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リストラ日和 の商品レビュー

3.4

12件のお客様レビュー

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2021/10/10

長年尽くしてきた銀行からリストラされた50代の男性が主人公。 大阪、名古屋と単身赴任をし、派閥のボスには忠義を尽くしてきたのに、そのバスから出向を任じられる。出向先では喫茶店のウェイターをやらされバイトの若者にバカにさられる日々。さらにはその姿を妻とその友達に目撃され、退職。 な...

長年尽くしてきた銀行からリストラされた50代の男性が主人公。 大阪、名古屋と単身赴任をし、派閥のボスには忠義を尽くしてきたのに、そのバスから出向を任じられる。出向先では喫茶店のウェイターをやらされバイトの若者にバカにさられる日々。さらにはその姿を妻とその友達に目撃され、退職。 なかなか転職先が決まらない中、雇ってくれた社労士事務所は安月給ながらも同僚には恵まれていた。 と思っていたのも束の間、検察から呼び出されたり、訴状が届いたりする。 勧善懲悪の半沢直樹的な話だが、半沢ほどアグレッシブではない。 前半はリストラされて踏んだり蹴ったりなエピソードが多く気分が下がるが、後半からはスピード感が出てくる。 仕事のことだけではなく家族の問題もちょいちょい出てくる。とくに妻がかなりイマイチで、主人公には同情しか出てこない。

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2019/11/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

家族構成、年代どんぴしゃであてはまりわが家のことのように思いながら読んだ。ただ、妻みはるには前半嫌悪感しかなかったけれど徐々に彼女の身に起きたことを考えてみると同情するところもあり、どうかこの夫婦の再生を願うばかりだ。 リストラの黒幕の悪事がちゃんと明るみとなりスカッとした。 バス旅行で知り合った老人がまさかの今後の彼の恩人になるとは、、出会いは大切にしたいものだ。 兼業作家さんということで作品は多くないけど他2冊も読みたくなったし、今後の作品にも注目したい。

Posted byブクログ

2019/02/24

がむしゃらに働いてきた銀行マンが、リストラを受け、さらにその余波で家族が崩壊寸前になり、それでもプライドを捨てきれずに苦しみもがく。謙虚さ、仕事をする意味、について考えさせてくれるいい本だった。

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2018/12/09

エリート銀行員が左遷されて退職後、苦労しながら新しい生活に踏み出していく。 自分を左遷した人物への復習も背景とする勧善懲悪ものでもある。 働く意義など求める必要はなく、ただ生きていくために働くというところが印象に残る。

Posted byブクログ

2018/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一流大学卒業、一流企業勤務からの、転落人生と少しだけの復活劇。。 金融ネタのところは、証拠集めや悪人とのやりとりなど、池井戸さんならもう少し膨らませたりできるのかなあとも思ったけど、ま、こんな感じかな

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2018/09/25

amazonのレビューに「女版 池井戸潤」とあったが、まさしくそのとおり!  理不尽なリストラに苦しめられながらも、最後にはまわりの方々の縁にも助けられて、ハッピーエンド。 やはり、まじめにキチンと仕事をしている人が報われないのは辛いから、よかった♪

Posted byブクログ

2018/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

こちらも、初めまして、の作家さん。しばらく多いかもしれません。 NHK プロフェッショナル 仕事の流儀 1万円選書のいわた書店。 番組に登場した本を、ご丁寧にまとめてくれてる人がいました! けど、コメント残す画面が見当たらず、また無言でリンク張り m(_ _)m https://rahmaway.hatenablog.com/entry/2018/05/04/111147 https://rahmaway.hatenablog.com/entry/2018/05/06/001648 で知った本。更に番組を見ていた友人が勧めてくれたので読みました。 ブクログで検索すると、この本の下は、タイトルは全く違っていて仕事の流儀で出てきたような本が並んでいて、すごいなぁ(^^;) ここまでえげつないかーと思いますが、旅先の出会いをきっかけに後半盛り返していきます。 私も会社員なので他人事とは思えないです。 ここまで頑張れる気もしませんが…

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2017/09/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

うまくいきすぎのような。妻がじつはいい人ってのはちょっと納得薄 ---------------------------------------------------------- 森山二郎は、日本を代表するメガバンクに勤めるエリート銀行マン。順風満帆の生活を送っていたが、突然、系列子会社への転出を命ぜられる。事実上のリストラである。二十九年間走り続けた日々の、あまりにも呆気ない終焉だった。なぜ自分なのか――現実を受け止められず、葛藤する毎日。リストラの余波で家庭も崩壊寸前の中、銀行員時代に扱った案件で森山は訴えられ、さらなる暗雲がたちこめる……。仕事とは何か?家族は再生するのか?すべての働く人々の心に沁みる長篇小説。

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2017/02/10

大手銀行の傲慢な上司の元で真面目に勤務してきた森山。 妻はそんな大手銀行に務める旦那を主婦仲間の間で自慢し、息子を良い大学に入れることを生き甲斐にしている。 娘は親の反対を押切り、自分の進みたい道を選ぶ。 そんな中、森山は突然リストラの対象となり、関連会社で働くことになるが、結果...

大手銀行の傲慢な上司の元で真面目に勤務してきた森山。 妻はそんな大手銀行に務める旦那を主婦仲間の間で自慢し、息子を良い大学に入れることを生き甲斐にしている。 娘は親の反対を押切り、自分の進みたい道を選ぶ。 そんな中、森山は突然リストラの対象となり、関連会社で働くことになるが、結果退職する。 森山家族を取り巻く色々な人が登場するが、森山を支えてくれる人は皆温かい。 リストラされて初めてわかることもたくさんあり、改めて仕事や家庭について考えることある。 最後はホッコリした気持ちになった。 2017.2.10

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2016/11/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

サラリーマン人生で一番恐ろしいのが、このリストラでしょう。 会社に尽くして尽くして生きたところで、最後に会社は何もしてくれやしません。そこを理解しつつ、いかに生きていくかが、宮勤めの者の宿命かと思います。 昨今の景気状況は、多少上向きとはいえ、未だ、非正規社員の多くが低賃金での労働を行なっているのが実情です。 本作品は、リストラによる元銀行員の中年オヤジが、家族の問題、自身の仕事探しとそのための資格取得の問題、銀行員時代の担当していた顧客からの提訴といった複雑に絡み合った、ドン底からの再生を描いています。 働くことまたはそれに従属する仕事という概念は、とどのつまり生きるための手段に他ならず、それ以上でもそれ以下でもない、ということを改めて本書から学びとることができる。

Posted byブクログ