本なんて! の商品レビュー
草森紳一の「あとからゆったりと倒れる本の群れもあるのだ」がいちばん面白かったです。黒電話を移動させるとそのコードに引っかかって本が崩れ落ちる。コードレスホンでは想像し難いのですが、黒電話はコードの延びる範囲で移動可能であるものの、その分何かを倒す脅威がありました。
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一番心に残ったのは、久世光彦「太宰元年」。 太宰治が死んだ年を「太宰元年」と、自分のなかで定義した。思い入れが深くなりすぎて、太宰の子を「懐妊」しているとまでいう。 公的なような、私的なような、どこに向かって書いているのかわからなくなる不思議な文章。内緒話を聞いているみたいでどきどきする。
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図書館で借りた本。 本に関するエッセイ集。 今の気分が刺激を求めているのか、あまり夢中になれなかった。残念。 日を改めて読めば、もっとマシな感想が書けるかな。
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本にまつわるさまざまなエピソード。楽しく読んだ。浅田次郎が役に立つのは小説、役に立たないのは「ノウハウ本」と書いていた。小説は想像力の開拓に寄与するのだそうだ。
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本は寝転んで読むのがいちばん。 新しい本を手にすると、私はそれを持って寝転びにゆく。 毛布か布団をかぶり、ひくいめの枕に頭を乗せ、顔と手だけだして穴のタヌキのような恰好をするのが大好きである。 この開高健の文をよんで、わたしと同じ人がいるって思った。開高健が好きななった。
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作家×本の話ってほんと面白い。本と言っても読書のこと、本自体のこと、自分が書いた本、書棚のこと、いろんなエピソードが盛りだくさん。どれも興味深く読ませてもらったけど、初めの須賀敦子さんの塩1トンの話がすごく深くて、多分わたし一生忘れないと思った。(初めて読みした、須賀敦子さんの作...
作家×本の話ってほんと面白い。本と言っても読書のこと、本自体のこと、自分が書いた本、書棚のこと、いろんなエピソードが盛りだくさん。どれも興味深く読ませてもらったけど、初めの須賀敦子さんの塩1トンの話がすごく深くて、多分わたし一生忘れないと思った。(初めて読みした、須賀敦子さんの作品)
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作家に「本」のことを書かせるなんて! さぞかし、かしこまった性善説で溢れる本になると思いきや、さすが本職の作家たち! 実に見事に、各種変化球を投げかけてくれるのでした。 もう、まさしく、「ぼくのためにまとめてくれた本」みたいに思ったのですが、52話も集めてくると、さすがにス...
作家に「本」のことを書かせるなんて! さぞかし、かしこまった性善説で溢れる本になると思いきや、さすが本職の作家たち! 実に見事に、各種変化球を投げかけてくれるのでした。 もう、まさしく、「ぼくのためにまとめてくれた本」みたいに思ったのですが、52話も集めてくると、さすがにストライクもあればボールもあり、共感できないハナシもあったのでした。 ただ、「その方が自然で良かったのかも?」というのが素直な感想で、これは「恐るべし本」だと思いました! 読書好きの方にお勧めします!
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作家による本にまつわるエッセイ集。芥川龍之介や夢野久作など、昔の作家から現代で活躍する作家まで幅広く掲載されており、時代を超えて本を愛するエッセイを読むのも楽しいと感じる。どの作家のエッセイも良かった。このエッセイ集で1番衝撃的だったのは小池真理子である。小池真理子の過去を知らなかったので、余計にびっくりしたのかもしれない。
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