白い街の夜たち(3) の商品レビュー
最終巻。自分の意思とは関係なく始まったトルコ、最初はメニューの名前すら覚えられなかったのが、だんだん特別になっていくのが読んでてすごくワクワクした。振り返ってみると、主人公の文子の人柄が穏やかで好きだったなあと気づく。優しくて控えめで、恋に対しても奥手な感じとかが他人に出し抜かれ...
最終巻。自分の意思とは関係なく始まったトルコ、最初はメニューの名前すら覚えられなかったのが、だんだん特別になっていくのが読んでてすごくワクワクした。振り返ってみると、主人公の文子の人柄が穏やかで好きだったなあと気づく。優しくて控えめで、恋に対しても奥手な感じとかが他人に出し抜かれてしまうような危うさもあるけど、そんなヤワでもない。言う時は言う。良い意味でマイペースなとこも好き。最終話のあとの文子を想像してみる。続編が読みたいと思ってしまう夢のある終わりだった。
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ベリーダンサーの造形が嫌すぎる、つまりレベルが高い肝心の店を主体とした対立軸は機能しておらず、消化不良は否めないが自分と向き合うかたちで宗教を描くというテーマが最後まで一貫されていて、かついわゆる人生についての多面的な考えを示す群像劇としての完成度も高かった、そのうえでかなり苦手...
ベリーダンサーの造形が嫌すぎる、つまりレベルが高い肝心の店を主体とした対立軸は機能しておらず、消化不良は否めないが自分と向き合うかたちで宗教を描くというテーマが最後まで一貫されていて、かついわゆる人生についての多面的な考えを示す群像劇としての完成度も高かった、そのうえでかなり苦手な読み味の一昨。ちゃんと生きてないのを怒られそうで…。
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