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日本幻想文学集成(4) の商品レビュー

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2011/02/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表紙が出ないのが残念。すごいすきな版画なのです。スーツを着て後ろを向いた男の人(ハットをかぶっている)が巻貝の中に入っている。版画独特の暗さと硬質なかんじ、夜の暗いくらいのに引き込まれていく。 文章の上手さには色々あるけれど、この人はほんとに無駄な文章もなく陶酔にいざなうこともなく華やかな文章でもなく、ただ淡々としていてエレガント。親切で丁寧な平易な文章だけれど、キリリとした鋭さがあって、感じることを文章にしてみたらこんなでした~という風なのに、なんでこんなことができるんだろ。頭がいいから?ものをよく知っているから?才能があるから?あこがれるし好きだし素敵だし愛してる!と強く! 荒削りなエピクロスの肋骨が最後になっているのがピュアくて、自分のきもちもふっとフラットな場所にでてきたようなかんじになるのもあわせて溌剌とした様子を感じる。昔からほんわりして鋭いのを書くのが巧いのだな、、と感じるけれど、職人的でもなく、さわやかですがすがしくてわかわかしくて・・・と、紡がれる世界に私がうっとりしている。散漫で、イメージをわたっているようなのに頭の中には不思議な世界が広がっていく。するりとものがたりにつながれていく。もうほんと、すごいよなーって、感心、感心、感動。 色々なまとめ方がある(文庫とか、こういう集とか)のは音楽で言うDJみたいにあたらしい地平が見られるところが面白い。といまふっと感じたのでメモしておく。

Posted byブクログ

2011/07/19

他の文庫に収められているものとかなり重なるけれど、カヴァーの金文字が気に入って。ときどき、こういった理由だけで本を買ったりするから、家人は呆れたり諦めたり。

Posted byブクログ