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鸚鵡楼の惨劇 の商品レビュー

3.6

40件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    15

  3. 3つ

    13

  4. 2つ

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2024/04/28

良い意味で相変わらず、前半は何の話なんだろう、つまらない、何なの状態。それが第2章まで。第3章からやっと巻き返しに入る。そして、最終章、ほんの数ページの中のほんの一文で一気に混乱。最初に戻って人物をもう一度見直す。いや、三度は見直した。完全に騙されていた。今も混乱している。

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2024/02/18

――  ホラー、ミステリ、サスペンスにとって死は血であり、性は肉であると。  友人と話題にしたので再読。再読でもこんなに面白いなんてまじで…  グロテスクなエンタメ。1962年の西新宿、なんて如何にもな舞台からはじまる物語はそこから半世紀、根深く渦巻く呪怨のような情念に支配...

――  ホラー、ミステリ、サスペンスにとって死は血であり、性は肉であると。  友人と話題にしたので再読。再読でもこんなに面白いなんてまじで…  グロテスクなエンタメ。1962年の西新宿、なんて如何にもな舞台からはじまる物語はそこから半世紀、根深く渦巻く呪怨のような情念に支配され…ってこれはもう騙しに掛かっているかしら。  前提として、とてもよくできたミステリ。モチーフはどろどろに重い性愛なのだけれど、ずっしりと腹にくるそのテーマをこんなふうに読ませるのは技量。終盤、ジェットコースターみたいにすべての伏線やミスリードが回収されていく、その間は快感で、真梨幸子素人のわたしなんかは意外と希望的なエンディングを迎えるんじゃないかと思ってしまったんだけれどまさか、まさかでした。  奇妙な感想なのかもしれないけれど、痛快。  また読みます。☆4.4

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2023/12/02

1962年の惨殺事件に端を発する。1991年の高級マンションでの諍い。そして2013年まで、半世紀にわたって繰り返される忌まわしき事件!この文言だけで…理解できるかなぁ…と、心が折れそうになる。しかしながらいざ読み始めてみると、ページを捲る手が止まらない。あの時のあの人がこの人で...

1962年の惨殺事件に端を発する。1991年の高級マンションでの諍い。そして2013年まで、半世紀にわたって繰り返される忌まわしき事件!この文言だけで…理解できるかなぁ…と、心が折れそうになる。しかしながらいざ読み始めてみると、ページを捲る手が止まらない。あの時のあの人がこの人で…と、真梨さんにしては分かり易いと言ってもいいぐらいの人間関係。そして腑に落ちた。まぁ内容はもちろんイヤミスの女王の肩書は伊達ではない。さすが真梨さん、期待通りの嫌らしい面白さだった。鸚鵡って80年も生きることもあるんだ。解説が黒木瞳さんだった。

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2023/11/03

全編を通して陰惨な雰囲気がまとわりつき、読後感も悪い。面白かったんだけど、あまりにも暗い気持ちになってしまった。人には薦められない、自分一人で楽しみたいタイプの本。

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2023/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「鸚鵡!」と思って読みました。そんなに鸚鵡でもなかったけど、鸚鵡は長生きするんだなぁ。。。Androidだと鸚鵡は一文字ずつ変換しないといけないの謎だ。 真梨幸子作品はつくづくイヤミスだと思う。人の気持ちに鈍感ゆえに人を傷付けてることに気付かない人ばかりなのが、嫌な気持ちになります。 50年間も何かしら殺人事件起きると、土地自体の因果因縁もありそう。花街はそれでなくても人の業や念が溜まると思う。元赤線の所で思い当たるとこある…けれどそっちはオカルト系だからちょっと違うか。。 一章の「こうちゃん」はその後の二章でてっきり河上航一なんだろうと思っていたら、違う人だった。こうちゃんは犯罪者になってないのか…河上航一が関係しているのは鉢塚沙保里の過去だけ。なんというミスリード…わたしにとっては。。 黒木瞳さんの解説、ぐっときました。失礼だけれど好きな女優さんではなかったし解説の言葉遣いに古さを感じたりもしたけれど(でもwwwも使ってある…)、「美しいものばかりを愛でていたら、本物の美しさを見失うこともあります」と、「自分のものさしでは〜」から始まる一段がとても良かった。 真梨幸子さんを愛読してるファンということで黒木さんのイメージ変わりました。かと言って好んで観る程ではないのに変わりはない。「犬神家の一族」で松子されてるのは観てみるかなぁ。好きな金田一耕助は石坂浩二・長谷川博己・古谷一行なので金田一役が好みじゃないけどがんばろう。。

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2022/01/30

犯人の意外性があるのは良かったが、ちょっとご都合主義っぽいサスペンスかなー ボーダーを維持するために3です。

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2021/09/19

最後は好みな終わり方をしてくれましたが、全般的にツッコミどころがあまりに多い印象を受けました。 いくらフィクションとはいえここまで非現実だと冷めてしまいます…(双眼鏡でそこまで見えるor見られてる事に気付くか?とか、覚えてるかどうかを確認する方法それ?とか…書いたらキリが無い) ...

最後は好みな終わり方をしてくれましたが、全般的にツッコミどころがあまりに多い印象を受けました。 いくらフィクションとはいえここまで非現実だと冷めてしまいます…(双眼鏡でそこまで見えるor見られてる事に気付くか?とか、覚えてるかどうかを確認する方法それ?とか…書いたらキリが無い) 半分のP数を占める二章の冗長さも中々きつい…なんとか最後まで読みましたが、裏表紙の「驚愕と戦慄に襲われる」を見て期待しながら読んだため肩透かしを喰らいました。

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2021/06/10

西新宿の同じ地で、半世紀にわたり繰り返し起こる惨殺事件、その全貌が各視点で描かれ、やがて一つの真相へ繋がっていくミステリー。 著者のブログエッセイからの連読。 そのギャップたるや否や、わや。 まともな登場人物が終始不在のまま、不快な描写も満載、救いもなく、途中でアレ、これ騙さ...

西新宿の同じ地で、半世紀にわたり繰り返し起こる惨殺事件、その全貌が各視点で描かれ、やがて一つの真相へ繋がっていくミステリー。 著者のブログエッセイからの連読。 そのギャップたるや否や、わや。 まともな登場人物が終始不在のまま、不快な描写も満載、救いもなく、途中でアレ、これ騙されてるぞと気づくも、結果ミスリードを暴けぬまま読了。完敗した。 個人的には殺人鬼フジコの方が好みだったが、テレゴニーと言う興味深いワードが知れたことは、わたしにとって本作品の収穫となった。 しかしながら、エッセイで血糖値について熱く語り、愛猫を愛でまくっていた真梨幸子は、ここには居なかった。 このギャップたるや否や、わや。 真梨幸子、恐ろしいお方。

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2021/05/01

★3.5 4/5までめちゃめちゃおもしろく、止まらない。 ロジックには引っかかったけど、ラストはものたりない。 イヤミス感は優しめで胸糞は悪くない。

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2021/02/13

様々な伏線が最後に繋がります。そうだよなと思わさせられました。途中で嫌な気分なる、まさにイヤミス感満載の作品でした。

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