食器と食パンとペン の商品レビュー
短歌集、と言ってもイラスト集、と言ってもちょっとニュアンスがちがう。 かわいくて、でもどことなく儚さも感じる安福さんの絵。 説明のためのものではない、短歌から生まれた新たな世界を描いた絵と短歌が出会うと、片方だけでは辿り着けない思いがけない場所に連れて行ってくれる。 短歌だけでも...
短歌集、と言ってもイラスト集、と言ってもちょっとニュアンスがちがう。 かわいくて、でもどことなく儚さも感じる安福さんの絵。 説明のためのものではない、短歌から生まれた新たな世界を描いた絵と短歌が出会うと、片方だけでは辿り着けない思いがけない場所に連れて行ってくれる。 短歌だけでも好き、安福さんの絵も好き、結果かなり好き。
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17音でこんなに世界観を作れるのか。 1句で短編の小説を1冊読んだかのようにストーリーができている。 挿絵が素敵で、イメージを膨らませてくれる。
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2016年7月17日読了。 イラストのかわいらしさやセンスと短歌のバランスがとてもよい。ぴったりというわけじゃないところがむしろよい。
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「好きな短歌を絵にする」ってどんな感じだろう。わたしは短歌を聞いても彼のような絵は浮かばないけれど、見開きで短歌とそれに対する彼の絵を見ると「なるほどな」となんだか納得してしまう。短歌を絵で表現するって発想がないものだから「あ、こうやって描く!?」っていう小さな驚きと発見と込めら...
「好きな短歌を絵にする」ってどんな感じだろう。わたしは短歌を聞いても彼のような絵は浮かばないけれど、見開きで短歌とそれに対する彼の絵を見ると「なるほどな」となんだか納得してしまう。短歌を絵で表現するって発想がないものだから「あ、こうやって描く!?」っていう小さな驚きと発見と込められた意味を想像できるのがたのしい。
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2016/2/29のうるう年の1日を「さぼる日」としました。 お客様がめいめいに読み、お気に入りの句をそれぞれ記したものです。 わたしのお気にいりは 花瓶だけうんとあげたい絶え間なくあなたが花をうけとれるように/笠木拓 ありがとう なんてことない人生をちゃんと物語にしてくれて/檀可南子 表紙から見る想像より、ずっと味わえる一冊。
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「ひとまわりおおきなカバが現れておいしいとこを持っていきます」 「散髪の帰りの道で会う風が風のなかではいちばん好きだ」 「どうしても思い出せない色がありその空白を黒と名付けた」
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あいうえおかきくけこさしすきでしたちつてとなにぬねえきいてるの まひろ 優秀なペンギンなので空を飛ぶことを望んでなんていません じゃこ わたくしを温めるため沸かす湯はかつて雪なる記憶を持てり 中畑智江 寝た者から順に明日を配るから各自わくわくしておくように 佐伯紺
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とても優しく愛おしい作品。 著者はイラストレーターの安福望さん。安福さんが好きな短歌をモチーフに描いたイラスト集。見開きの右ページに短歌、左ページにイラストが配されている。 穂村弘さん、東直子さんはじめ現代の歌人、若き歌人たちの全92首(数え間違えてなければ…) イラストがあることで歌のイメージが固定されてしまわないか、自由な解釈の妨げにならないか、との危惧は不要。安福さんのイラストに触発され、より軽やかにそれぞれの歌に対するイメージを膨らませることができた。
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