卑怯者の島 の商品レビュー
戦争の非日常・非合理を一つの島での戦いに凝縮して描いた。全ての人にバックグラウンドがあり、それがいとも簡単に失われる状況がいかに儚いものか。 当時の価値観は時代背景によって作られたもので、安易には批判できない。繰り返したくない出来事であるならば、そうならないように振り返り、歯止め...
戦争の非日常・非合理を一つの島での戦いに凝縮して描いた。全ての人にバックグラウンドがあり、それがいとも簡単に失われる状況がいかに儚いものか。 当時の価値観は時代背景によって作られたもので、安易には批判できない。繰り返したくない出来事であるならば、そうならないように振り返り、歯止めを作らなければいけない。
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戦争終盤の無意味で理不尽な作戦の中で、日本のために死と向き合う人たち。殺し合うことが本当に正しい事なのか?一人一人が迷いながら死を待つ。 今、当時の人達が命がけで守った国が、平和を謳歌している。平和だけども、相変わらず理不尽な社会。人に笑顔はない。 これで本当に良かったのか、まだ...
戦争終盤の無意味で理不尽な作戦の中で、日本のために死と向き合う人たち。殺し合うことが本当に正しい事なのか?一人一人が迷いながら死を待つ。 今、当時の人達が命がけで守った国が、平和を謳歌している。平和だけども、相変わらず理不尽な社会。人に笑顔はない。 これで本当に良かったのか、まだできることはあるのか。これからのために、過去を振り返るのも必要なのかもしれない。
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みちあき道明 紺碧 岸壁 けとう毛唐 塹壕 俺はと言えば、飢えの苦しさもさることながら、敵前逃亡した卑怯者としての罪悪感と…俺を咎めようとしない隊長への疑心暗鬼で…心理的苦悩が身体苦を若干、緩和させていたのかもしれない。 掃討 死が二人の媒酌をしてくれる 退廃が忍び寄っていた 心...
みちあき道明 紺碧 岸壁 けとう毛唐 塹壕 俺はと言えば、飢えの苦しさもさることながら、敵前逃亡した卑怯者としての罪悪感と…俺を咎めようとしない隊長への疑心暗鬼で…心理的苦悩が身体苦を若干、緩和させていたのかもしれない。 掃討 死が二人の媒酌をしてくれる 退廃が忍び寄っていた 心の安寧 永眠の為の睡眠というのも可笑しいが… 傷痍軍人 女は本来的に子を産み、育てる存在なんだから、本能が保守的に出来ている。 岩礁を乗り越える 俺は「お国の為に」等と言う愛国心は信じてない。だが戦争で死ぬ理屈は分かる。 死と生がべったり密着した世界をお前にも教えてやりたい‼︎ 舞台設定はペリリュー島を参考にした 慰霊碑に顕彰の祈りを捧げ
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※このレビューにはネタバレを含みます
素晴らしいです。 特に主張やイデオロギーを語るわけではなく、淡々と戦争という異常な状況を描き出す。 戦場の酷さだけでなく、敗戦後に日本に戻ったときの「どうやら戦地に行った我々は悪者になったらしい。」というセリフは、身につまされた。実際にそうだったのだ。日本人はそれを戦後やったのだ。仮に自分が戦争で運良く生き残り、国に帰ってこんな目に遭ったら・・と思うと、さすがに居た堪れない。確実に人間不信になるだろう。著者が「戦争論」を描いたときに、じいちゃん世代から「よく描いてくれた!」と賞賛を受けたらしいが、その気持ちが伝わってきた。 女性についての描き方も、特に嫌悪感があるとかではなく、まぁ、そんなもんだろうな、という感じだった。平和に生きることが悪いわけではない。好感が持てないというだけ。 戦争をしないことが最優先なのは言うまでもないが、運悪く戦争になったとしても、アメリカや欧州の国々のように、戦場から帰った人を英雄として迎える良心を残した社会であって欲しいと願う。 今となってはこれは願いだ。
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図書館から借りてすぐに2時間ほどで読了。自分は助からなくても愛する家族には生き延びてもらいたい、という根源的な欲求がある以上、戦争もしくは殺し合いはなくならないのではないかと考えさせられた。
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夜中に一気読み。 著者のあとがきにもあるが、戦争の話は重くて、美談話、泣かせる話にもっていくことも多いかとおもうが、現実にその場にいた人の立場になるといろいろあるだろう。 そして、そのことはそう遠い話ではなく、私の叔父も戦争で亡くなり、叔父の母である私の祖母は最愛の息子を亡くし...
夜中に一気読み。 著者のあとがきにもあるが、戦争の話は重くて、美談話、泣かせる話にもっていくことも多いかとおもうが、現実にその場にいた人の立場になるといろいろあるだろう。 そして、そのことはそう遠い話ではなく、私の叔父も戦争で亡くなり、叔父の母である私の祖母は最愛の息子を亡くした人で94歳の人生を終えるまで激動の人生であったといえるだろう。。。。 本はとにかくすごい。
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著者は本当に日本が好きだなと。 女の愛国心と戦後の場面で、改めて竹内浩三骨のうたうのすごみを再確認しました。
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太平洋戦線ペリリュー島における日本軍の戦いを題材にした漫画。太平洋の島嶼における日本軍は、補給機能が殆ど機能しておらず、指揮系統も寸断されている中、絶望的な戦いを遂行する部隊の人物を描いている。これは本当に漫画という手段で伝えるのが最適だと感じる、小説でも映画でもなく。私にもむろ...
太平洋戦線ペリリュー島における日本軍の戦いを題材にした漫画。太平洋の島嶼における日本軍は、補給機能が殆ど機能しておらず、指揮系統も寸断されている中、絶望的な戦いを遂行する部隊の人物を描いている。これは本当に漫画という手段で伝えるのが最適だと感じる、小説でも映画でもなく。私にもむろん戦争体験など無いが、それでもリアルな戦争を感じることが出来るのである。読む価値のある漫画だ。
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最近、漫画を買うことが多くなった。作者の意図を理解する上では小説よりも手っ取り早いようなお手軽感もある。しかし、いくら終戦記念日近くに発売される戦争関連作品で政治色を消したいと考えていても、どうしても戦争法案を想起、連想してしまう。貧困・洗脳・教育・差別・・・パンドラの中身は決し...
最近、漫画を買うことが多くなった。作者の意図を理解する上では小説よりも手っ取り早いようなお手軽感もある。しかし、いくら終戦記念日近くに発売される戦争関連作品で政治色を消したいと考えていても、どうしても戦争法案を想起、連想してしまう。貧困・洗脳・教育・差別・・・パンドラの中身は決して無くなることはないが、知恵で戦争から避けることはできるはず。いろんな形の知恵を使って政治の暴走を止めたいと個人的には考えさせられる作品でした。
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