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10-ten- 俺たちのキックオフ の商品レビュー

3.7

16件のお客様レビュー

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2024/07/20

試合の場面はさすがの臨場感だが、監督とキャプテンのやり取りや葛藤が物語のメインであり、なかなか進まない関係にちょっと退屈する 最後の展開は予想通りだが、やっぱり爽快感がある

Posted byブクログ

2024/06/18

(2015/10/1) 2009年に出版されたラグビー小説が、文庫になって登場。 舞台は大学ラグビー。 リーグ戦3連覇中の大学の監督が突然倒れた。 監督の息子は4年でSOでキャプテンで日本代表。 その監督の高校時代の教え子がHCから次の監督に。 元監督の息子と新監督がラグビーに...

(2015/10/1) 2009年に出版されたラグビー小説が、文庫になって登場。 舞台は大学ラグビー。 リーグ戦3連覇中の大学の監督が突然倒れた。 監督の息子は4年でSOでキャプテンで日本代表。 その監督の高校時代の教え子がHCから次の監督に。 元監督の息子と新監督がラグビーに対する考え方で闘う。 息子は父の戦い方を踏襲したつもりだったが、 新監督は元監督が本当にやりたいラグビーを知っていた、、、。 というところだろうか。 2009年のラグビーはこんなに古かっただろうか。 敵陣に入ったペナルティでハイパントを選ぶ。 今はそんなラグビーは考えられない。 タッチに蹴出すか、PGを狙う。そのどちらかしかあり得ない。 しかしこの小説ではハイパント、フォワードラッシュ。 それがテンマンラグビー。 バックスがいらないラグビー。 考えてみたら昔々の慶應ラグビーはそうだった。 非力なバックスをカバーすべく、ひたすらハイパンと。 滅茶苦茶古い。 この小説、ところどころ書き換えたようだが、 ここを書き変えてしまうと、 コアな部分がなくなってしまう。 タイトルの10は、SOの10であり、テンマンラグビーの10だからだ。 元監督がOBの雑音から逃れるため、リーグ戦で勝つために選手に指導したテンマンラグビー。 本当のラグビーはそうではない。第一回ワールドカップのサモアのように、 滅茶苦茶でも繋いで走るラグビーなのだ。 高校時代、現監督は元監督にそれを学んでいた。 だからこそ、自分が監督に指名された。 最初、息子始め選手に総すかんだったが、フォワードにけが人が出るなどして風向きがかわり、 最終戦でとうとう、、。 いずれにしても今のラグビーだったら、SOがボールを持ったらハイパントとわかっていたら、 すぐ狙われるわな。オプションがないラグビーは今は通用しない。 古き良き時代のラグビー。 まあ、そ腕はいけませんよ、という小説だから、いいのかな。 プレーの描写はなかなか良く書けていて、おもしろかった。 そうした選手の葛藤もあり、一気に読み進めることが出来た。 ラグビー熱の高まりの中、こういう本にもスポットが当たるといい。 大友信彦さん解説。

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2023/08/28

9月から始まるラグビーワールドカップに向けてラジオで紹介された本を読んでみた。 よめる展開のストーリーではあったが面白かった。 ラグビーはよくテレビで観戦するので、この本でのゲームの説明は概ね想像できたが、ポジションや戦術についてはいまいちよく把握していないので、正確には理解でき...

9月から始まるラグビーワールドカップに向けてラジオで紹介された本を読んでみた。 よめる展開のストーリーではあったが面白かった。 ラグビーはよくテレビで観戦するので、この本でのゲームの説明は概ね想像できたが、ポジションや戦術についてはいまいちよく把握していないので、正確には理解できていない。 覚えるともっと面白いのだろうけれど、なかなか覚えられない。

Posted byブクログ

2023/03/22

「堂場瞬一」のラグビーを扱った長篇スポーツ小説『10‐ten‐俺たちのキックオフ』を読みました。 今月の20日にはラグビーワールドカップ(RWC)2019が開幕しますからね… ラグビー関係の作品が続いています。 -----story------------- 理想のラグビーと...

「堂場瞬一」のラグビーを扱った長篇スポーツ小説『10‐ten‐俺たちのキックオフ』を読みました。 今月の20日にはラグビーワールドカップ(RWC)2019が開幕しますからね… ラグビー関係の作品が続いています。 -----story------------- 理想のラグビーとは何か。 頂点に挑む男たちの熱き闘い! 大学リーグ四連覇を目指す強豪・城陽大ラグビー部が初戦に大勝した夜、名監督の誉れ高い「進藤元」が急死。 チームは、ヘッドコーチから昇格した「七瀬龍司」に引き継がれた。 「七瀬」は城陽OBではなく、「進藤監督」の高校時代の教え子で、半年前にヘッドコーチに就任したばかりだったが、亡き監督が生前、「七瀬」を後継者にしたいという意向を伝えていたのだ。 動揺する選手たちに対して「七瀬」は、従来の城陽の「型に縛られた」プレースタイルにとらわれず、選手の自主性を促し、相反する戦術を試みようとしていた。 そのことに、亡き監督の息子でもあるキャプテンの「進藤直哉」は反発。 OBも介入し、チーム内には不協和音が……。 新たな戦術にこだわる「七瀬」の真意とは。 そして、最後に栄冠をつかむのは誰か!? ラグビー日本代表の「五郎丸歩選手(ヤマハ発動機ジュビロ)」も一気読み。 「激しいプレーでラグビーの魅力を伝えたい――僕と同じ思いが、この本に凝縮されている」と激賞する一冊、待望の初文庫化! [解説/ 「大友信彦」] ----------------------- ラグビーを扱ったスポーツ小説って少ないと思うんですよね… わかり難いルールや表現し難い選手の心理状況やゲーム展開等が原因なんでしょうが、、、 著者がラグビー経験者ということもあり、それなりにリアリティがあり、愉しめる作品に仕上がっていたと思います… 試合の描写が多いので、ラグビーを観戦したり、経験していないと、なかなかイメージし難いとは思いますけどね。 シーズン途中で、大学リーグ四連覇を目指す強豪・城陽大ラグビー部の名監督「進藤元」が急死… 「進藤監督」の遺言もあり、半年前にヘッドコーチに就任したばかりの「七瀬龍司」が繰り上がり監督に就任、、、 恩師でもある「進藤監督」が本当にやりたかったラグビーを知っている新監督の「七瀬」は、従来のやり方に固執する前監督の息子でキャプテンでスタンド・オフを務める「進藤直哉」をはじめとする選手やOBたちとの間に確執を生じる… シーズンが進んでいくうちに、キックアンドラッシュで攻めるという常勝パターンは綻びを見せ始め、チーム内にも不協和音が生じてくる。 OBからのプレッシャーを受けながらも、選手たちに「今のプレースタイルのままでいいのか!」と疑問を投げかけ、気付きを促す「七瀬」だったが… やがて、リーグ戦の優勝をかけたライバル校・天聖大学との試合が始まる、、、 これまでの戦い方を貫こうとする「直哉」だったが、天聖大学には全く通用せず、前半を終了した時点で3トライを奪われ"0-19"と窮地に陥る… ハーフタイムでの「七瀬」の指示は? そして「直哉」等、選手たちの判断は? ラグビー経験者立場から見ると、監督と選手の微妙な関係や心理描写、バックスとフォワードの考え方の違い、試合中のメンタルの変化等は、共感できるほど巧く描けていると思いましたが、、、 得意な戦術がキックアンドラッシュ… それとドロップ・ゴール って、ちょっと現実味がないような気がしましたね。 (私が高校生の頃の戦術ですもんねー 監督に言われた通りで、選手が何も考えずにプレーしているところまで、ホントにそのまんまでした) それで「直哉」はアンダー19やアンダー20の年齢別の代表にも選ばれている設定なんですからね… そんなこんなで気になる点はあるものの、それなりに愉しめました。 もっともっと… ラグビーを扱った作品が生み出されるとうれしいですね。

Posted byブクログ

2023/02/27

試合の臨場感がすごい。文字だけなのに芝生を蹴る選手が浮かぶし、監督が上から見てるのも浮かぶ。爽やかな青春ラグビー小説でした!

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2023/02/26

ラグビーの話です。選手と監督との考え方、大学OBとの関係が複雑に絡んでいると。。。ラグビーとは選手が考えるスポーツであり、監督が指示したことをそのまますることがよいとは思わいことが分かりました。

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2021/10/09

タイトルの10(ten)は、 主人公の大学生ラグビー選手・進藤直哉 の背番号10番からきていると思われる。 彼を中心とするフォワード中心のラグビー。 城陽大学を強豪に引き上げた伝統の戦術だ。 もう一人の主人公・新任ヘッドコーチ七瀬は、 それに対してバックスを活かした 展開ラグビー...

タイトルの10(ten)は、 主人公の大学生ラグビー選手・進藤直哉 の背番号10番からきていると思われる。 彼を中心とするフォワード中心のラグビー。 城陽大学を強豪に引き上げた伝統の戦術だ。 もう一人の主人公・新任ヘッドコーチ七瀬は、 それに対してバックスを活かした 展開ラグビーを提案する。 フォワード戦にこだわるのか、 バックスを展開をおり交ぜていくのか。 物語はラグビー戦術の対立を軸に展開する。 事象はラグビーだけれど、 その構造はラグビーに留まらない。 伝統か先端か、継続か変化か、保守か革新か。 そうした対立構造はあらゆる組織や、 どんな社会にも多かれ少なかれあると思う。 伝統・継続・保守の旗頭である進藤直哉と、 先端・変化・革新の旗頭の七瀬。 二人のじりじりとした想いが交錯する。 著者はさまざな仕掛けで、対立を際立たせる。 前任ヘッドコーチは進藤の父で、 亡き父の遺志を継ぐというストーリー。 チームの事情とは別に、 強引に介入してくる外野であるOB。 そこにリーグ戦を戦うライバル大学も絡む。 二人の対立と葛藤に心と胃を掴まれる。

Posted byブクログ

2021/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初 堂場瞬一作品。 ラグビーは、冬の屋外でのスポーツでした。かつては、冬は今よりもずっと寒かった。 だから、観客席の私たちは、選手のプレイと一緒になって声援をあげていた。寒さを吹き飛ばすかのように。 フォワード中心の「テンマンラグビー」チームが、いきなり「フィジアン・マジック」には、いかんせん無理がある。百歩引いて、名監督後の新チームの立て直し、前監督の”指導”からの脱皮ストーリーとして捉えた方が無難かもしれない。 ラグビーに限らず、大学スポーツは在任期間が長い名監督が多い。その監督の後、暫くチームが低迷する場面をみかける。監督が代われば、それもまた仕方がない事なのでしょうか。「もしかしたら、別の可能性も?」に至るには、時間がかかり、本人の決断が必須なのかも。と感じる。 七瀬新監督の「自分の頭で判断して変えるのと、人から命令されて変えるのとでは全然違う。君たちに、自分の頭で考えるように言っただけだ」が的を得ている。ただ、”考える”ことがチームに浸透するには、もっともっと時間がかかるハズ。その計算はしなかったのだろうかと、気になるところです。 大学選手権に間に合うかどうかは、時間的に何とも言えないけど、来年以降の常陽大ラグビー部に期待できそうです。 ちなみに、モデルになった大学は、明治?かな? 印象的なフレーズは: ★お前、あんまり物を考えてないだろう。悩み足りないんじゃないか?考えないラグビー選手は大成しないぞ ★選手たちは、同じような高揚感を感じることがあるのだろうか。勝つ以上の魂の昂ぶりを。 ★監督の言葉が、俺たちに限界を作ってしまっていたんだ

Posted byブクログ

2019/12/27

面白かったです。 スポーツ小説はやっぱり堂場瞬一ですね。 刑事物より自分は好きです。 ラグビーを知らなくても楽しめました。 続きが読みたいです。

Posted byブクログ

2019/12/06

試合とは監督のものか?選手のものなのか? 過去の成功体験に縛られ、変化を受け入れられない などなど、仕事に置き換えると、考えさせられることばかりで、スポーツ小説でありながらも、ビジネス書を読んでるような充実感があった。

Posted byブクログ