな事を考えさせられる一冊である。
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おもしろかった! 農薬とGMOという新しい世界を知るきっかけになった。 食糧危機はまだ実感がないが、やがて本格化したら遺伝子組換えから逃れられない現実を見せつけられたので。
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改めて農業は多面的な面をもっていて、そのた目、利害関係の調整が難しいのだなと感じた。 農業について今後どのように向き合っていくか考える基礎となった。
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