トンネルの森 1945 の商品レビュー
角野さんは私の母と同世代 母が話してくれた疎開と、いこちゃんの疎開が合わさった感じでした。 恐いときに呪文の様に何度も発する事、今でもあるあるです。
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角野さんは、どんな読者を想像していたんだろう 何かを遺すつもりで言葉をつづったんだろうな 表紙からして戦争物ってわかるから読むつもりはなかった 悲しくなってつらくなるのがわかるから でも、角野さんの本を何冊か読むうちにルーツを知りたくなったんですよね ラストランが自伝のようで印...
角野さんは、どんな読者を想像していたんだろう 何かを遺すつもりで言葉をつづったんだろうな 表紙からして戦争物ってわかるから読むつもりはなかった 悲しくなってつらくなるのがわかるから でも、角野さんの本を何冊か読むうちにルーツを知りたくなったんですよね ラストランが自伝のようで印象が良かったからかな 辛かった時代を振り返って伝えようなんて 相当時間が過ぎてないと出来ないと思う いろんなところで活躍されている語り部さんがいるけど自分はできそうもない 忘れる事で平穏を保っているから
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読み終わってじわじわ考えるとトンネルは少女を取り巻く時代そのものなのでは??と考えるようになった..兵隊さんは少女自身の孤独や不安・こんな時代(戦争・生活)から逃げ出したいという気持ちが形として現れた者なのではないかと感じた..
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子どもの目から見た、等身大の戦争。著者の戦争体験に基づいている。「どうしてこんなことになってしまったのだろう。私の周りは、だれひとりとして、幸せな人はいない。誰かが死に、誰かが行方不明。誰かが怪我をしている。そして、みんなお腹をすかせている。戦争が始まった時は、みんながみんな、希...
子どもの目から見た、等身大の戦争。著者の戦争体験に基づいている。「どうしてこんなことになってしまったのだろう。私の周りは、だれひとりとして、幸せな人はいない。誰かが死に、誰かが行方不明。誰かが怪我をしている。そして、みんなお腹をすかせている。戦争が始まった時は、みんながみんな、希望に満ち溢れていたのに」
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角野英子さんがアンデルセン賞を受賞された! すごいな、やったね 涼やかで温かいオーラに包まれた角野英子さん おめでとうございます これは子どもの時の戦争体験 淡々とした文章だけど心に迫って来る 子どもの時のこんなにも孤独な体験が 核になっておられるのでしょうか ≪ 片方の 下...
角野英子さんがアンデルセン賞を受賞された! すごいな、やったね 涼やかで温かいオーラに包まれた角野英子さん おめでとうございます これは子どもの時の戦争体験 淡々とした文章だけど心に迫って来る 子どもの時のこんなにも孤独な体験が 核になっておられるのでしょうか ≪ 片方の 下駄に想いが 込められて ≫
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戦争の悲しみを疎開して待つ方の立場で描いている.田舎に行ってみんなと仲良くなろうと言葉を真似するところ,暗い森を抜ける様子がいじらしかった.森に潜んでいるという兵隊さん,それも悲しいことだ.
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ずっと前から少し気になっていた本。当時の状況を子どもの視点から書いてあり、読み易いけど子どもよりも大人に読んでほしい。主人公が成長していくけど、その成長していく過程がちょっと切ない。
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イコちゃんが光子さんに振袖を着せてもらっているところは、二人が家族になれたような、今までもセイゾウさんと離れている間一緒に暮らしていたから家族なんだけど、ぐっと距離が縮まった出来事だったと思います。だからこそ、母として娘への思いがつまった物を売らなくては生きていくことができない時...
イコちゃんが光子さんに振袖を着せてもらっているところは、二人が家族になれたような、今までもセイゾウさんと離れている間一緒に暮らしていたから家族なんだけど、ぐっと距離が縮まった出来事だったと思います。だからこそ、母として娘への思いがつまった物を売らなくては生きていくことができない時代なんて嫌だ。最後のセイゾウさんの言葉を、あの時代に生きていた人は、心の中ではどれだけ待ち望んでいたんだろう。
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これは、フィクション…でいいんだよね…? ほんのりと、“となりのトトロと火垂るの墓同時上映”と思いました。
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太平洋戦争さなか、幼くして母を亡くしたイコは新しい母親になじめぬまま、生まれたばかりの弟と三人で千葉の小さな村に疎開することになりました。しかし彼女は、新たな地での生活で徐々に孤独感と飢餓感が蓄積していきます。そんな感情たちに押しつぶされそうになった時、彼女は以前耳にした、家のそ...
太平洋戦争さなか、幼くして母を亡くしたイコは新しい母親になじめぬまま、生まれたばかりの弟と三人で千葉の小さな村に疎開することになりました。しかし彼女は、新たな地での生活で徐々に孤独感と飢餓感が蓄積していきます。そんな感情たちに押しつぶされそうになった時、彼女は以前耳にした、家のそばにある、暗く大きな森の中で脱走兵が自殺したという噂から、兵隊の影を追いかけ森へと入っていきますが…。 角野栄子氏といえば『魔女の宅急便』の著者として有名です。そんな彼女が、自らの戦争体験をもとに生み出したファンタジー小説です。戦争体験とファンタジーは結びつきにくい物ですが、そこに込められた著者の思いを大人も子どもも感じてほしい一冊です。
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